先に結論をお伝えします。介護職は40代・50代から未経験で始める人が多い仕事です。厚生労働省の調査では、常勤の介護職員の平均年齢は45.7歳でした。体力面の不安は、職場の種類と働き方の選び方でかなり変わります。最初に初任者研修を取っておくと、訪問介護も含めて選べる職場が広がります。

この記事では、40代・50代から介護職を始めるときの進め方を、厚生労働省の調査と法令を確認して整理しました。職場の選び方や、年齢を強みに変える伝え方もあわせて解説します。

この記事でわかること
  • 40代・50代から介護職を始められる理由
  • 未経験から介護職を始める流れ
  • 体力に不安がある人の職場の選び方
  • 年齢を強みとして伝えるコツ
  • 始める前に知っておきたい注意点

40代・50代から未経験で介護職は始められる?

始められます。厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査」では、介護職員(月給・常勤の者)の平均年齢は45.7歳、平均勤続年数は9.5年でした。40代・50代は、介護の現場では中心となる年代です。

  • 人生経験が生きる:子育てや家族の介護、仕事で人と関わった経験は、利用者や家族との会話に役立つ
  • 利用者と世代が近い:利用者の家族と同年代のため、家族の気持ちがわかりやすい
  • 働きながら資格を取れる:実務経験を積みながら、実務者研修・介護福祉士へと進める

介護職の給与は資格や経験で変わります。詳しくは介護士の平均年収はいくら?で解説しています。

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50代で未経験だと、若い人の中で浮いちゃわない?

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介護の現場は、50代・60代の職員も珍しくありません。むしろ落ち着いて話を聞ける人は、利用者さんに安心してもらいやすいです。わからないことを素直に聞ける人なら、年齢はあまり気にしなくて大丈夫ですよ。

未経験から介護職を始める流れ

  • 働きたい職場の種類(施設・デイサービス・訪問介護など)と勤務形態を決める
  • 介護職員初任者研修を受講する(訪問介護で働くなら必須)
  • 求人を探し、職場見学で雰囲気を確かめる
  • 応募・面接を経て働き始める
  • 実務経験を積みながら、実務者研修・介護福祉士を目指す

施設やデイサービスでは、資格がなくても働き始められる求人があります。一方、訪問介護は介護福祉士か、初任者研修などの養成研修を修了した人でなければ働けません(介護保険法施行令第3条)。資格の全体像は介護・福祉の資格おすすめ10選で比べられます。

体力に不安がある人の職場の選び方

職場特徴40代・50代から始めるときのポイント
デイサービス日中のみ。送迎・入浴・レクリエーションなど夜勤がなく、生活リズムを保ちやすい
訪問介護利用者の自宅で1対1。生活援助が中心の人もいる短時間・登録型の働き方を選べる。初任者研修が必要
特養・老健などの施設夜勤を含むシフト制。介助の量が多い夜勤手当で収入を上げやすい。福祉用具を使った介助の体制を確認する
グループホーム認知症の人が少人数で共同生活家事の経験が生きる。夜勤の体制を確認する

腰への負担が心配な人は、リフトなどの福祉用具を導入しているか、抱え上げない介助に取り組んでいるかを見学で確認しましょう。職場の種類ごとの向き・不向きは介護施設に向いている人の特徴5つで整理しています。

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年齢を強みとして伝えるコツ

  • これまでの経験を具体的に話す:接客・販売・事務・子育てなど、人と関わった場面を例に出す
  • 学ぶ姿勢を見せる:「わからないことは確認しながら覚えたい」と伝える
  • 長く働く意思を伝える:資格取得の目標や、続けたい理由を話す
  • 年下の先輩から教わる前提でいる:前職のやり方にこだわらない姿勢を示す

応募書類の書き方は介護の職務経歴書の書き方で例文つきで解説しています。

始める前に知っておきたい注意点

  • 最初の数か月は覚えることが多い:利用者ごとの介助方法や記録の書き方を覚える時期と考える
  • 給与は資格と経験で上がっていく:無資格スタートだと、最初は給与が低めになりやすい
  • 人間関係は職場で差が大きい:見学で職員どうしの声かけの様子を見ておく
  • 自分の体調管理も仕事のうち:持病がある人は、勤務形態を事前に相談する

職場の人間関係で悩みやすい点は介護職の人間関係はなぜきつい?で解説しています。

よくある質問

50代・未経験でも介護職に採用されますか?

採用されている人は多くいます。厚生労働省の調査では、常勤の介護職員の平均年齢は45.7歳です。学ぶ姿勢と長く働く意思を伝えることが大切です。

資格がなくても介護職として働けますか?

施設やデイサービスでは、無資格で働き始められる求人があります。訪問介護で働くには、介護福祉士か初任者研修などの修了が必要です。

体力に自信がなくても続けられますか?

夜勤のないデイサービスや、短時間の訪問介護など、負担の少ない働き方があります。福祉用具を使った介助に取り組んでいる職場を選ぶことも大切です。

40代から介護福祉士は目指せますか?

目指せます。実務経験ルートでは、実務経験3年以上と実務者研修の修了で受験資格を得られます。働きながら取る人が多い資格です。

まず何から始めればいいですか?

働きたい職場の種類と勤務形態を決め、初任者研修を受けるか、無資格OKの求人で働き始めるかを選びます。迷ったら職場見学から始めると、自分に合うか判断しやすくなります。

まとめ
  • 常勤の介護職員の平均年齢は45.7歳。40代・50代は現場の中心の年代
  • 訪問介護で働くなら初任者研修などが必要。施設は無資格OKの求人もある
  • 体力が不安なら、夜勤のない職場や福祉用具を使う職場を選ぶ
  • 人生経験と学ぶ姿勢、長く働く意思を伝えると強みになる
  • 働きながら実務者研修・介護福祉士へ進める
参考にした情報

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。平均年齢・平均勤続年数は厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査」(介護職員等処遇改善加算を取得している事業所・月給・常勤の者)、訪問介護員の資格は介護保険法施行令にもとづいて整理しています(2026年10月確認)。無資格で働ける求人の有無や採用条件は事業所によって異なります。職場の選び方や伝え方に関する記述は、筆者(理学療法士・介護支援専門員)の実務経験にもとづく整理です。

ABOUT ME
リハウルフ
理学療法士/介護支援専門員/「リハコネ式!訪問リハのためのルールブック」監著・編集/「訪問リハビリマガジン」編集長/他に3メディアの編集長/ YouTube「リハウルフ」運営/セミナー経験多数/厚生労働省のホームページを見ることが趣味