「家族が留守のあいだ、ひとり暮らしの親がちゃんと過ごせているか心配」「訪問看護や訪問介護が家族不在時に来てくれるけれど、家の中の様子が見えないと不安」——こうした悩みは、在宅介護をしているご家族からとても多く寄せられます。

結論から言うと、介護保険サービスは家族不在時でも利用できます。そのうえで、離れていても親の様子をリアルタイムで確認できる「見守りカメラ」を併用すると、ご家族の安心は大きく変わります。この記事では、訪問リハビリの現場を知る理学療法士の視点で、家族不在時の介護サービスの考え方と、高齢者の見守りにおすすめのカメラ・グッズ6選を、選び方とあわせてやさしく解説します。

この記事でわかること
  • 訪問看護・訪問介護・訪問リハビリは家族不在時も利用できるのか
  • 家族がいなくても介護サービスを安心して任せられる理由
  • 失敗しない高齢者向け見守りカメラの選び方
  • 高齢者の見守りにおすすめのカメラ・見守りグッズ6選
  • 見守りカメラを使うときのプライバシー上の注意点

訪問看護・訪問介護・訪問リハビリは家族不在時も利用できる

ちびウルフちびウルフ

家族が留守のときでも、訪問看護や訪問介護って来てくれるの?

リハウルフリハウルフ

もちろん来てくれるよ。介護保険サービスは「利用者本人」へのサービスだから、家族不在でも問題なく提供できるんだ。

介護保険サービス(訪問看護・訪問介護・訪問リハビリなど)は、利用者本人に対して提供されるものです。したがって、ご家族が仕事や用事で不在でも、サービスを受けること自体に問題はありません。実際、在宅の現場では次のようなケースがよくあります。

家族不在時の利用が多いケース

・独居の高齢者の家に訪問介護(ヘルパー)が入る
・家族が仕事中で、利用者ひとりの環境に訪問看護が入る
・高齢のご夫婦だけの家に訪問リハビリが入る

とはいえ「しっかりしていない高齢者だけの家に他人を上げるのは心配」というお気持ちはよくわかります。次の章で、事業者側がどのように対応しているかを見ていきましょう。

家族がいなくても介護サービスを安心して任せられる理由

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家の中で勝手にいろいろ見られたりしないか心配なんだけど…。

リハウルフリハウルフ

サービス提供者は守るべきルールを徹底しているから安心してね。記録も必ず残しているよ。

家族不在時に訪問する場合、介護サービスの提供者は次のようなことを守って対応しています。専門職としての倫理と事業所のルールの両方で徹底されているため、過度に心配する必要はありません。

事業者が家族不在時の訪問で守っていること

・契約したサービス提供のみをしっかり行う
・実施した内容を記録に残す
・関係のない場所を見たり触れたりしない
・利用者・家族から信頼されるよう努める

とはいえ、それでも「実際にどう過ごしているか自分の目で確かめたい」と思うのは自然なことです。そんなときに役立つのが、次に紹介する見守りカメラ・見守りグッズです。

高齢者に見守りカメラが役立つ理由・メリット

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見守りカメラって、つけるとどんないいことがあるの?

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スマホでいつでも様子が見えるし、転倒などの異変にも早く気づけるよ。声かけもできるんだ。

最近の見守りカメラは、Wi-Fi環境さえあればスマートフォンからリアルタイムで家の様子を確認できます。高齢者の見守りに使うと、主に次のようなメリットがあります。

見守りカメラの主なメリット

・離れていてもスマホで親の様子をいつでも確認できる
・転倒や体調不良などの異変に早く気づける
・双方向通話で「ご飯食べた?」と声かけできる
・動体検知で動きがあったときにスマホへ通知が届く
・サービス提供時間外の安否確認にもなる

ここに注意

見守りカメラはあくまで「補助」の道具です。緊急時の対応や日々のケアは、訪問サービスや家族・地域の支えと組み合わせることが前提になります。カメラだけに頼り切らないようにしましょう。

失敗しない高齢者向け見守りカメラの選び方

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種類が多すぎて、どれを選べばいいか分からないよ…。

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見るポイントを5つに絞れば大丈夫。下の表も参考にしてね。

見守りカメラ選びで失敗しないために、最低限チェックしておきたいポイントは次の5つです。

チェックすべき5つのポイント

画質(画素数)…表情や手元まで見たいなら300万〜400万画素以上が安心
首振り(パン・チルト)…部屋全体を見回せるかどうか
双方向通話…マイク・スピーカーで声かけできるか
暗視(赤外線)機能…夜間や暗い室内でも見えるか
Wi-Fi要否・通知機能…ネット環境の有無、動体検知通知の使いやすさ

下の比較表は、この記事で紹介する6製品のタイプをまとめたものです。ご家庭の環境(Wi-Fiの有無)や、何を重視するかで選んでみてください。

製品タイプ画質の目安こんな人に
EZVIZ C6N首振り室内カメラフルHDはじめての見守り・コスパ重視
Wansview Q5首振り室内カメラ300万画素高画質を安く手に入れたい
aosu室内カメラ(呼出機能)400万画素高齢者から呼びかけてほしい
Reolink E1首振り室内カメラ400万画素安定性・定番ブランド重視
EZVIZ C6N G14Kドーム型4K防犯も兼ねて高精細に見たい
ネコリコ まもりこセンサー型(カメラなし)カメラが苦手・Wi-Fiがない

高齢者の見守りカメラ・見守りグッズおすすめ6選

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具体的にどれがおすすめなのか教えて!

リハウルフリハウルフ

定番で評判のいい5つのカメラと、カメラが苦手な人向けの見守りグッズを1つ紹介するね。

1. EZVIZ ペットカメラ C6N ホワイト

EZVIZ(イージービズ)のC6Nは、はじめての見守りカメラとして定番の首振り(パン・チルト)モデルです。スマホアプリから上下左右に向きを操作でき、部屋全体を広く見回せます。暗視(赤外線)撮影や双方向通話、動体検知通知にも対応し、価格も手ごろ。「まず1台試してみたい」というご家庭にぴったりの入門機です。

2. Wansview Q5 ネットワークカメラ(300万画素)

WansviewのQ5は、300万画素の高画質をリーズナブルに実現したAmazon.co.jp限定モデルです。首振り対応で死角が少なく、夜間撮影・動体検知・双方向通話といった基本機能をしっかり押さえています。コストを抑えつつ画質にもこだわりたい方におすすめです。

3. aosu 見守りカメラ(400万画素・ワンタッチコール)

aosuの見守りカメラは、400万画素の高精細に加えて「ワンタッチコール」機能を備えているのが特長です。高齢者側がボタンを押すと家族へ呼びかけられるため、「困ったときにこちらから連絡してほしい」というニーズに応えます。スマホ操作が苦手なご本人でも使いやすい一台です。

4. Reolink 見守りカメラ E1(400万画素)

ReolinkのE1は、400万画素の高画質と安定した動作で評価の高い定番ブランドのモデルです。首振り対応でコンパクト、設置もしやすく、ペットや高齢者の見守りに幅広く使われています。「信頼できるブランドで選びたい」という方に向いています。

5. EZVIZ ドーム型防犯カメラ C6N G1(4K)

同じEZVIZでもC6N G1は4Kの高精細に対応したドーム型モデルで、見守りと防犯を兼ねたい方に向きます。細部までくっきり映るため、表情や手元の様子まで確認したいご家庭におすすめ。玄関やリビングなど、しっかり記録しておきたい場所に設置すると安心です。

6. ネコリコ まもりこ(第2世代)高齢者みまもりサービス

「カメラで見られるのは本人が嫌がる」「自宅にWi-Fiがない」というご家庭には、カメラを使わないセンサー型の見守り「まもりこ」がおすすめです。冷蔵庫などに取り付けたセンサーで生活の動きを検知し、LTE内蔵なのでWi-Fi工事も不要。映像で監視されない分、ご本人の心理的な抵抗が少なく、プライバシーに配慮しながら安否を見守れます。

見守りカメラを使うときの注意点

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カメラをつけるとき、気をつけることはある?

リハウルフリハウルフ

いちばん大事なのは、ご本人とサービス提供者への配慮だよ。下の手順で進めると安心だね。

見守りカメラは便利ですが、扱う情報はとてもプライベートです。トラブルを防ぐため、次の流れで導入しましょう。

  1. 本人に説明し同意を得る…「安否確認のため」と目的を伝え、ご本人が納得したうえで設置します。
  2. 設置場所を選ぶ…リビングや玄関など生活動線が見える場所に。トイレ・浴室・寝室など過度にプライバシーを侵す場所は避けます。
  3. 訪問サービス事業者に伝える…カメラがあることを事前に共有しておくと、ヘルパーや看護師も安心して対応できます。
  4. 記録・通知の設定を見直す…必要な通知だけ受け取れるよう調整し、家族間で見守りのルールを決めておきます。
プライバシーへの配慮を忘れずに

本人に無断でカメラを設置すると、不信感やトラブルの原因になります。「監視」ではなく「見守り」であることを丁寧に伝え、必ず本人の同意を得てから使いましょう。映像で見られることに強い抵抗がある場合は、6つ目に紹介したセンサー型の見守りも検討してください。

よくある質問(FAQ)

家族不在でも訪問看護・訪問介護は本当に利用できますか?
利用できます。介護保険サービスは利用者本人に提供されるもので、家族の在宅は条件ではありません。独居の方も多く利用しています。不安な点はケアマネジャーや事業所に事前に相談しておくと安心です。
見守りカメラの設置に親が反対しています。どうすればいい?
「監視」ではなく「もしものときに早く気づくため」という目的を丁寧に伝えましょう。それでも抵抗が強い場合は、映像を映さないセンサー型の見守りサービス(まもりこなど)を選ぶと、心理的な抵抗を抑えながら安否確認ができます。
自宅にWi-Fiがなくても見守りできますか?
多くの見守りカメラはWi-Fi環境が必要です。インターネット回線がないご家庭では、LTE内蔵でWi-Fi不要のセンサー型サービス(まもりこなど)が便利です。
双方向通話があると何が便利ですか?
カメラを通して声かけができるため、「お薬飲んだ?」「ご飯食べた?」といった確認や、転倒などの異変時に呼びかけができます。高齢者から呼び出せるワンタッチコール付きの機種もあります。
カメラの映像はサービス事業者に見せたほうがいいですか?
映像そのものを共有する必要はありませんが、カメラを設置していること自体は事前に事業者へ伝えておきましょう。お互いの信頼につながり、トラブル防止になります。
まとめ
  • 訪問看護・訪問介護・訪問リハビリは家族不在時でも利用できる
  • 事業者はルールを守って対応しており、過度に心配する必要はない
  • それでも不安なら見守りカメラの併用で安心感が大きく高まる
  • 選ぶときは画質・首振り・双方向通話・暗視・Wi-Fi要否の5点をチェック
  • カメラが苦手・Wi-Fiがない場合はセンサー型の見守りという選択肢もある
  • 導入時は必ず本人の同意を得て、プライバシーに配慮する
ABOUT ME
リハウルフ
理学療法士/「リハコネ式!訪問リハのためのルールブック」監著・編集/「訪問リハビリマガジン」編集長/他に3メディアの編集長/ YouTube「リハウルフ」運営/セミナー経験多数/厚生労働省のホームページを見ることが趣味
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