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訪問看護

訪問看護における理学療法士の役割を8つ解説します!

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訪問看護における理学療法士の役割って何?

訪問看護ステーションで理学療法士って何するの?

訪問看護ステーションの管理者は理学療法士を雇う意味ってあるの?

 

このような疑問はありませんか?

 

この記事は、以下のような人に読んでもらいたいです。

読んで欲しい人

  • 訪問看護ステーションにおける理学療法士の役割を知りたい人
  • 理学療法士を訪問看護ステーションでどう扱えば良いか知り合い看護師の管理者
  • これから訪問看護ステーションで働く理学療法士

 

この記事では、以下のことがわかります。

  • 訪問看護ステーションでの理学療法士の役割
  • 訪問看護ステーションに理学療法士がいる強み
  • 訪問看護ステーションでの理学療法士と看護師との連携方法

 

私は、訪問看護ステーションで3年働き、訪問リハビリテーションでも8年以上働いた経験がある理学療法士です。在宅医療の現場ではそこそこ知識や経験がある方だと思います。

著書には、「リハコネ式!訪問リハのためのルールブック」があります。

そのような立場で解説したいと思います。

 

リハウルフ
リハウルフ
では、訪問看護ステーションにおける理学療法士の役割についてお話ししていきます。

 

訪問看護ステーションにおける理学療法士の役割

訪問看護ステーションにおける理学療法士の役割は以下の通りです。

  1. 全身状態および生活状況の把握および指導
  2. 基本動作練習および指導
  3. 日常生活動作の練習および指導
  4. 福祉用具の選定や住宅改修の提案、助言
  5. 自主練習の指導
  6. 心理的支援および家族指導
  7. 外出練習
  8. 他職種および他事業所連携

 

リハウルフ
リハウルフ

1つ1つ解説していきますね!

 

全身状態および生活状況の把握および指導

訪問看護ステーションで働く理学療法士は、訪問看護指導ように全身状態おび生活状況の把握なども実施します。

 

例えば、看護師が得意としている以下のようなアセスメントも理学療法士として実施します。そして、必要に応じて看護師に報告します。

  • 血圧測定
  • 体温測定
  • 皮膚状態の把握
  • 排便や排尿状況の把握
  • 服薬状況の把握
  • その他フィジカルアセスメント

 

そして、理学療法士が得意な分野も把握します。このあたりは看護師も聞くと思いますが、可能であれば理学療法士に共有してほしい情報です。

  • 転倒状況の把握
  • 転落状況の把握
  • 外出頻度や外出状況の把握
  • その他、生活状況の把握

 

基本動作練習および指導

理学療法士は動作や運動のプロです。

ですから基本動作の練習及び指導を実施します。

 

例えば以下のようなことです。

  • 歩行
  • 床からの立ち上がり
  • 床への座り込み
  • 起立や着座
  • 段差昇降(階段昇降)
  • 生活動線の把握
  • 移動手段の把握

 

このあたりは、理学療法士の得意分野ですので、是非頼って欲しいところです。

 

日常生活動作の練習および指導

作業療法士が関わっていない場合などは、理学療法士でも日常生活動作の練習を実施することもあります。

  • トイレ動作練習
  • 更衣動作練習
  • 入浴動作練習
  • 食事動作練習

さまざまなことを実施します。

訪問看護(リハビリ)では大切なポイントかもしれませんね。

この辺も理学療法士と看護師が協働したいですね。

 

福祉用具の選定や住宅改修の提案、助言

福祉用具の選定や住宅改修の提案や助言も訪問看護の理学療法士は役割としてあります。

厳密に言えば、理学療法士は身体機能と用具や環境とのフィッティングを評価します。

そして、理学療法士の提案の中から最適なものを福祉用具専門相談員が選定します。

 

実際には以下のようなことを実施します。

  • 利用者さんに合った歩行器の選定
  • 手すりの位置の提案
  • 段差解消などの住宅改修の提案
  • ベッドの位置の提案
  • ベッド上での動作の練習
  • 杖の高さの提案や杖歩行の指導

 

自主練習の指導

自主練習の指導も訪問看護ステーションの理学療法士の役割の一つです。

理学療法士が立てた自主練習メニューを普段利用者さんが実施しているか訪問看護師が評価するのも良いですね。

 

実際には以下のような写真付きのもので指導することが多いですね。

 


リハビリテーション・ホームエクササイズ CD-ROM付―患者さんに渡せる自主トレーニング127―

心理的支援および家族

訪問看護ステーションの理学療法士は、訪問看護師のように利用者及び家族の心理的支援および家族指導をします。

  • 医療及び介護の相談
  • 悩みの傾聴

これらのことは毎回の訪問で実施します。

 

外出練習

訪問看護の理学療法士は外出練習も実施します。

外出練習の際は屋外歩行の注意点もありますので、注意をしながら実施するようにしましょう。

 

訪問看護は屋外歩行が可能な条件とは!?買い物同行などの条件も解説! 訪問看護ステーションで理学療法士等のリハビリ専門職が多く働くようになってきています。 その中でこのような疑問を抱いたことは...

 

他職種および他事業所連携

他職種および他事業所連携も訪問看護ステーションの理学療法士の役割に一つです。

 

主な連携先は以下の通りです。

  • 訪問看護ステーション内の看護師
  • 他の訪問看護ステーションの看護師やOT、ST
  • 訪問リハビリテーション
  • デイサービス(通所介護)
  • デイケア(通所リハビリ)
  • 福祉用具業者
  • ケアマネジャー
  • 医師

 

連携して多職種と協働して利用者さんの在宅生活を支えることも訪問看護のやりがいの一つですよね。

 

【まとめ】訪問看護における理学療法士の役割

訪問看護ステーションにおける理学療法士の役割のまとめは以下の通りです。

  1. 全身状態および生活状況の把握および指導
  2. 基本動作練習および指導
  3. 日常生活動作の練習および指導
  4. 福祉用具の選定や住宅改修の提案、助言
  5. 自主練習の指導
  6. 心理的支援および家族指導
  7. 外出練習
  8. 他職種および他事業所連携

 

訪問看護の理学療法士が看護師と協働することによって、訪問看護ステーション全体の質も上がると思います。

職種ごとの役割や強みを発揮して、頼りあえる関係を築けると良いですよね。

 

ABOUT ME
リハウルフ
理学療法士/「リハコネ式!訪問リハのためのルールブック」監著・編集/「ビジケア訪問看護経営マガジン」編集長/他に3メディアの編集長/ YouTube「リハウルフ」運営/セミナー経験多数/厚生労働省のホームページを見ることが趣味