ケアマネ試験の受験資格|対象資格と実務経験5年・900日

先に結論をお伝えします。ケアマネ試験(介護支援専門員実務研修受講試験)を受けるには、対象の国家資格にもとづく業務か、定められた相談援助業務に、通算5年以上かつ900日以上従事している必要があります。無資格の介護職としての経験だけでは受験できません。第28回試験の合格率は25.6%でした。
この記事では、ケアマネ試験の受験資格・実務経験の数え方・試験の結果を、厚生労働省の通知と公表資料を確認して整理しました。
- ケアマネ試験の受験資格(対象の資格と業務)
- 実務経験「5年以上かつ900日以上」の考え方
- 受験資格で間違えやすいポイント
- 第28回試験の合格率
- 合格後にケアマネになるまでの流れ
ケアマネ試験の受験資格
ケアマネ試験は、介護保険法第69条の2にもとづく「介護支援専門員実務研修受講試験」です。厚生労働省の通知(「介護支援専門員実務研修受講試験の実施について」)では、受験資格を次のアとイの期間が通算して5年以上であり、かつ、当該業務に従事した日数が900日以上である者としています。
ア.対象の国家資格にもとづく業務
医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士を含む)、精神保健福祉士が、その資格にもとづいて資格に係る業務に従事した期間です。
イ.相談援助業務
通知の別紙で定める施設などで、必置とされている相談援助業務に従事した期間です。特養の生活相談員、老健の支援相談員、障害福祉の相談支援専門員、生活困窮者自立相談支援事業の相談支援員などが該当します。具体的な範囲は、受験する都道府県の受験要項で確認してください。
ちびウルフ介護の仕事を5年やってれば、ケアマネ試験は受けられるの?
リハウルフ無資格の介護職として5年働いただけでは受けられません。介護福祉士の資格を取ってから、介護福祉士として5年・900日以上の経験が必要です。資格を取る前の期間は数えられないので、早めに介護福祉士を取るのが近道ですよ。
実務経験「5年以上かつ900日以上」の考え方
- 期間と日数の両方が必要:通算5年以上の期間と、実際に従事した900日以上の日数を、どちらも満たす
- 資格を取ってからの期間:アの場合、その資格にもとづいて業務に従事した期間だけが対象
- 試験日の前日まで:通知では、必要な実務経験期間は「試験日前日までに満たしていること」とされている
- 短時間勤務も1日:1日の勤務時間が短い人も、1日勤務したものとみなされる
- 証明は勤務先:施設・事業所の長などが発行する実務経験証明書で確認される
理学療法士や看護師でも、資格に係る業務以外の仕事(たとえば事務職)をしていた期間は対象になりません。また、受験要件は平成27年の通知改正で見直されており、それ以前の要件による実務経験は、通知の適用から3年を経過するまでの経過措置として扱われていました。現在の対象は、上のアとイの業務だけです。転職している人は、以前の勤務先にも実務経験証明書を依頼する必要があります。
理学療法士・作業療法士などのリハ職がケアマネを目指す場合も、同じ要件です。リハ職のキャリアについては理学療法士のセカンドキャリア7選でも紹介しています。
実務経験を積む職場選びも、
ケアマネへの近道になる
受験に必要な実務経験は、勤務先に証明書を出してもらう必要があります。資格取得の支援がある職場や、合格後にケアマネとして働ける法人を選んでおくと、次のステップに進みやすくなります。
- 介護職専門。正社員・パート・派遣まで幅広く扱う
- 求人票に出ない条件や職場の様子を確認できる
- 登録・相談は無料。情報収集だけでも使える
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ケアマネ試験の合格率
厚生労働省の発表によると、第28回試験(令和7年10月実施)の結果は次のとおりです。
| 項目 | 第28回 |
|---|---|
| 受験者数 | 50,601人 |
| 合格者数 | 12,961人 |
| 合格率 | 25.6% |
受験者の4人に1人程度しか合格しない難しい試験です。介護支援分野と保健医療福祉サービス分野の両方で合格基準に達する必要があるため、苦手分野をつくらない勉強が大切です。試験対策の本はケアマネにおすすめの本20選で紹介しています。
合格後にケアマネになるまでの流れ
- 介護支援専門員実務研修受講試験に合格する
- 都道府県が行う介護支援専門員実務研修を修了する
- 都道府県に介護支援専門員の登録を申請する
- 介護支援専門員証の交付を受け、ケアマネとして働き始める
試験はあくまで「実務研修を受けるための試験」で、合格しただけではケアマネとして働けません。実務研修の日程は都道府県ごとに決まっているため、合格後の予定も早めに確認しておきましょう。ケアマネが国家資格かどうかについてはケアマネは国家資格?で解説しています。
よくある質問
無資格の介護職でもケアマネ試験は受けられますか?
受けられません。対象の国家資格にもとづく業務か、定められた相談援助業務に、通算5年以上かつ900日以上従事している必要があります。介護職なら、介護福祉士を取ってからの経験が対象です。
理学療法士はケアマネ試験を受けられますか?
受けられます。理学療法士は対象資格に含まれており、理学療法士としての業務に通算5年以上かつ900日以上従事していれば受験資格があります。
パート勤務でも実務経験に数えられますか?
通知では、1日の勤務時間が短い人も1日勤務したものとみなすとされています。ただし、期間(5年以上)と日数(900日以上)の両方を満たす必要があるため、週の勤務日数が少ない場合は5年を超えることがあります。
ケアマネ試験の合格率はどのくらいですか?
厚生労働省の発表では、第28回試験の合格率は25.6%(受験者50,601人、合格者12,961人)でした。
試験に合格したらすぐケアマネとして働けますか?
働けません。合格後に都道府県の実務研修を修了し、登録して介護支援専門員証の交付を受ける必要があります。
- 受験資格は、対象資格の業務か相談援助業務に通算5年以上かつ900日以上
- 無資格の介護職の経験は対象外。介護福祉士を取ってからの経験が対象
- 実務経験は試験日の前日までに満たし、勤務先の証明書で確認される
- 第28回の合格率は25.6%。4人に1人程度の難しい試験
- 合格後は実務研修の修了と登録を経てケアマネになる
※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。受験資格に関する記述は厚生労働省の通知、合格率は厚生労働省の公表資料にもとづいて整理しています(2026年10月確認)。相談援助業務の範囲や実務経験の証明方法は、受験する都道府県の受験要項で必ずご確認ください。勉強の進め方などに関する記述は、筆者(理学療法士・介護支援専門員)の実務経験にもとづく整理です。



