「デイサービスとデイケアの違いがいまいち分からない。」
「デイサービスとデイケアの違いを知りたい!」
このような疑問を解決できる記事です。
この記事は、介護保険業界で長年勤務しており、下記の書籍の監著・編集を行っている理学療法士が書いているため、信憑性も高いと思います。
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この記事では以下のことがわかります。
- デイサービスとデイケアの違いがわかる
- デイサービスとデイケアをどちらを選んだら良いかわかる
- デイサービスとデイケアの違いをあらゆる角度で解説することができる
この記事を読むと、デイサービスとデイケアの違いがわかるようになります。
各項目について詳細も話していますので是非参考にしてくれたら嬉しいです。
デイサービスとデイケアの違い
デイケア(通所リハビリテーション)とデイサービス(通所介護)はさまざまな違いがあります。
- 厚生労働省の定義
- 目的
- サービス内容
- 人員体制
- 料金
- 対象者
この記事では、さまざまなデイケアとデイサービスの違いについて分かり易く解説しますので、興味がある場所から読んでみてください。
デイサービスとデイケアの違い(厚生労働省の定義)
デイケアとデイサービスは厚生労働省においては以下のように定められています。
デイケア(通所リハビリテーション)・・・ 介護老人保健施設、病院、診療所その他厚生労働省令で定める施設で行う、居宅要介護者に対する、心身の機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるための理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーション
デイサービス(通所介護)・・・通所介護の事業は、要介護状態となった場合においても、その利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう生活機能の維持又は向上を目指し、必要な日常生活上の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者の社会的孤立感の解消及び心身の機能の維持並びに利用者の家族の身体的及び精神的負担の軽減を図るものでなければならない。
デイサービスとデイケアの違い(目的)
デイケアとデイサービスの利用目的は異なります。
それぞれの利用目的は以下の通りです。
デイケア(通所リハビリテーション)の利用目的
- 心身の機能の維持回復
- 日常生活の自立を助けるための理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーション
デイサービス(通所介護)の利用目的
- 利用者の社会的孤立感の解消
- 心身の機能の維持
- 利用者の家族の身体的及び精神的負担の軽減を図るもの
デイサービスとデイケアのサービス内容
デイケアとデイサービスのサービス内容は以下の通りです。
デイケア(通所リハビリテーション)のサービス内容
- 身体機能
関節拘縮の予防、筋力・体力の維持、褥瘡の予防、自主トレーニングの指導 - 日常生活
歩行練習(屋内、屋外)、基本動作訓練(寝返り、起き上がり、移乗動作など)、日常生活動作訓練(階段の昇降、入浴、トイレ動作など) ほか
デイサービスとデイケアの人員体制
デイケアとデイサービスの人員基準は以下の通りです。
デイケア(通所リハビリテーション)の人員基準
- 医師……専任の常勤医師1以上 (病院、診療所と併設されている事業所、介護老人保健施設、介護医療院では、当該病院等の常勤医師との兼務で差し支えない。)
- 従事者 (理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、准看護師、介護職員)……単位ごとに利用者10人に1以上
- 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士……上の内数として、単位ごとに利用者100人に1以上 (所要1〜2時間の場合、適切な研修を受けた看護師、准看護師、柔道整復師、あん摩マッサージ師で可)
デイサービス(通所介護)の人員基準
- 生活相談員(社会福祉士等)……事業所ごとにサービス提供時間に応じて専従で1以上 (※生活相談員の勤務時間数としてサービス担当者会議、地域ケア会議等も含めることが可能。)
- 看護職員(看護師・准看護師)……単位ごとに専従で1以上 (※通所介護の提供時間帯を通じて専従する必要はなく、訪問看護ステーション等との連携も可能。)
- 介護職員……
①:単位ごとにサービス提供時間に応じて専従で次の数以上(常勤換算方式)
ア 利用者の数が15人まで 1以上
イ 利用者の数が15人を超す場合 アの数に利用者の数が1増すごとに0.2を加えた数以上
②:単位ごとに常時1名配置されること
③:①の数及び②の条件を満たす場合は、当該事業所の他の単位における介護職員として従事することができる - 機能訓練指導員……1以上(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士、看護職員、柔道整復師又はあん摩マッサージ指圧師)
- 生活相談員又は介護職員のうち1人以上は常勤
※定員10名以下の地域密着型通所介護事業所の場合は看護職員又は介護職員のいずれか1名の配置で可
デイサービスとデイケアの料金
デイケア(通所リハビリテーション)とデイサービス(通所介護)は料金体系(費用)も異なります。
また、それぞれ要介護度、取得している加算などによっても異なります。
それぞれ要介護度が5に近づくにつれて、高くなる傾向があります。
そして、全体的な傾向としては、デイサービスよりデイケアの方が料金が高い傾向はあります。
デイサービスとデイケアの対象者
デイケアとデイサービスの対象者について説明します。
デイケア(通所リハビリテーション)の対象者
- 介護予防通所リハビリテーション(介護予防デイケア)……要支援者
- 通所リハビリテーション(デイケア)……要介護者
デイサービス(通所介護)の対象者
- 通所介護(デイサービス)……要介護者
- 認知症対応型通所介護……認知症の症状がある要介護者
- 地域密着型通所介護(小規模デイサービス)……要介護者
- 介護予防認知症対応型通所介護……認知症の症状がある要支援者
※他にも総合事業の通所型サービスをデイサービスで実施しているところもあります。
リハビリテーションと機能訓練の違い
デイケア(通所リハビリテーション)はリハビリテーションを提供しています。
一方で、デイサービス(通所介護)は機能訓練を提供しています。
デイケアとデイサービスが提供しているサービス
- デイケア(通所リハビリテーション)……リハビリテーション
- デイサービス(通所介護)……機能訓練
リハビリテーションと機能訓練の違いはそれぞれ下記の通りです。
リハビリテーションと機能訓練の違い
- リハビリテーション……医師の指示の下、実施するもの
- 機能訓練……医師の指示がなくても実施できるもの
デイサービスとデイケアは併用できるのか?
デイケア(通所リハビリテーション)とデイサービス(通所介護)は、要介護1〜5の者は併用利用可能です。
しかし、要支援者はデイケアとデイサービスの併用はできませんので注意してください。
デイサービスとデイケアが併用できるのか?については以下の記事で詳しく解説しました。デイサービスとデイケアの併用問題については重要なので困ったら参考にしてください。
デイサービスとデイケアの種類と特色
デイケアとデイサービスはさまざまな種類と特色があります。
例えば以下の通りです。
デイケアやデイサービスの種類や特色
- 認知症対応型
- リハビリ特化型
- 短時間型
- 風呂なし&ご飯なし
- レクリエーション多め
- 言語聴覚士在籍
- 土日祝日
デイサービスの種類については以下の記事で詳しく解説しました。デイサービスの種類は色々とありますので困ったら参考にしてください。
デイサービスとデイケアの選び方
デイケアやデイサービスを選ぶには、各デイケアやデイサービスにどんな種類があり、どんな特色があるのかを知る必要があります。
良いデイサービスの見分け方については以下の記事で詳しく解説しました。良いデイサービスや悪いデイサービスなど色々ありますので困ったら参考にしてください。