かんたき(看護小規模多機能)のデメリット8つ|後悔しない選び方
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「かんたき(看護小規模多機能型居宅介護)に興味はあるけれど、デメリットはないの?」「良い面だけでなく、利用してから後悔しないように悪い面も知っておきたい」——そんな声をよく耳にします。通い・泊まり・訪問を1つの事業所でまとめて受けられる便利なサービスだからこそ、向き不向きをしっかり見極めることが大切です。
この記事では、現場で介護保険に携わってきた視点から、かんたき(看多機)の代表的なデメリット8つを、理由とあわせてわかりやすく解説します。あわせてメリットや、ケアマネ・看護師など専門職が利用を勧めるときの注意点、よくある質問も整理しました。利用者・ご家族はもちろん、サービスを紹介する立場の専門職にも役立つ内容です。
- かんたき(看護小規模多機能型居宅介護)の基本としくみ
- かんたきのデメリット8つと、その理由
- デメリットと表裏一体のメリット
- ケアマネ・看護師が利用を勧めるときの注意点
- 料金・定員・対象地域などのよくある質問
かんたき(看護小規模多機能型居宅介護)とは?デメリットの前に概要を整理
ちびウルフそもそも「かんたき」ってどんなサービスなの?
リハウルフ「通い・泊まり・訪問(介護+看護)」を1つの事業所がまとめて提供する、医療ニーズにも対応できる地域密着型サービスだよ。まず全体像をつかんでおこう。
かんたき(看護小規模多機能型居宅介護・略して「看多機(かんたき)」)は、小規模多機能型居宅介護に「訪問看護」を組み合わせたサービスです。通い・泊まり・訪問介護に加えて訪問看護まで一体的に提供できるため、退院直後の在宅移行、医療的ケアが必要な方、看取り期の支援などに強みがあります。
平成24年(2012年)に「複合型サービス」として創設され、その後「看護小規模多機能型居宅介護」という名称になりました。事業所数は年々増えており、厚生労働省「令和6年介護サービス施設・事業所調査」によると、令和6年(2024年)10月時点で全国に1,074事業所まで増加しています。
かんたきの定員は次のように決められています。1つの事業所に登録できる人数や、1日に通い・泊まりを利用できる人数に上限があるのが特徴です。
| 区分 | 定員の上限 | ポイント |
|---|---|---|
| 登録定員 | 29人以下 | その事業所に登録できる利用者の総数 |
| 通い(デイ) | 18人以下 | 1日に通いを利用できる人数の上限 |
| 泊まり(ショート) | 9人以下 | 1日に宿泊できる人数の上限 |
このように「登録29人・通い18人・泊まり9人」という枠があることが、後述するデメリットにも関わってきます。
かんたき(看多機)のデメリット8つを一覧でチェック
まずは全体像です。かんたきの主なデメリットは次の8つです。
- サービスをあまり使わない人には割高になりやすい
- ケアマネジャー(担当者)を自由に選べない
- 泊まり(ショートステイ)に空きがないことがある
- 通い・泊まり・訪問のサービス提供者が同じ(他を選べない)
- さまざまな状態の利用者がいて交流しにくいことがある
- 通い(デイ)にも利用制限がかかることがある
- 原則として事業所がある市区町村の住民しか利用できない
- 住んでいる地域にかんたきがない場合がある
ちびウルフけっこうたくさんあるね…。でも「人による」ものもありそう?
リハウルフそのとおり。デメリットの多くは「使い方しだいでメリットにもなる」んだ。1つずつ理由を見ていこう。
かんたきのデメリット8つを詳しく解説
① サービスをあまり使わない人には割高になりやすい
かんたきは月額包括(まるめ)制で、要介護度ごとに1か月の料金がほぼ決まっています。たくさん使っても少ししか使わなくても、基本料金は変わりません。そのため、通い・泊まり・訪問をしっかり利用する人には割安ですが、利用回数が少ない人には割高に感じられることがあります。
② ケアマネジャー(担当者)を自由に選べない
かんたきには事業所専属のケアマネジャー(介護支援専門員)が配置されています。利用を始めると、これまで担当していた居宅介護支援事業所のケアマネから、かんたきのケアマネに変わるのが原則です。長く付き合ってきたケアマネと離れることになる点はデメリットといえます。ただし、新しい担当者が相性の良いケアマネである可能性もあります。
③ 泊まり(ショートステイ)に空きがないことがある
前述のとおり、泊まりの定員は1日9人までです。登録者全員が同じ日に泊まれるわけではないため、希望日に空きがなく利用できないことがあります。急な泊まりニーズに必ず応えられるとは限らない点は理解しておきましょう。
④ 通い・泊まり・訪問のサービス提供者が同じ(他を選べない)
「すべて同じ事業所のスタッフが対応してくれる」のがかんたき最大の強みですが、裏を返せば提供者を選べないということです。スタッフとの相性が合わない場合でも、通い・泊まり・訪問のすべてが同じ事業所になるため、サービスごとに別の事業所へ切り替える、という調整がしにくくなります。
⑤ さまざまな状態の利用者がいて交流しにくいことがある
かんたきは医療ニーズの高い重度の方から比較的軽度の方まで、幅広い状態の利用者が登録しています。そのため、通いの場で話の合う人が見つかりにくいと感じることがあります。レクリエーション中心のデイサービスのような交流を重視する人には、物足りなさを感じる場合もあります。
⑥ 通い(デイ)にも利用制限がかかることがある
通いの定員は1日18人までです。泊まりと同じく、希望者が重なると希望日に通えないことがあります。「毎日でも通いたい」というニーズに、定員の都合で応えられないケースがある点はデメリットです。
⑦ 原則として事業所がある市区町村の住民しか利用できない
かんたきは地域密着型サービスに分類されます。地域密着型サービスは、原則としてその事業所がある市区町村に住む人しか利用できません。隣の市町村の事業所が便利でも、住所地が違えば利用できないのが基本です。
⑧ 住んでいる地域にかんたきがない場合がある
事業所数は増えているとはいえ、全国で約1,000事業所とまだ多くはありません。都道府県によっては事業所が少なく、使いたくても近くにないこともあります。地域偏在があることは、かんたきの構造的なデメリットといえます。
デメリットだけじゃない!かんたきのメリットも知っておこう
ここまでデメリットを整理しましたが、これらの多くはメリットと表裏一体です。判断材料として、主なメリットも確認しておきましょう。
| デメリットの裏にあるメリット | 内容 |
|---|---|
| 1事業所で完結 | 通い・泊まり・訪問を同じスタッフが対応。情報共有がスムーズで安心感が高い |
| 24時間365日の対応 | 看護師が配置され、医療的ケアや急変時にも対応しやすい |
| 柔軟な使い方 | 体調や家族の都合に合わせて「今日は泊まり」など臨機応変に調整できる |
| 定額制でわかりやすい | 使うほどお得。利用が増えても料金が大きく変わらず家計の見通しが立てやすい |
ちびウルフ同じ人が見てくれるのは安心だね!どんな人に向いているの?
リハウルフ退院直後で在宅生活が不安な人、医療的ケアが必要な人、看取りを在宅で考えている人、家族の介護負担を分散したい人には特に向いているよ。
専門職視点:ケアマネ・看護師がかんたきを勧めるときの注意点
利用者・家族にかんたきを提案するケアマネジャーや、連携する訪問看護師の立場では、メリットだけでなくデメリットも正直に伝えることが信頼につながります。提案時に押さえたいポイントを整理します。
- 担当ケアマネが変わることを必ず説明する:利用開始と同時に担当が変わる点は、トラブルになりやすいので事前に丁寧に伝えます。
- 利用見込み量から費用感を試算する:定額制のため、ケアプラン上の利用量をもとに「割安か割高か」をイメージできるよう説明します。
- 通い・泊まりの定員と空き状況を確認する:希望どおり使えないことがある点を、事業所に確認してから提案します。
- 住所地で利用可能かを確認する:地域密着型のため、住所地の市区町村にある事業所かをチェックします。
かんたき(看護小規模多機能型居宅介護)のよくある質問
かんたきと小規模多機能(小多機)の違いは?
かんたきは他のサービスと併用できますか?
料金はどのくらいかかりますか?
登録したケアマネが合わない場合はどうすれば?
近くにかんたきがない場合はどうすれば?
- かんたきは「通い・泊まり・訪問(介護+看護)」を1事業所で提供する地域密着型サービスで、令和6年時点で全国約1,074事業所まで増加している。
- 主なデメリットは、割高に感じる場合がある/ケアマネを選べない/通い・泊まりの定員制限/提供者を選べない/対象地域の制限/近くにない場合がある、など8つ。
- 定員は「登録29人・通い18人・泊まり9人」が上限で、これが通い・泊まりの制限につながる。
- デメリットの多くはメリットと表裏一体。医療ニーズや在宅移行・看取りには大きな強みがある。
- メリットとデメリットを理解したうえで、自分や家族にとって利点が大きいかを見極めて選ぶことが大切。



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の人員基準を解説!厚生労働省の資料をもとに-320x180.png)