「訪問看護のオンコールはストレスが多いって聞くけどどんなものがある？」
「みんなが訪問看護のオンコールでどんなストレスを感じているのか知りたい！」
このような疑問を解決できる記事です。
訪問看護の仕事は日中だけで終わるわけではなく、夜間や休日でも緊急対応が求められることがあります。そのため、夜間のオンコール対応が求められることがあります。
この記事では、訪問看護師が夜間のオンコール対応で直面するストレスについて具体的な例を挙げて説明します。
訪問看護師として働くことを検討している方、または看護師を目指す方にとって、現場のリアルな声を知ることは大切ですのでぜひ参考にしていただければ嬉しいです。
訪問看護における夜間オンコール対応のストレスの具体例
訪問看護におけるオンコール対応のストレスの具体例は以下のようなものがあります。
- 夜間のオンコールに備えてお酒が飲めず外出もできない
- 家族より優先にしなければいけない
- 常に緊張しているため、心身ともに休まらない
- お風呂に入っている時も電話を気にする必要がある
- 翌日も通常業務がある
- 訪問看護のオンコール手当は1日3000円〜5000円程度で安い
一つずつ紹介していきます。
夜間のオンコールに備えてお酒が飲めず外出もできない
訪問看護師の日常生活には、利用者さんを支えるためのさまざまな制限があります。
その一つが、オンコールのための「体調管理」です。
夜間に呼び出される可能性があるため、アルコールの摂取は控えるべきとされ、また、遠出をする際も利用者さんへの対応を考慮し、行動範囲が制約されます。
たとえば、普段から社交場での飲み会を楽しむことが多い人にとっては、これが大きなストレスになるかもしれません。
リラクゼーションの一つとしてアルコールを楽しむ時間が制約されると、ストレスの解消法を見つけることが難しくなります。
さらに、長期の休暇や家族との旅行を計画する際も、オンコール対応の可能性があるため、自由にスケジュールを組むことが難しい場合があります。
訪問看護師は、これらの制約を受け入れつつ、自己のリラクゼーションと職務をバランスさせることが求められます。
家族より優先にしなければいけない
訪問看護師として働く上での大きなストレスの一つが「家族との時間」です。
訪問看護師は、利用者さんからのオンコール対応を第一に考えなければならないため、家族との時間を割くことが難しくなる場合があります。
特に子育て中の看護師にとっては、子供の学校行事や家庭の行事に参加する時間が削られる可能性があります。
また、日常的な家事や子供の世話も、突然のオンコール対応により中断せざるを得ない場合があります。
例えば、子供の学校の発表会に参加したいと思っても、オンコール対応が入る可能性があるために計画を立てられない場合があります。
家族とのコミュニケーションが減ることは、看護師だけでなく家族にとってもストレスとなり得ます。
常に緊張しているため、心身ともに休まらない
訪問看護師は、オンコール対応のために常にスタンバイ状態である必要があります。
そのため、仕事が終わった後でもリラックスすることが難しく、絶えず高い緊張状態が続くこととなります。
例えば、読書や映画を視聴する際も、胸元のスマートフォンや電話機から目を離せません。
終わりのない心の準備、心地よい眠りにつく前の不安な瞬間、これら全てが訪問看護師のストレスとなり、心身の疲労を招きます。
さらに、緊張状態が続くことで体調を崩すリスクも増え、それが更なるオンコール対応のストレスとなることもあります。
訪問看護師として働くためには、高いストレス管理能力と自己管理が求められる職業と言えるでしょう。
お風呂に入っている時も電話を気にする必要がある
日常生活の中でも、一日の終わりにリラックスできる時間と言えば「お風呂」でしょう。
しかし、訪問看護師の場合、お風呂に入っている最中にも電話が鳴る可能性があるため、常に電話を気にしなければならないのです。
たとえば、お風呂に浸かっている最中にオンコール対応の連絡が入った場合、すぐに対応するために風呂から出なければなりません。
これは、リラックスする時間が割り込まれるだけでなく、急な対応により体調を崩す可能性もあるため、大きなストレスとなります。
このような場面からも、訪問看護師の職業は、24時間365日、利用者さんの生命と健康を守る責任を負っていることが伺えます。
翌日も通常業務がある
訪問看護師のオンコール対応は、夜間だけでなく、深夜や早朝にも発生します。
これが終わったとしても、翌日の通常の業務が待っています。
深夜の2時にオンコール対応があり、それが終わるのが4時だとします。
それでも、次の日の8時からの業務をこなさなければならないのです。
これは、睡眠時間が短くなり、体調管理が難しくなる原因となります。
また、睡眠不足は集中力の低下を招き、業務のミスを引き起こす可能性もあります。
睡眠時間を確保しつつ、高品質の看護ケアを提供するためには、体調管理とストレス管理が不可欠です。
訪問看護のオンコール手当は1日3000円〜5000円程度で安い
訪問看護師が受けるオンコール手当は、一般的に1日3000円から5000円程度とされています。
この金額は、夜間のオンコール対応に伴うストレスや体力の消耗を考えると、十分な報酬とは言えません。
これは、訪問看護師のストレスの一因となっています。
深夜のオンコール対応があった場合でも、その手当はたったの数千円です。
これでは、その労力やリスクを補うことは難しいでしょう。
この状況は、訪問看護師が直面する経済的な問題を示しています。
まとめ
訪問看護師として働く上でのストレスは多岐にわたります。
アルコールを控えること、家族よりも仕事を優先すること、常に緊張状態にあること、お風呂に入っている時間を制限されること、翌日の業務をこなすこと、そしてオンコール手当が少ないことなど、多くのストレスがあります。
しかし、これらのストレスは、看護師が果たす役割の重要性を物語っています。
訪問看護師は、利用者さんの安全と安心を守るために、これらのストレスを乗り越えています。
これから訪問看護師を目指す方、またはすでに働いている看護師の方々にとって、これらのストレスを理解し、適切な対策を講じることが大切です。
