「訪問看護指示書を書いてくれない!」
訪問看護ステーションを運営していると、このようなことありませんか?
主治医が訪問看護指示書を書いてくれないと、訪問看護を提供できないため、利用者さんにも迷惑をかけてしまいますし、困りますよね。
私もそのような経験がありますので、その悩みがとても分かります。
医療業界におけるヒエラルキーのトップの医師にはなかなか言いずらかったりもしますよね。
そんな「訪問看護指示書を書いてくれない」という悩みにお答えします。
この記事では以下のことがわかります。
- 訪問看護指示書を主治医が書いてくれない主な理由
- 訪問看護指示書を書いてもらう具体的な方法
その前に訪問看護指示書については「訪問看護指示書とは?どこよりもわかりやすく徹底解説します!」の記事を読んでください。
では、早速解説していきましょう。
訪問看護指示書を書いてくれない理由
訪問看護指示書を書いてもらうためには、「なぜ主治医は訪問看護指示書を書いてくれないのか?」ということを知る必要があります。
課題解決には何事も原因分析が必要です。
一緒に訪問看護指示書を書いてくれない理由を考えてみましょう!
あくまで経験からの推測です。
考えられる理由は以下の通りです。
- 訪問看護指示書の書き方を知らない
- ただただ、面倒
- 最近、診察していないから書けない
- とても忙しい
それぞれ解説していきますね。
訪問看護指示書の書き方を知らない
今まで私が関わった医師の中には、「訪問看護指示書の書き方を知らないから書けません。」という人もいました。
このような医師に会ったことがある人もいるのではないでしょうか?
最近は訪問看護も徐々にメジャーになってきましたが、ひと昔は「訪問看護指示書って何?」ということもありましたよね。
確かに、訪問看護指示書の書き方を知らなければ、指示書も書けないですよね。
ただただ、面倒
中には「面倒だから嫌」という医師もごく稀にいます。
どんなに丁寧に依頼しても、色々な理由をつけられて訪問看護指示書を書いてくれない医師もいますよね。
何なんでしょうね。
最近、診察していないから書けない
最近、診察していないから書けないというのは、比較的よくある話です。
とても良い医師によくある傾向だと思います。
確かに、患者さんを最近見ていないのに、無責任に適当な訪問看護指示書を書くことはできないですよね。
おっしゃる通りだと思います。
とても忙しい
大きな総合病院の院長や副院長、部長などの医師の場合は、何度も催促しても窓口の人に「今依頼しているのですが…. 。」とか「先生が忙しいので….。」とか言われます。
忙しいのは分かるのですが、キャパオーバーの体制は避けて欲しいものですよね。
訪問看護指示書を書いてもらうための対策
訪問看護指示書を書いてもらえない理由から訪問看護指示書を医師に書いてもらうための対策を考えてみました。
訪問看護指示書を書いてもらうための具体的な方法は以下の通りです。
- ケアマネジャーと一緒になって伝える
- 利用者さんに頼んでもらう
- 時間に余裕を持って依頼する
- 訪問看護指示書の書き方を教える
- 看護師に依頼する
- 受診をしていない場合は、受診を促す
- 日頃から医師と仲良くなる
- 他の医師に訪問看護指示書を書いてもう
一つ一つ解説していきますね。
ケアマネジャーと一緒になって伝える
誰かと一緒に医師に訪問看護指示書を書いてもらうように説得するのが結構良い方法だと思います。
例えば、ケアマネジャーに「〇〇先生、訪問看護指示書を書いてくれないんですけど一緒にお願いしてもらえます?」と依頼したりするのは効果的です。
また、スムーズな方法としましては、訪問看護のような介護保険の医療サービスはケアマネから主治医に先にサービスの必要性を伺っておいてもらうとスムーズに指示書を書いてもらえるので、その辺は各地域力をつけることも大切かもしれませんね。
利用者さんに頼んでもらう
利用者さん(患者さん)からのお願いなら書いてくれる医師も多いです。
利用者さん(患者さん)と医師が関係が良ければさらに効果的です。
利用者さんに「〇〇先生が訪問看護指示書書いてくれないから、書いてくれるように頼んでください。」とお伝えすると、意外とスムーズなこともありますよ。
『何を言うか』より『誰が言うか』ですね。
少し残念ですが。
時間に余裕を持って依頼する
医師の言い分として「依頼が遅い」「もっと余裕を持って依頼して」と言うパターンもあります。
訪問看護ステーションを長年運営していくとわかることなのですが、色々なパターンの医師がいます。
「〇〇先生はギリギリに依頼した方が良い」
「〇〇先生はかなり前に依頼しないと訪問看護指示書を書いてくれない」
「〇〇先生は訪問看護指示書を書くのが早い」
「〇〇先生は訪問看護指示書を書くのが遅い」
病院や先生によって、訪問看護指示書の依頼のタイミングをずらすことも訪問看護の事務のテクニックだと思います。
訪問看護指示書の書き方を教える
訪問看護指示書の書き方がわからなくて訪問看護指示書を書いてくれない医師の場合は、初回に訪問看護指示書の書き方を教えることで書いてくれることもあります。
特に、おじいちゃん先生などでよくあります。
今までに、呼び出されて、直接書き方を教えたこともありました。
訪問看護指示書の書き方を教えると言うことも方法としてはありますね。
看護師に依頼する
訪問看護指示書を書いてくれないときは、その先生の付き添いの外来の看護師に依頼すると書いてくれることもあります。
皆さん一度は経験がないでしょうか?
「とても可愛い文字の指示書に、先生の見えないサイン」
このような訪問看護指示書が完成するかもしれませんが、有効です。
受診をしていない場合は、受診を促す
「最近、診察していないから書けないよ」と言う先生の場合は、利用者さん(患者さん)に受診を勧めることをお勧めします。
このような理由で、先生が訪問看護指示書を書いてくれない場合は、受診をすることで基本的には書いてくれます。
本来は、診察をしてから訪問看護指示書を出して、訪問看護を行うのが通常の流れですので、しっかりと基本に沿って行いましょう。
日頃から医師と仲良くなる
日頃から医師と仲良くなることはとても良いことだと思います。
すぐには仲良くなれませんが、地域活動や普段のやりとりなどで先生と仲良くなっておくと、「〇〇さんの依頼だから書こうか!」となる可能性もあります。
何事もそうですが、仲が良いって大切なことですよね!
本当はダメですけどね。
他の医師に訪問看護指示書を書いてもう
最悪のケースは他の医師に訪問看護指示書を書いてもらうことで解決させることも方法の一つです。
主に診ている医師に書いてもらいたいですが、複数の医療機関に通っている場合は、他の医療機関の先生にお願いするのもありだと思います。
今回は、「訪問看護指示書を書いてもらえない」と言う悩みに対して、解決方法をいくつか紹介しました。
ぜひ、参考にしていただけると嬉しいです。
もし医師に書き方を教えるのが大変な場合は下記のYouTubeを見せてあげてください。