「今日は訪問看護で1日8件訪問しました!」
「今日は訪問看護で10件訪問しました。疲れた。」
時々このような発言をしている人がいませんか?
結論からお伝えしますと、訪問看護で1日8件、9件、10件はブラックな会社です。
今回は、訪問看護で1日8件、9件、10件訪問する訪問看護ステーションはなぜブラックなのか?そして、すぐに辞めるべきかを説明したいと思います。
この記事でわかることは以下の通りです。
・訪問看護で1日に8件、9件、10件訪問する会社はブラックな理由
・訪問看護で1日8件以上訪問している場合の対策
では、1日8件以上の訪問看護を行う訪問看護ステーションの実態を説明していきましょう。
訪問看護で1日8件はブラック
訪問看護ステーションで1日8件はブラックです。
看護師
- 20分未満
- 30分未満
- 60分未満
- 90分未満
リハビリ専門職
- 20分訪問
- 40分訪問
- 60分訪問
- 80分訪問
このように各専門職によって1度の訪問時間は異なります。
看護師の場合は60分未満の訪問もしくは30未満の訪問、リハビリ専門職の場合は40分もしくは60分訪問が基本ではないでしょうか。
しかし、いずれの場合の組み合わせであっても1日8件以上の訪問看護は色々な意味でブラックだと思います。
正直、お金稼ぎの目的の看護師&リハビリ専門職&経営者が多い印象です。
訪問看護で1日8件以上がブラックであると思う理由は以下の通りです。
- 1日8名以上のことを考えることは難しい
- 記録や休憩時間を考えると労働基準法的に厳しい
- さまざまなリスク管理をしにくい
- 社内および他事業所との連携ができない
一つずつ説明していきましょう。
1日8名以上のことを考えることは難しい
私は10年以上、訪問リハビリや訪問看護に携わってきました。
70名を超える利用者を毎日把握して管理もしてきました。
その経験中で言えることは、どんなに頑張っても1日8名以上の訪問で利用者さんと真剣に向き合うことができないということです。
確かに、流れ作業的に熟せばもちろん1日8件以上も可能です。
しかし、我々は医療介護職です。
しっかりと一人一人の利用者さんに対して、効果のある必要な訪問看護を提供する必要があるのです。
そう考えると、1日8件以上訪問をしている場合は、医療従事者としては適当に訪問しているとしか見えません。お金目的としか考えられませんね。
記録や休憩時間を考えると労働基準法的に厳しい
そもそも1日8けんの訪問看護のスケジュールってどんな風に立てるのでしょうか?
おそらく、労働基準法的にアウトだと思います。
しっかりとまとまった休みを取ることができているのでしょうか?
多分、難しいと思いますね。
お金稼ぎに目がいって、杜撰な管理になっている訪問看護ステーションは本当によく聞きます。
さまざまなリスク管理をしにくい
昨今、新型コロナウイルス感染症なども流行しています。
1件1件の訪問看護の間には当然て手洗い、消毒、場合によっては着替えなどもしている訪問看護ステーションが一般的です。
しかし、1日8件以上の訪問看護を行うところでは、きっとそのような感染対策は時間的に難しいと思います。もし、それをしているのであれば、きっと労働基準法違反をしています。
また、訪問看護には他にもさまざまなリスク管理があります。
訪問件数が増えるとその辺が疎かになります。
その辺も踏まえても、なかなか訪問看護で1日8件以上はブラックだと言えます。
社内および他事業所との連携ができない
訪問看護で1日8件以上訪問していたら、訪問看護ステーション内や事業所やケアマネジャーと連携をとっているのでしょうか?
訪問スケジュールだけでも労働基準違反になりかねないのに、恐らく連携はとっていないと思います。
そのような杜撰な管理をしている訪問看護ステーションは、連携のかけらもないと思います。
在宅医療は連携がとても大事です。
どんな専門職であっても、一人では利用者さんを幸せに豊かにすることは難しいです。
多職種連携あってこそのの在宅医療です。
ですから、連携がとれない環境の訪問看護は、ブラックだと思います。
1日8件以上の訪問看護をしている場合の対策
個人的には1日8件以上の訪問看護をしている場合は、すぐに辞めた方が良いと思います。
理由は上述した通り、それは訪問看護ではなく、荒稼ぎであるからです。
このような条件の訪問看護ステーションはいくらでもあります。
- 1日5〜6件程度で残業なし
- 有給も年間20日使えて年の休みが140日程度
- 体調が悪い時はいつでも休める
- 年収も450〜500万円程度
- 毎日連携をして心のこもった訪問看護の提供
お金を稼ぐための経営者の下、お金稼ぎの集団の訪問看護ステーションであれば、1日8件以上の訪問看護を強いることもありますが、通常の訪問看護ステーションでは、まずないと思います。