令和6年度改定 通所介護まとめ|入浴介助・処遇改善・LIFEの変更点
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「令和6年度の介護報酬改定で、デイサービス(通所介護)はどこが変わったの?」——入浴介助加算の要件追加、認知症加算や個別機能訓練加算の見直し、処遇改善加算の一本化など、運営に直結する変更が多く、優先順位がつけにくいという声をよく聞きます。
この記事では、令和6年度介護報酬改定(通所介護/デイサービス)の主な改定項目を、算定要件のポイントまで踏み込んでわかりやすく整理しました。管理者・生活相談員・機能訓練指導員・介護職員はもちろん、利用者やご家族にも読んでいただける内容です。「何を見直せばよいか」が一目でわかる構成にしています。
- 入浴介助加算(Ⅰ)(Ⅱ)の要件追加のポイント
- 認知症加算・個別機能訓練加算の見直し内容
- ADL維持等加算・科学的介護推進体制加算(LIFE)の変更
- 処遇改善加算の一本化と新たな減算(BCP等)
- 送迎の取扱いの明確化など運用面の見直し
令和6年度改定で通所介護はどう変わった?全体像
令和6年度改定では、通所介護について自立支援・重度化防止の評価と業務効率化・人材確保の両面から見直しが行われました。主な柱は次のとおりです。
| 分類 | 主な改定項目 |
|---|---|
| 自立支援・重度化防止 | 入浴介助加算の要件追加、個別機能訓練加算・ADL維持等加算・科学的介護推進体制加算の見直し |
| 認知症ケア | 認知症加算の見直し(要件・対象の整理) |
| 人材・効率化 | 処遇改善加算の一本化、個別機能訓練の人員配置要件緩和、テレワーク・外国人介護人材の取扱い、送迎の明確化 |
| 適正化(減算) | BCP未策定減算、高齢者虐待防止・身体的拘束等の適正化 |
ちびウルフ項目がいっぱい…どれから手をつければいいの?
リハウルフまずは加算の要件追加(入浴介助・認知症・LIFE)と処遇改善の一本化。算定中の加算が継続できるか確認するのが先決だよ。
通所介護等における入浴介助加算の見直し
入浴介助加算は単位数自体に変更はなく、(Ⅰ)40単位/日・(Ⅱ)55単位/日のまま、算定要件が見直されました。
| 区分 | 要件のポイント |
|---|---|
| 入浴介助加算(Ⅰ) | 職員に対する入浴介助に関する研修等の実施が要件に追加 |
| 入浴介助加算(Ⅱ) | 医師等による利用者宅の浴室環境評価について、介護職員が訪問しICT機器を活用して状況把握し、医師等が評価・助言する方法も認められるように |
認知症加算の見直し
通所介護・地域密着型通所介護における認知症加算が見直されました。従業者に対し、認知症ケアの事例検討や技術的指導に係る会議を定期的に開催することなどが要件として整理されています。
あわせて、認知症の利用者を受け入れる体制を評価する観点から区分が整理され、より幅広い事業所が認知症ケアの質を評価される方向となっています。日々のケアの記録と、職員研修・会議の実施記録を残すことが算定の土台になります。
認知症ケアは、利用者本人の生活の質を守るだけでなく、ご家族の介護負担の軽減にも直結します。BPSD(行動・心理症状)への対応方針をチームで共有し、事例検討を通じてケアを標準化していくことが、結果として加算要件の充足にもつながります。研修や会議は「算定のため」ではなく「ケアの質を上げるため」に位置づけると、現場の納得感を得やすくなります。
また、地域密着型通所介護や認知症対応型通所介護を運営する事業所では、自施設の類型ごとに加算の取扱いが異なる点にも注意が必要です。算定中の区分が改定後の要件を満たしているか、年度替わりのタイミングで点検しておくと安心です。
個別機能訓練加算の人員配置要件の緩和
個別機能訓練加算(Ⅰ)ロの人員配置要件が緩和されました。従来は「機能訓練指導員を、通所介護を行う時間帯を通じて1名以上配置」する必要がありましたが、改定により配置時間の定めがなくなり、柔軟な配置が可能になりました。
人材確保が課題となるなかで、機能訓練指導員の確保・配置のハードルが下がり、個別機能訓練の取組を進めやすくなっています。
ADL維持等加算・科学的介護推進体制加算(LIFE)の見直し
ADL維持等加算
アウトカム評価を充実させる観点から、ADL維持等加算(Ⅱ)のADL利得の要件が「2以上」から「3以上」に見直されました。また、初回の要介護認定から12か月以内の人や、他事業所のリハビリを併用している場合のADL利得の計算方法が簡素化されています。
科学的介護推進体制加算(LIFE)
LIFE(科学的介護情報システム)へのデータ提出・フィードバック活用に関する加算も、入力負担の軽減や様式の整理などの観点から見直されました。データに基づくケアの質向上(PDCA)を回す取組がより重視されています。
LIFE関連加算は「データを出して終わり」ではなく、フィードバックを現場のケアに活かすことが本来の目的です。入浴・機能訓練・栄養・口腔といった各取組を一体的に計画し、利用者の状態変化をデータで確認しながら見直していく——この一連の流れを仕組みとして回せる事業所ほど、複数の加算を安定して算定しやすくなります。改定では、一体的な計画書の様式が整理され、栄養・口腔・機能訓練の連動も意識した運用が求められています。記録ソフトの活用や役割分担の明確化で、職員の入力負担を抑えながら質の高いデータ提出を続けられる体制づくりが鍵になります。
ちびウルフADL維持等加算、要件が厳しくなったってこと?
リハウルフ(Ⅱ)のADL利得の基準は上がったけど、計算方法は簡素化された部分もあるんだ。自事業所の実績データで算定可否を確認しよう。
処遇改善加算の一本化
これまで3つに分かれていた介護職員処遇改善加算・介護職員等特定処遇改善加算・介護職員等ベースアップ等支援加算が、「介護職員等処遇改善加算」に一本化されました。区分(段階)に応じた加算率が設定され、職場環境等要件やキャリアパス要件を満たすことで上位区分を算定できます。
送迎・その他の運用面の見直し
運用面でも、現場の実態に合わせた見直しが行われています。
- 送迎の取扱いの明確化:利用者の居住場所以外(職場等)への送迎や、他事業所の利用者との同乗など、効率的な送迎が一定要件下で認められました。
- 豪雪地帯等での所要時間の取扱い明確化:急な気象悪化時のサービス提供時間の考え方が整理されました。
- 外国人介護人材の人員配置基準上の取扱い:一定の条件下での配置の考え方が見直されました。
- テレワークの取扱い:管理者等の業務についてテレワークの考え方が明確化されました。
事業所が押さえる実務ポイント
改定を実務に落とし込むうえで、管理者・生活相談員・機能訓練指導員が優先的に取り組みたいポイントを整理します。
- 算定中の加算(入浴介助・認知症・個別機能訓練・LIFE)の新要件を満たせているか点検する
- 研修・会議の実施記録を整備し、要件追加に対応する
- 処遇改善加算の区分要件を確認し、新加算へ確実に移行する
- BCP・虐待防止・身体拘束適正化の体制を整え、記録を残す
- 送迎・人員配置の運用を見直し、効率化と要件遵守を両立させる
よくある質問(FAQ)
入浴介助加算の単位数は変わりましたか?
ADL維持等加算(Ⅱ)の要件はどう変わりましたか?
処遇改善加算はどうなりましたか?
個別機能訓練加算の人員配置はどう緩和されましたか?
正確な単位数や要件はどこで確認できますか?
- 通所介護は自立支援・重度化防止の評価と業務効率化の両面で見直し
- 入浴介助加算は単位据え置きで要件追加((Ⅰ)研修・(Ⅱ)ICT訪問評価)
- 認知症加算は会議開催等の要件整理、個別機能訓練は人員配置を緩和
- ADL維持等加算(Ⅱ)はADL利得「3以上」に、LIFE関連も見直し
- 処遇改善加算は「介護職員等処遇改善加算」に一本化
- 送迎の取扱い明確化やBCP未策定減算など運用・適正化も進む
- 正確な単位・要件は厚生労働省の一次情報で必ず確認を
参考:厚生労働省「令和6年度介護報酬改定について」「令和6年度介護報酬改定の主な事項について」(社会保障審議会 介護給付費分科会 資料)ほか公的資料




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