言語聴覚士おすすめ絵カード・会話補助具14選|失語症の訓練に

「失語症の言語訓練に使える絵カードを増やしたい」「会話を助けるツールや、自主練習に使えるプリント教材を探している」——言語聴覚士(ST)なら一度は感じる悩みではないでしょうか。
この記事では、現場で使いやすい絵カード・会話補助具・ドリル本を14点、カテゴリ別に厳選して紹介します。成人の訓練に使いやすい絵柄や、難易度を調整できる教材を中心に選びました。商品ごとの特徴と「どんな訓練に向くか」までまとめているので、教材選びの参考にしてください。
- 言語訓練に絵カード・会話補助具が役立つ理由
- 失敗しない絵カード・教材の選び方(5つの視点)
- 会話補助具・コミュニケーション支援ツール3選
- 訓練に使えるおすすめ絵カード・ことばカード8選
- プリント作りや自主練習に使えるおすすめの本3選
絵カード・会話補助具が言語訓練に役立つ理由
ちびウルフそもそも、なんで絵カードがそんなに大事なんですか?
リハウルフ絵カードは「呼称」「聴覚理解」「読解」「語想起」を1枚で幅広く練習できる、言語訓練の基本ツールだからだよ。難易度の調整もしやすいんだ。
絵カードは、対象物を見て名前を言う「呼称訓練」だけでなく、聞いた言葉に合うカードを選ぶ「聴覚的理解」、裏面の文字を使った「読解」、ヒントから言葉を引き出す「語想起」まで、1セットで多面的に活用できます。
また、同じ「りんご」を示すカードでも、カラーか白黒か、写実的かイラストかによって認知の難易度が変わります。複数の教材を持っておくと、対象者の重症度や反応に合わせて柔軟に訓練を組み立てられます。会話補助具(コミュニケーションボード)は、発話が難しい段階での意思伝達を支え、訓練と日常生活の橋渡しにもなります。
失敗しない絵カード・教材の選び方
ちびウルフ種類が多すぎて、どれを選べばいいか迷っちゃいます…
リハウルフ次の5つの視点で選ぶと失敗しにくいよ。特に成人の訓練では「表に文字がないこと」が大事だね。
絵カード・教材を選ぶときは、次の5つの視点を意識すると、訓練の目的に合ったものを選びやすくなります。
| 選ぶ視点 | チェックポイント |
|---|---|
| 対象年齢・絵柄 | 成人には子どもっぽすぎない絵柄を。写実的・シンプルなものが使いやすい |
| 表面の文字の有無 | 呼称訓練では表に文字がないカードが必須。裏面に文字があると読解にも使える |
| カードのサイズ | 大判はグループ訓練や視覚障害がある方にも見やすい |
| 語のカテゴリー・難易度 | 高頻度語から低頻度語まで、難易度を調整できると幅が広がる |
| 応用のしやすさ | 文字カード付き・コピーして使える本だと訓練の幅が広がる |
会話を助ける補助具・コミュニケーション支援ツール3選
リハウルフまずは、発話が難しい段階で意思を伝える「会話補助具」と支援ツールから紹介するよ。
1. 対面式会話補助具「フィンガーボード」ひらがな版
指でひらがなを指し示して言葉を伝える、対面式のコミュニケーションボードです。発話が困難な方でも、文字盤を使って意思を表出できます。重度の失語症や構音障害のある方の意思伝達手段として、また訓練の補助としても活用できます。
2. 絵カード交換式コミュニケーション・システム トレーニング・マニュアル 第2版
PECS(絵カード交換式コミュニケーション・システム)の指導法をまとめたマニュアル本です。絵カードを「交換」することで要求を伝える仕組みづくりを段階的に学べます。発話が出にくいケースで、コミュニケーションの土台を作りたいときの理論的な裏付けになります。
3. 気になる子のための支援カード
場面や気持ちを伝えるための支援カードです。視覚的に「今すること」「気持ち」を示せるため、言葉でのやり取りが難しい場面でのコミュニケーション補助に役立ちます。小児領域はもちろん、成人でも視覚支援が有効なケースで応用できます。
訓練に使えるおすすめ絵カード・ことばカード8選
ちびウルフ定番の絵カードはどれを揃えればいいですか?
リハウルフ成人の訓練に使いやすい、表に文字がないカードを中心に8種類えらんだよ。文字カード付きや写真カードもあるから、目的で使い分けてね。
1. ことば絵カード100
12cmの大判カラー絵カード100枚のセットです。野菜・果物・動物・植物・道具など高頻度語が中心で、絵柄が見やすいのが特長。裏面はひらがな表記のため、漢字の文字カードを別に用意すれば読解訓練にも使えます。まず1セット目に揃えておきたい定番です。
2. コロロメソッドで学ぶ なまえのことば 学習カード
絵カード100枚と文字カード100枚がセットになった教材です。1文字の「手」「目」から6文字の「新幹線」まで幅広い文字数の単語を収録。文字数で難易度を調整したり、「さら」「さる」など1音違いの単語で語音弁別の訓練をしたりできます。
3. コロロメソッドで学ぶ 動作のことば学習カード
「食べる」「書く」などの動作語を100語、絵カードと文字カードで学べる教材です。文字カードは「ごはんをたべる」と2文節表記ですが、動作語のみを提示して読解訓練にしたり、聴覚的理解の訓練に使ったりと応用がききます。名詞だけでなく動詞も鍛えたいときに重宝します。
4. 生活図鑑カード くだものやさいカード〈1集〉
大判のカラー絵カード31枚。高頻度語の野菜や果物が中心で、裏面に文字記載があります。「好きな食べ物は?」「昼食は何を食べた?」といった会話訓練にも自然につなげられ、グループ訓練でも見やすいサイズです。
5. 生活図鑑カード 生活道具カード
茶碗・冷蔵庫・電話など、日常で使う機会の多い生活道具を集めた大判カラー絵カード31枚です。発売から年数は経っていますが、時代を問わず使える品目が選ばれています。難易度が高い場合は他の生活図鑑シリーズと混ぜ、カテゴリーを増やして調整できます。
6. おはなしづくりカード
4枚1組・全12話48枚入りの、物語の構成カードです。絵を見て話を説明する「談話レベル」の訓練に最適。並び替え課題や聴覚的理解の訓練にも応用でき、単語レベルを卒業した方のステップアップに役立ちます。
7. ことば遊び絵カード no.4 自然・行事・場所(屋外)
天候・植物・行事・建物・場所などを集めた写真カード100枚(11.6×10.3cm、裏面に文字)です。イラストではなく「写真」のカードはめずらしく、イラスト絵カードとの反応の違いを比較しながら使えます。屋外・季節の語彙を補強したいときに便利です。
8. カモさんのイラストカードまるごとBOOK
やさしいタッチのイラストが多数収録された本で、コピーして自作カードやプリント教材を作るのに向いています。市販カードに足りない語彙を補ったり、季節やイベントに合わせた手作り教材を用意したいときに役立つ一冊です。
絵カード・プリント作りに使えるおすすめの本3選
リハウルフコピーして使える本があると、難易度や課題を自由に作れて便利だよ。自主練習用の宿題プリントにも使えるね。
1. 103 ばっちりくんドリル ものの名前(基礎編)
白黒イラストがカテゴリー別に掲載されたドリルです。1ページに動物・食べ物・植物・道具などの同カテゴリー語が8〜15個並びます。コピーして使うとカテゴリーを混ぜられ、難易度を変えながら聴覚的理解や読解の訓練に活用できます。
2. 108 ばっちりくんドリル 短文の記憶(応用編)
1ページに動作絵がまとまっており、文レベルの聴覚的理解訓練に使える一冊です。動作者が「男性」「女性」「女の子」など複数いるため、主語を変えて文で説明する訓練ができます。書字が得意な方なら、絵を文で書いてから音読する練習にも使えます。
3. 071 ばっちりくんドリル 季節と行事(基礎編)
クリスマスや月見など、季節の行事が1ページに4種類描かれたドリルです。聴覚的理解の課題に使ったり、行事の様子を説明する談話訓練に使ったりできます。季節・行事の語彙を補いたいときに便利です。
絵カードを使った訓練の実践ポイント
リハウルフ教材を活かすには、難易度の段階づけがカギだよ。次の手順を意識してみてね。
- 対象者の重症度を確認し、まずは高頻度語・カラー絵カードから始める
- 呼称・聴覚的理解・読解など、訓練の目的に合わせてカードと課題を選ぶ
- 反応を見ながら、白黒・低頻度語・写真カードへ難易度を段階的に上げる
- 文字カードや本のプリントを使い、自主練習・宿題につなげる
- 会話補助具を併用し、訓練で得た力を日常会話へ般化させる
よくある質問
成人の失語症訓練に、子ども向けの絵カードを使ってもいい?
表に文字があるカードはダメですか?
カードは何種類くらい揃えればいい?
自作カードとどう使い分ける?
会話補助具はどんな人に向いていますか?
- 絵カードは呼称・聴覚理解・読解・語想起を1枚で多面的に訓練できる基本ツール
- 成人の訓練では「表に文字がない・絵柄が幼すぎない」カードを選ぶのが基本
- カラー/白黒、イラスト/写真を使い分けると難易度を段階的に調整できる
- 会話補助具や支援カードを併用すると、訓練の力を日常会話へ般化しやすい
- 本やドリルはコピー・ラミネートして、自主練習や宿題プリントに活用できる
※価格・在庫は変動します。各商品の最新情報は販売ページでご確認ください。健康・訓練に関する内容は一般的な情報であり、実際の訓練は対象者の状態に合わせて専門職の判断で行ってください。

















