「家族に説明できる嚥下の知識がほしいけど難しそう」
「介護施設で嚥下の評価をしたい」
わかりやすい嚥下の本が知りたいけれど、どれを読んだらよいのか決められないという方もいますよね。
このような疑問を解決できる記事です。
この記事でわかることは以下の通りです。
- 嚥下障害の本の選び方
- 嚥下障害のおすすめの本4冊
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
嚥下障害の本の選び方
まずは、嚥下障害の本を選ぶときのポイントを3つご紹介します。
- イラスト
- 携帯性
- 嚥下食のレシピ
順番に説明していきますね。
イラスト
1つ目の選び方は、イラストや写真が豊富かどうかで決めましょう。
イラストや写真が豊富だと、記憶に残りやすく、実践にも活かせます。
文章だけで評価・訓練方法が説明されていると、評価が正しくできているか不安ですよね。
写真があれば真似して評価ができます。
また、イラストがあると家族や職員に説明するときにも便利です。
家族説明用に、わかりやすい言い回しで表記されている本もあります。
実践に活かせるイラストや写真が載っている本を、選んでみてください。
携帯性
2つ目の選び方は、携帯性に優れているかどうかで決めてみてください。
携帯できれば、情報をすぐに確認できるからです。
嚥下の本には、約500ページの本もあり、専門度が高く知識を増やせます。
ただ、現場で使用するなら500ページの本は持ち運びづらく、情報を探すのに時間がかかりますよね。
ポケットに入るコンパクトサイズだったり、WEB動画の付録が付いていたりする本があります。
持ち運びを考えているなら、携帯しやすい本を選んでみましょう。
嚥下食のレシピ
3つ目に、嚥下食のレシピや加工方法が載っているか確認してみてください。
レシピや加工方法を知ると、加工せずに食べられる食品がわかるからです。
例えば、ガトーショコラは生クリームを付ければ、嚥下障害があっても加工せずに食べられる方もいます。
また、加工方法がわかれば家族にも伝えられますよ。
施設でおやつを提供したり、訪問したりする方は嚥下食のレシピや加工方法が載っている本を選んでみてくださいね。
嚥下障害のおすすめの本4冊
嚥下障害のおすすめの本を4冊紹介します。
- 嚥下障害ポケットマニュアル 第4版
- 摂食嚥下ビジュアルリハビリテーション
- 見える!わかる!摂食嚥下のすべて 改訂第2版
- 脳からわかる 摂食・嚥下障害: 深く深く知る
順番におすすめポイントを説明していきますね。
嚥下障害ポケットマニュアル 第4版
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聖隷嚥下チーム (著), 藤島 一郎 (監修) ¥3,080
嚥下障害の基礎的知識、病態・原因疾患、評価、訓練法
基礎訓練、直接訓練に分けた訓練法
現場で困ることの多い臨床倫理
嚥下障害といえば、藤島一郎先生です。
バイブルのような1冊で、嚥下に関する内容が一通り載っています。
第3版より10ページほど増えていますが、ポケットや引き出しに入れておける携帯性に優れた本です。
多くの見開きページに、イラストや表が1つ以上盛り込まれているので、文章を読みながら確認できます。
嚥下障害の1冊目として広く知識を付けたい方におすすめです。
摂食嚥下ビジュアルリハビリテーション
稲川利光 (編集) ¥3,630
摂食嚥下の基礎知識、観察と評価、リハビリテーションの実践までの3部構成
がん患者や在宅のリハビリテーション、気管カニューレや栄養管理、嚥下食レシピ
100分を超えるWEB動画解説付き
写真が多いので、嚥下障害に苦手意識があったり、文章を読むのが得意ではなかったりする方が手に取りやすい1冊です。
動画解説では、模擬評価の様子を見られるだけでなく、本では分かりづらいVEやVFを1分程度の動画で学べます。
パソコンやスマートフォンで閲覧できるので、評価直前などのスキマ時間にも確認できますよ。
見える!わかる!摂食嚥下のすべて改訂第2版
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上羽瑠美 ¥3,960
嚥下5期、嚥下機能の評価、外科的治療、感染対策
嚥下食の分類、とろみ調整食品やゲル化剤の特徴
別冊「混ぜてレンチンするだけ! 嚥下スイーツレシピ」付き
嚥下食の知識を増やしたい方向けの本です。
写真が多く、食事の対応方法について詳しく載っていて楽しく読めます。
かぼちゃプリンやチーズケーキ、水まんじゅうなどを電子レンジで作れるレシピ本がセットです。
施設のおやつ作りや行事、家族に簡単に作れるスイーツレシピを伝えたいときに役立ちます。
脳からわかる 摂食・嚥下障害: 深く深く知る
(2024/12/09 10:11:10時点 Amazon調べ-詳細)
馬場元毅 他 (著, 編集) ¥2,860
脳・神経の仕組みと働き、障害されたときにおこる摂食・嚥下障害のメカニズム
神経解剖、神経生理、神経化学、脳神経から見る嚥下障害
嚥下障害の各期の問題や症状別のアプローチ
嚥下障害を多角的に理解したい方向けの本です。
アセスメントで見る視点が細かく記載されています。
歯牙の状態や舌の偏移の見方など、麻痺側によっての変化をイラストつきで解説しています。
検査時の声掛け方法も載っているので、迷わない評価を行えますよ。
嚥下に詳しくなろう!
今回は、嚥下障害の本の選び方と、おすすめの本を4冊紹介しました。
イラスト、携帯性、レシピなど用途に合わせて選んでみてください。
嚥下に詳しくなって、評価やご家族様へのアドバイスに活かしてくださいね。