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リハビリ全般

【2023年】言語聴覚士のおすすめの本を3冊紹介します!

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嚥下に効果のある口腔ケアが知りたい
声が出づらい利用者さんの発声練習ってどうやるの?

目の前にいる患者さん、利用者さんへのアプローチ方法がわからず、悩んでいる方もいますよね。

また、介護施設や訪問リハビリに言語聴覚士がいないと、どのような職業か知らない方もいるかと思います。

 

このような疑問を解決できる記事です。

 

この記事でわかることは以下の通りです。

  • 言語聴覚士とは
  • 言語聴覚士のおすすめの本3冊

 

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

 

言語聴覚士とは

言語聴覚士とはどのような仕事か説明します。

  • 言語聴覚士の仕事
  • 言語聴覚士の具体的な業務

 

順番に解説しますね。

 

言語聴覚士の仕事

言語聴覚士とは話す、聞く、食べるの専門家です。

失語症を始めとする高次脳機能障害、摂食・嚥下障害、音声障害、聴覚障害、認知機能障害、ことばの発達の遅れなど、小児から高齢者まで幅広く関わります。

 

言語聴覚士の具体的な業務

言語聴覚士の具体的な業務内容を、パーキンソン病の方を例にして説明します。

早口でかすれ声になり、食事中に舌をうまく動かせず送り込みができない、周囲が気になり歩行や食事動作が止まる様子がある方です。

 

介護施設の言語聴覚士ができることの一例を紹介します。

 

「早口やかすれ声」の構音障害への関わりは以下の通りです。

  • 姿勢が崩れていたら、クッションや足台を使って調整する
  • 息を深く吸う練習をして発声練習を行う
  • 早口にならないように、机を叩いてリズムを取りながら会話する
  • 拡声器やメガホンなどを、代替手段として使えないか検討する
  • 発語の機会が増えるように活動や散歩に誘う

 

「食事中に舌をうまく動かせず、送り込みができない」嚥下障害への関わりは以下の通りです。

  • 鏡を見ながら口の体操をして、自主練習してもらう
  • 食事は送り込みしやすいように、まとまりのある食形態に調整する
  • 一口量が多いときは小さいスプーンを用意する
  • 本人や家族に食べやすい食形態を伝える

 

「周囲が気になり歩行や食事動作が止まる」注意障害への関わりは以下の通りです。

  • 計算や間違い探しのプリント、家事動作や活動を行って注意を向ける練習をする
  • 食事の席を、窓側や人が通らない場所にする
  • ワンプレートなど注意がそれにくい食器を選ぶ

 

言語聴覚士の関わりの一例を紹介しました。

ご本人の状態や環境、施設内の設備、言語聴覚士の考え方によって違いがあります。

 

言語聴覚士のおすすめの本3冊

現場ですぐに試せる言語聴覚士のおすすめの本を3冊紹介します。

言語聴覚士のおすすめの本

  1. 頸部聴診法を使った 嚥下の見える評価マニュアル:「3つの嚥下機能」と「6つの嚥下障害タイプ」と「10の評価項目」をまとめた動画DVD付き!
  2. なぜ「黒岩恭子の口腔ケア&口腔リハビリ」は食べられる口になるのか
  3. ディサースリアの基礎と臨床

 

順番に説明しますね。

頸部聴診法を使った 嚥下の見える評価マニュアル: 「3つの嚥下機能」と「6つの嚥下障害タイプ」と「10の評価項目」をまとめた動画DVD付き!

 

本の内容
  • 3つの嚥下機能の4段階分類、6つの嚥下障害タイプとタイプ別の対応
  • 10の評価項目と評価マニュアルのポイント
  • 頸部聴診トレーニングDVDと本人・家族指導用のプリント付き

 

おすすめポイント

病院のような設備がなく、VFやVEが撮影できない施設で使える頸部聴診法のマニュアルです。

聴診器で嚥下音を聴いて評価するためのDVDが付いているので、評価直前にも聞き返せます。

評価に使う準備物品を1つずつ解説していたり、付属の摂食・嚥下評価表の説明がされていたりとすぐに実践できる内容です。

 

なぜ「黒岩恭子の口腔ケア&口腔リハビリ」は食べられる口になるのか

 

本の内容
  • 「くるリーナブラシ」シリーズの特徴と口腔ケア&口腔リハビリ症例
  •  解剖学、生理学、神経学、リハビリ学などの専門家が、各分野の立場から口腔ケアを解析

 

おすすめポイント

黒岩恭子先生が編み出した「くるリーナブラシ」シリーズは、簡単に口腔ケアを行えます。

病院や施設などで販売しているのを見かけた方も多いのではないでしょうか。

食べられる口づくりの道具としても有名で、掲載されている方の顔や食事の変化に驚きます。

ブラシや指の使い方がオールカラーで説明されていて、解剖は写真が載っているので、イラストではわかりづらい点も理解しやすい1冊です。

 

ディサースリアの基礎と臨床 第3巻 臨床実用編

 

本の内容
  • 全3巻のシリーズの第3巻 第1巻 理論編、第2巻 臨床基礎編
  • 呼吸機能、発声機能、鼻咽腔閉鎖機能、口腔構音機能、発声速度の調整法、プロソディー訓練、拡大・代替コミュニケーション・アプローチ

 

おすすめポイント

ディサースリアの基礎と評価を理解している方向けの本です。

ディサースリアとは、神経や筋肉の病気が原因で起こる構音障害で、運動障害性構音障害とも呼ばれます。

絵や写真が多いだけでなく、患者さんや利用者さんの筋緊張によって、ガーゼや歯ブラシなどの物品を変える方法が解説された引き出しが増える1冊です。

 

明日からやってみよう!

今回は、言語聴覚士とはどんな職種なのか、言語聴覚士のおすすめの本3冊をご紹介しました。

すぐに使える知識が詰まった本を使って、明日からの現場での評価や訓練で試してみてくださいね。

ABOUT ME
リハウルフ
理学療法士/「リハコネ式!訪問リハのためのルールブック」監著・編集/「ビジケア訪問看護経営マガジン」編集長/他に3メディアの編集長/ YouTube「リハウルフ」運営/セミナー経験多数/厚生労働省のホームページを見ることが趣味