「理学療法士(PT)の夫を持つと、どんな結婚生活になるの?」——医療職というと、収入が安定していそう、健康に気をつけてくれそう、体のケアをしてくれそう…とポジティブなイメージを持たれがちです。けれど実際の結婚生活は、想像どおりとは限りません。

この記事では、理学療法士の旦那(夫)とのリアルな結婚生活を「あるある」として、給料・働き方・キャリア・家庭での姿まで本音ベースで紹介します。最新の年収データもふまえつつ、「結婚前に知っておきたい現実」と「夫婦で備えるためのヒント」をまとめました。これから結婚を考えている方も、すでにパートナーがPTの方も、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • 理学療法士の旦那(夫)との結婚生活「あるある」7選
  • 最新データでわかる理学療法士の平均年収と収入の実態
  • 「給料が上がらない」「共働き必須」などの背景にある理由
  • PTの夫を持つ家庭が、お金とキャリアで備えておきたいこと

理学療法士が増加し、PTと結婚する人も増えている

理学療法士の数は年々増えており、それに伴って理学療法士同士の結婚や、PTと一般職の方との結婚も増えています。医療職らしく真面目で信頼感のある人が多い一方、「結婚してみたら想像と違った!」という声も少なくありません。

理学療法士の増加による影響 養成校の増加で全国的にPTが急増/医療・介護現場の需要は高いが給料は横ばい傾向/管理職ポストの競争が激しく、昇給・キャリアアップが難しくなりやすい
ちびウルフちびウルフ

医療職だから安定してそうだけど、実際はどうなの?

リハウルフリハウルフ

仕事が安定しているのは本当だよ。ただ「高収入」とまでは言いにくいのが正直なところ。具体的な”あるある”を順番に見ていこう。

理学療法士の旦那(夫)との結婚生活あるある7選

ここからは、理学療法士の夫を持つ家庭でよく聞かれる「あるある」を7つ紹介します。すべての人に当てはまるわけではありませんが、傾向として知っておくと心の準備になります。

① 給料が思ったほど上がらない

「医療職=高収入」というイメージで結婚したものの、思ったほど給料が上がらない、というのはよく聞かれる話です。実際のデータを見てみましょう。

厚生労働省「賃金構造基本統計調査(令和6年)」によると、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等を含む区分での平均年収は約444万円です。過去十数年は緩やかな増加にとどまり、大きく跳ね上がることは少ない傾向です。

給料が上がりにくい理由 年功序列ではなく給与の上限が決まっている職場が多い/病院経営が厳しく昇給幅が小さい/訪問リハビリや自費リハビリなどに転職しない限り、大幅な年収アップは難しい

② 給料が上がらないのに勉強会・研修への出費がかさむ

理学療法士は常に新しい知識・技術を学ぶ必要があり、勉強会や研修への参加が事実上の前提になっている職場もあります。多くが自費参加のため、給料は横ばいなのに研修費・交通費で出費が増えるという悩みが生まれがちです。

③ 回復期リハビリ病棟だと年中仕事がある

夫が回復期リハビリ病棟で働いている場合、土日祝でもリハビリ業務があり、休みが取りにくい傾向があります。長期間のリハビリが必要な患者が多く、365日体制でリハビリが求められる環境のため、家族との時間が削られやすいのが現実です。

④ 公務員以外は退職金がほぼ無いことも

病院・施設によって退職金の支給額は大きく異なります。公立病院や大手法人では制度が整っていることが多い一方、個人病院や小規模クリニックでは退職金がごくわずか、というケースも。早いうちから老後資金の準備をしておくと安心です。

⑤ 何歳になっても役職に就かないことがある

リハビリ部門の管理職ポストは限られており、若い世代が早く昇進してしまうと、長く「ヒラのまま」というケースも珍しくありません。昇進しても給料が大きく変わらない職場もあり、メリットを感じにくいこともあります。

⑥ 年収が伸びにくいため共働きが前提になりやすい

平均年収の水準から、共働きが前提になりやすいのも実情です。子育てや住宅ローンなど大きな出費に備えるには、世帯としての収入設計が大切になります。

⑦ 期待したほどマッサージはしてくれない

「PTの夫なら毎日マッサージしてもらえるかも」と期待する方もいますが、現実はそう甘くありません。仕事で一日中体に触れているため、家ではゆっくり休みたいというのが本音だったりします。もちろん頼めばやってくれることもありますが、過度な期待は禁物です。

ちびウルフちびウルフ

なんだかネガティブな話が多い気もするけど…良いところはないの?

リハウルフリハウルフ

もちろんあるよ。雇用が安定していて、体や健康の知識が豊富。家族の体調管理や介護の場面で頼りになるのは大きな魅力だね。大事なのは”現実を知ったうえで備える”ことなんだ。

「あるある」をデータと働き方から整理する

ここまで紹介した7つの「あるある」は、理学療法士という職業の構造的な特徴から生まれています。なんとなくのイメージではなく、背景にある事情を知っておくと、家庭での話し合いもスムーズになります。

あるある背景にある事情
給料が上がりにくい給与上限が決まっている職場が多く、診療報酬・介護報酬の枠内で人件費が決まる
共働きが前提になりやすい平均年収が約444万円で、世帯収入を厚くするには2馬力が現実的
休みが取りにくい回復期病棟など365日リハビリ体制の職場では土日祝も稼働する
役職に就きにくいリハビリ部門の管理職ポストが限られ、競争が激しい
退職金が少ないことがある勤務先の規模・経営状況で支給額の差が大きい
注意これらはあくまで「傾向」です。勤務先や働き方によって状況は大きく変わります。「PTだからこうなる」と決めつけず、相手の職場環境を具体的に知ることが、すれ違いを防ぐ第一歩です。

収入の伸び方は「働き方」で変わる

同じ理学療法士でも、勤務先や働き方によって収入の伸び方は変わります。病院勤務で昇給が小さくても、訪問リハビリや自費リハビリ、デイサービスの管理職、複数の収入源を持つ働き方などへ広げることで、世帯としての安定度を高めることは十分に可能です。大切なのは、「今の職場の給与カーブ」と「将来の選択肢」を夫婦で共有しておくことです。

PTの夫を持つ家庭が備えておきたいお金とキャリア

収入が大きく跳ねにくいぶん、早めの「備え」が安心につながります。リハウルフがおすすめする、夫婦で取り組みたいステップは次のとおりです。

  1. 世帯の収入と支出を見える化し、研修費なども含めた家計を把握する
  2. 退職金が少ない前提で、老後資金の積み立て(つみたて投資・iDeCo等)を早めに始める
  3. 夫のキャリアの方向性(訪問リハ・自費リハ・管理職・独立・進学など)を一緒に話し合う
  4. 共働きを前提に、家事・育児の分担と働き方をすり合わせる
ポイント訪問リハビリや自費リハビリなどへの転職で年収アップを目指せる場合もあります。キャリアの選択肢を夫婦で共有しておくと、将来の不安が減ります。

理学療法士の夫を持つメリットも知っておこう

「あるある」はデメリット寄りの話が多くなりがちですが、理学療法士の夫を持つことには確かなメリットもあります。マイナス面とあわせて知っておくことで、結婚生活のイメージがより現実的になります。

メリット内容
雇用が安定している医療・介護の国家資格職で需要が高く、職を失いにくい
体・健康の知識が豊富家族の体調管理やケガの対応、姿勢・運動のアドバイスが受けられる
介護の場面で頼れる親の介護が必要になったとき、専門的な視点でサポートできる
真面目で対人スキルが高い患者対応の経験から、コミュニケーションが丁寧な人が多い
ちびウルフちびウルフ

結局、PTの夫との結婚って「アリ」なの?

リハウルフリハウルフ

もちろんアリだよ。収入が大きく跳ねにくい点だけ理解して、共働きや資産形成で備えれば、安定して頼れるパートナーになれるんだ。大事なのは”知ったうえで一緒に計画する”ことだね。

結婚前にパートナーと話しておきたいこと

もし結婚を考えているなら、勤務先の給与体系・休日・退職金制度、そして将来のキャリアの方向性を、結婚前にざっくりでも共有しておくと安心です。「思っていたのと違った」を減らすには、お金の話を早めにオープンにしておくのが何よりの近道。数字とライフプランを一緒に見ておくことが、長く続く家庭づくりの土台になります。

よくある質問(FAQ)

理学療法士の平均年収はどのくらいですか?
厚生労働省「賃金構造基本統計調査(令和6年)」では、理学療法士等を含む区分で平均年収は約444万円です。勤務先の規模や地域、経験年数で差があります。
理学療法士の夫と結婚したら専業主婦になれますか?
不可能ではありませんが、収入が大きく伸びにくいため共働きが前提になりやすいのが実情です。世帯としての収入設計が重要になります。
年収を上げる方法はありますか?
訪問リハビリ・自費リハビリへの転職、管理職を目指す、独立・開業、大学院進学など、キャリアの方向性によっては収入アップを目指せます。
理学療法士の夫を持つメリットは何ですか?
雇用の安定、体・健康に関する知識の豊富さ、家族の体調管理や介護の場面で頼りになる点などが挙げられます。
まとめ
  • 理学療法士の平均年収は約444万円(令和6年)で、大きく跳ねにくく共働きが前提になりやすい
  • 勉強会・研修の出費が多く、回復期病棟だと休みが取りにくいなど、忙しさの一面もある
  • 公務員以外は退職金が少ないこともあり、早めの老後資金準備が安心
  • 役職に就きにくい一方、訪問リハ・自費リハ等で年収アップを目指せる場合もある
  • 「現実を知ったうえで、夫婦で協力して備える」ことが幸せな結婚生活のカギ

※年収データは厚生労働省「賃金構造基本統計調査(令和6年)」に基づく、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等を含む区分の参考値です。勤務先・地域・経験年数により実際の金額は異なります。

ABOUT ME
リハウルフ
理学療法士/「リハコネ式!訪問リハのためのルールブック」監著・編集/「訪問リハビリマガジン」編集長/他に3メディアの編集長/ YouTube「リハウルフ」運営/セミナー経験多数/厚生労働省のホームページを見ることが趣味
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