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訪問看護

訪問看護はセクハラがある?セクハラの具体例と対策を解説

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訪問看護ってセクハラがあるの?

訪問看護はどんなセクハラがあるの?

訪問看護のセクハラにはどのように対応すれば良いの?

 

このような疑問に解決できる記事です。

 

この記事でわかることは以下の通りです。

  • 訪問看護にはどんなセクハラがあるのか?
  • 訪問看護のセクハラの対処方法、対策方法

 

訪問看護のセクハラの種類

 

セクハラ(セクシャルハラスメント)とは、職場において行われる性的な言動に対する労働者の対応により当該労働者がその労働条件につき不利益を受けるもの又は当該性的な言動により労働者の就業環境が害されるものとされています。

 

職場におけるセクシュアルハラスメントについては男女雇用機会均等法において、事業主に対して、事業主の方針等の明確化や相談体制の整備等の雇用管理上の措置を講じることを義務付けています。

 

令和3年度介護報酬改定においても改めて、『介護サービス事業者の適切なハラスメント対策を強化する観点から、全ての介護サービス事業者に、男女雇用機会均等法等におけるハラスメント対策に関する事業者の責務を踏まえつつ、ハラスメント対策を求めることとする。』と通知がありました。

 

訪問看護の場面でもセクハラはあると言われています。

訪問看護におけるセクハラの種類は、主に下記の2つのパターンがあります。

訪問看護におけるセクハラの種類

  1. 利用者・家族から職員へのセクハラ
  2. 職員から職員へのセクハラ

 

職員同士のセクハラに関しては、他の職場と同様の内容となります。

訪問看護の特有なものに関しては、利用者や家族から職員へのセクハラだと思いますので、この記事では『利用者・家族から職員へのセクハラ』について具体例を紹介したいと思います。

 

訪問看護のセクハラ【利用者や家族から職員へ】

 

訪問看護中に利用者(家族)から職員に対するセクハラがある場合があります。

その原因の一つとしては、利用者の居宅で一対一の空間で訪問看護を提供されるためだと思います。

訪問看護中の利用者から職員に対するセクハラの事例を紹介します。

 

卑猥(ひわい)な言葉、性的な話をされる

訪問看護中に、利用者から卑猥な言葉をかけられたり、性的な話をされることもあります。

訪問看護ではコミュニケーションをとりますので様々な会話をします。

その中で、卑猥な言葉や性的な話をされると言った場面もあります。

 

利用者が職員の体を触る

必要のないところで利用者が職員の体を触ることも訪問看護ではあります。

時々、介助が必要なため利用者が職員に触れてもらわなければいけないこともあるのですが、不必要に利用者が職員の体に触れるといったセクハラの種類もあります。

 

抱きしめられる

訪問看護の場面では、ベッドから車椅子への移乗動作などの介助の時に、職員が利用者を抱き抱える場面もありますが、不必要な場面で利用者が職員に抱きしめたりするセクハラもあります。

 

変な写真を見せられる

変な写真や映像、動画などを見せられるという種類のセクハラも訪問看護ではあります。

訪問看護中に見えるようなところにそのような写真などをおくことも嫌がらせでセクハラと言えると思います。

 

自身の下半身などを見せられる

訪問看護の入浴介助の場面などでは、裸を見せたり仕方のないこともありますが、不必要な場面で利用者自身の下半身などを見せられるといったセクハラもあります。

 

介助中にキスをされる、首を舐められる

移乗介助中やリハビリ中などの時に、キスをされたり、首を舐めたりするようなセクハラもあると言われています。

 

訪問看護におけるセクハラ対策

 

今回紹介した訪問看護のセクハラは一部だと思います、

様々な種類のセクハラが存在しています。

それは男性の利用者から女性職員だけに限らず、女性利用者から男性職員へのセクハラもあると言われています。

 

セクハラに関しては対応に時間がかかるものからすぐに対策がとれるものまであります。

今回は、訪問看護のセクハラに対しての対策方法・対応方法をいくつか紹介したいと思います。

 

すぐにできる対応を検討

訪問看護でセクハラが発生したときに、すぐに加害者(利用者など)に伝えるのではなく、冷静に対応する必要があります。

 

例えば、以下のような対応をとり、セクハラが起きないような対策をすることが大事です。

訪問看護におけるセクハラ発生時の初期対応

  • 2人の職員(複数名訪問)で対応する
  • 同姓で対応する
  • 他の人で対応する
  • 2人の空間をつくらず、家族の前でケアする

 

セクハラの証拠は取っておく

訪問看護でセクハラが発生した場合は、なるべく証拠を取りましょう。

正直、証拠を撮るのは難しいですが、最悪裁判などになった場合は、証拠が全てになります。

また、証拠がない場合で利用者や家族に「セクハラをしたこと」を伝えると「そんなことはしていない」と言われ、逆に名誉毀損で訴えられる可能性もあります。(実際に何度かこのような経験がありました。)

ですので、すぐに行動(すぐにクレームを言う・事実を家族に伝えるなど)せずに、整理をすることが大切になります。

場合によっては弁護士に相談することがおすすめです。

 

まずは、職員の精神的ケアをする

訪問看護でセクハラを受けてしまった職員がいた場合、まずは職員の精神的ケアをしましょう。

精神的なダメージは人それぞれです。

相談に乗る適任はそのケースごとに異なると思いますので、必要に応じては社外の人に頼むなどして対応しましょう。

 

セクハラ発生時の相談窓口を設置する

事前対策としましては、セクハラ発生時に相談しやすい環境を作っておくことが大事です。

相談のしやすさが人によって異なりますので、複数の相談窓口を用意しましょう。

セクハラが起きたことを言えない人も多いので、言える環境を作ることが大事ですね!

 

市町村や地域包括支援センターに相談

訪問看護でセクハラが発生した時に、どうしたら良いかわからな場合は、まずは市町村や地域包括支援センターに相談することをおすすめします。

必要に応じて、専門の相談窓口などを案内してくれると思いますので、事業所内で問題解決しようとせずに、公的な第三者を挟むことをおすすめします。

 

厚労省のハラスメント対策を参考にする

厚生労働省で『介護現場におけるハラスメント対策』という内容で、対策・研修・手引きなどを公開してありますので、参考にされると良いと思います。

定期的な研修なども行うようになっていますので、ぜひ、参考にしてください。

 

まとめ

今回は、訪問看護におけるセクハラ(セクシャルハラスメント)についてお話をしました。

セクハラ問題は結構多くある業界だと思います。

 

  1. セクハラの事前対策
  2. セクハラ発生時に言える環境づくり
  3. セクハラの初期対応
  4. セクハラの再発防止

 

上記のようなフェーズを1つ1つ対策を強化することが大事だと思います。

 

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リハウルフ
理学療法士/「リハコネ式!訪問リハのためのルールブック」監著・編集/「ビジケア訪問看護経営マガジン」編集長/他に3メディアの編集長/ YouTube「リハウルフ」運営/セミナー経験多数/厚生労働省のホームページを見ることが趣味