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制度の勉強

難病でもらえるお金はあるのか?解説します

難病でもらえるお金はあるの?

難病になってしまったけど、医療費がかかるから心配

このような疑問を解決できる記事です。

 

難病で多い疾患は以下のようなものがあります。

 

日本人の難病で多い順
  1. パーキンソン病
  2. 潰瘍性大腸炎
  3. 全身性エリテマトーデス
  4. クローン病
  5. 後縦靱帯骨化症
  6. 全身性強皮症
  7. 脊髄小脳変性症(多系統萎縮症を除く。)
  8. 重症筋無力症
  9. 皮膚筋炎/多発性筋炎
  10. 網膜色素変性症

 

多い難病については以下の記事で詳しく解説しました。

多い難病については以下を参考にしてください。

»日本人に多い難病をランキング順で解説します!

 

難病になってしまって、辛いと思います。

その中で心配なのはお金のことだと思います。

この記事でわかることは、難病の医療費にかかるお金のことです。

私は医療従事者で、医療介護の制度について詳しいです。

以下の書籍も執筆しています。ちなみに、難病ですと訪問リハビリもお得に利用できます。

 

是非、最後まで読んでいただき難病の医療費がなるべくお得になるように活用していただけたら嬉しいです。

 

・難病でもらえるお金について

・難病医療費助成制度をわかりやすく解説

 

難病でもらえるお金はあるのか?

難病見舞金制度などで調べている人もいると思いますが、おそらく難病見舞金などはないと思います。

もし、医療保険などに加入しており、その保険の内容で「難病になってしまった場合に見舞金がもらえる」と言ったものがあれば、難病になった場合にお金がもらえるかもしれませんね。

 

Q

難病でもらえるお金はあるのでしょうか?

A

指定難病医療費助成制度という制度があります。

もらえるというよりは、医療費にかかるお金が助成されるという制度です。

知っているとかなりお得になります。

 

リハウルフ
リハウルフ

この記事では、指定難病患者の医療費助成制度について、なるべくわかりやすく解説をしていきたいと思います。

 

動画で解説を見たい場合はこちらをご参照ください。

 

指定難病患者の医療費助成制度

指定難病になると医療費助成制度というものを受けることができます。

 

出典)厚生労働省.健康局.難病対策課

 

「指定難病」と「難病」の違いは以下の動画をご参照ください。

 

対象となる指定難病の対象者

難病医療費助成制度の対象者は、年々増加しています。

指定難病医療費助成制度の対象疾患数の推移

  • 110疾病(平成27年1月)
  • 306疾病(平成27年7月)
  • 330疾病(平成29年4月)
  • 331疾病(平成30年4月)
  • 333疾病(令和元年7月)

 

指定難病は年々増加しますので、詳細については、難病情報センターのホームページで確認して下さい。

 

難病だとどのようなお金がお得になるか?

指定難病医療費助成制度では、どのようなメリットがあるかを説明します。

分かりやすく具体例を出しながら説明しますね。

 

メリット1

月に支払う額の上限が決められている

 

人によって、支払う額の上限額が決められています。

それを『医療費助成における自己負担上限額(月額)』と言います。

所得などに応じてかわりますが、多くの人は以下の通りです。

 

  • 2,500円
  • 5,000円
  • 10,000円
  • 20,000円

 

そして、該当するサービスの合計が上記の金額に達した場合はそれ以上は助成してくれます。

 

該当サービスは主に以下のようなものがあります。

  • 受診の時に支払うお金
  • 検査のお金
  • 入院の時に支払うお金
  • 薬代
  • 訪問看護(介護保険・医療保険)のお金
  • 訪問リハビリ(介護保険・医療保険)のお金

 

具体例をお伝えします。

 

例)

医療費助成における自己負担上限額(月額)が5,000円に人が5月の間に、以下のサービスを合計13,000円利用したが、5,000円以上は支払わなくて良いため、8,000円お得になった。

  • 受診・・・1,000円
  • 薬代・・・2,000円
  • 訪問看護・・・5,000円
  • 訪問リハビリ・・・5,000円

 

結構お得だと思います。

変な話、上限額を越えればいくら使っても同じ料金になります。(もちろん必要に応じてですが)

 

メリット2

医療保険が3割負担の人は2割に

医療保険が3割負担の人の場合、指定難病医療費助成制度の難病医療費受給者証を持っているだけで、3割が2割になります。

 

具体例をお伝えします。

例)

病院に通って、10,000円のところ、医療保険が3割なので3,000円の自己負担があった。しかし、難病医療費助成制度により、2割の2,000円の自己負担になった。

 

 

メリット3

高額な場合や長期の場合は自己負担が減る

月ごとの医療費総額が5万円を超える月が年間6回以上ある者(例えば医療保険の2割負担の場合、医療費の自己負担が1万円を超える月が年間6回以上)は「高額かつ長期」となり、自己負担額が低くなる。

結果、さらに助成される。

 

具体例をお伝えします。

 

例)

自己負担上限額(月額)が10,000円だった。

そのため、年間では概ね12万円支払っていた。

 

しかし、「高額かつ長期」に該当となったため、次年度からは自己負担上限額(月額)が5,000円に減少した。

そのため、年間の自己負担額がどれだけ利用しても12万円から6万円に減少した。

 

 

メリット4

病院の長期入院も安い

難病医療費助成制度はもちろん入院費や手術費にも適応されます。

ですので、例えば、長期的に入院した場合や長期療養が必要になった場合も比較的安く入院できます。

場合によっては、介護施設より医療機関の入院の方が安いです。

 

詳しくは以下の動画を参考にしてみて下さい。

 

 

リハウルフ
リハウルフ

今回は、指定難病医療費助成制度について一般人にもわかるように解説させていただきました。

まとめさせていただきます。

 

まとめ
  1. 月に支払う額の上限が決められてい
  2. 医療保険が3割負担の人は2割に
  3. 高額な場合や長期の場合は自己負担が減る
  4. 病院の長期入院も安い

 

ABOUT ME
リハウルフ
理学療法士/「リハコネ式!訪問リハのためのルールブック」監著・編集/「ビジケア訪問看護経営マガジン」編集長/他に3メディアの編集長/ YouTube「リハウルフ」運営/セミナー経験多数/厚生労働省のホームページを見ることが趣味