「訪問看護の面接って、どんなことを聞かれるんだろう」「逆質問は何を聞けば好印象なのかな」——病院から訪問看護への転職を考えるとき、面接への不安はつきものです。訪問看護はオンコールや一人訪問など、病棟とは働き方が大きく違うぶん、面接で確認されるポイントにも特徴があります。

この記事では、訪問看護の面接でよく聞かれる質問と回答例、そして面接でこちらから聞いておきたい逆質問を、現場目線でまとめました。丸暗記ではなく「自分の言葉」で答えるための準備に役立ててください。

この記事でわかること
  • 訪問看護の面接でよく聞かれる質問と回答例
  • 志望動機・退職理由など答えにくい質問のコツ
  • 面接でこちらから聞くべき逆質問のポイント
  • 採用につながる準備の進め方

訪問看護の面接でよく聞かれる質問と回答例

まずは、訪問看護の面接で頻出する質問を回答例つきで紹介します。大切なのは丸暗記ではなく、自分の経験と想いに置き換えることです。例文はあくまで参考に、自分の言葉に直して準備しましょう。

ちびウルフちびウルフ

訪問看護の経験がなくても大丈夫なの?

リハウルフリハウルフ

大丈夫だよ。未経験でも病棟での経験はしっかり活きる。経験の有無より「なぜ訪問看護なのか」を自分の言葉で語れることが大事なんだ。

訪問看護や看護師としての経歴

訪問看護の経験はありますか?看護師としての経歴を教えてください。
訪問看護の経験はありません。看護師としては、総合病院の脳神経外科病棟で2年、整形外科病棟で2年勤務したのち、回復期リハビリテーション病院で3年勤務してきました。退院後の生活を見据えた支援に関わるなかで、在宅での看護に強く関心を持つようになりました。
(ポイント:未経験でも、病棟で培った観察力や疾患の知識が訪問看護に活きることを前向きに伝えましょう。)

志望動機・入職を希望した理由

訪問看護をやりたいと思った理由と、当社への志望動機を教えてください。
住み慣れた自宅で、その人らしい生活を最期まで支えたいという想いから、訪問看護を志しました。御社を希望した理由は3つあります。1つ目は理念に共感したこと、2つ目は職場見学でスタッフの皆さんが笑顔で働く姿に魅力を感じたこと、3つ目は小児から高齢者まで幅広い層に対応されており、関心のある小児の在宅支援にも携われると考えたことです。
(ポイント:「なぜ訪問看護か」と「なぜこの事業所か」を分けて、具体的なエピソードで語るのが好印象です。)

オンコールの可否や頻度

オンコールは可能ですか?どのくらいの頻度で対応できますか?
オンコール対応は可能です。月に4日程度であれば対応できます。
(ポイント:訪問看護ではオンコールの可否が採用に直結しやすい質問です。無理のない範囲で正直に答えるのが、入職後のミスマッチを防ぐコツです。)

残業の可否

残業をすることは可能ですか?
可能です。記録などは効率的に進め、なるべく時間内に終えられるよう工夫したいと考えています。
(ポイント:協調性を示しつつ、生産性への意識も添えると好印象です。)

前職の退職理由

前職の退職理由を教えてください。
前職でも良い上司や同僚に恵まれ、感謝しています。そのうえで「在宅で患者さんの生活を支えたい」という想いが強くなり、訪問看護に挑戦したいと考えて退職を決めました。
(ポイント:退職理由は不満ではなく前向きな志望理由に変換して語るのが鉄則です。)
ポイント回答例はあくまで型です。面接官に伝わるのは、整った言葉よりも自分の経験から生まれた本音。想定質問に対し「自分ならどう感じ、どう答えるか」を事前に書き出しておくと、当日は落ち着いて自分の言葉で話せます。

訪問看護の面接で質問すべきこと(逆質問)

面接の終盤で「何か質問はありますか?」と聞かれることはほぼ確実です。ここで何も質問しないのは避けたいところ。働き方を具体的に確認でき、意欲も伝わる逆質問を準備しておきましょう。

確認したいこと逆質問の例
訪問件数1日の訪問件数と月の訪問件数を教えてください
オンコールオンコールの頻度と、入職後どのくらいで一人対応になりますか
残業月の平均残業時間はどのくらいですか
疾患の種類どのような疾患の利用者さんが多いですか
教育体制入職後の同行訪問や研修はどのくらいありますか

逆質問は単なる確認ではなく、「働く姿を具体的にイメージしている」という意欲の表れでもあります。とくに未経験から訪問看護に挑戦する場合は、教育体制や同行訪問の期間を尋ねることで、安心して長く働ける職場かどうかを見極められます。気になる点はメモにまとめ、当日その場で自然に聞けるよう準備しておきましょう。

1日あたりの訪問件数

訪問件数は忙しさに直結します。ポイントは「1日の件数」と「月の件数」を分けて聞くこと。1日の平均件数だけでなく、月単位の目安も確認すると、繁閑の差や働き方のリアルが見えてきます。

オンコールの有無と一人対応の時期

夜間のオンコールは、ある・なしで生活が大きく変わります。頻度に加えて「入職後どのくらいで一人で対応するのか」まで確認しておくと、入職後のギャップを防げます。教育体制を測る質問にもなります。

残業の実態

「ほとんどない」といった曖昧な答えで終わらせず、「月平均で何時間くらいですか」と具体的に尋ねましょう。記録業務をどこで行うか(訪問の合間か、事業所に戻ってか)も、残業の実態を知るヒントになります。

多い疾患・勉強しておくべきこと

勤務条件の質問が一通り済んだら、「どんな疾患が多いですか」「入職前に勉強しておくと良いことはありますか」と聞くのもおすすめです。前向きな学習意欲が伝わり、好印象につながります。

注意逆質問で給与・休日の条件「だけ」を細かく聞くと、条件面ばかり気にする印象を与えることがあります。働き方の確認と、仕事への意欲が伝わる質問をバランスよく組み合わせましょう。

面接当日の服装・持ち物・マナー

回答内容だけでなく、第一印象も合否を左右します。訪問看護の面接は、利用者宅へ伺う仕事だからこそ清潔感と誠実さが重視されます。当日の基本を押さえておきましょう。

項目ポイント
服装スーツが基本。落ち着いた色で清潔感を重視。髪・爪も整える
持ち物履歴書・職務経歴書(予備も)、看護師免許の写し、筆記用具、メモ
到着時間10分前を目安に。早すぎる訪問は避ける
態度明るい挨拶と笑顔。利用者・家族に接する姿勢が見られている

訪問看護では、利用者やご家族と一対一で信頼関係を築く力が求められます。面接官は回答の中身に加えて、「この人なら利用者宅に安心して送り出せるか」という視点で見ています。表情や言葉づかいといった基本的な部分こそ、丁寧に準備しておきましょう。

注意遅刻はもちろん厳禁ですが、早く着きすぎて10分以上前に訪問するのも先方の負担になります。近くで時間を調整し、5〜10分前を目安に訪ねるのがマナーです。

採用につながる面接準備の進め方

当日の流れを想定して準備しておくと、落ち着いて臨めます。手順で整理しておきましょう。

  1. 応募先の理念・対応エリア・対象疾患を事前に調べ、志望動機に具体的に盛り込む
  2. 頻出質問(経験・志望動機・オンコール・残業・退職理由)の答えを自分の言葉で書き出す
  3. オンコールや残業など、自分が対応できる範囲を正直に整理しておく
  4. 逆質問を3〜4個用意し、働き方の確認と意欲の両方を伝える
  5. 可能なら職場見学を申し込み、雰囲気や逆質問のヒントを得ておく
ちびウルフちびウルフ

緊張して頭が真っ白になりそう…

リハウルフリハウルフ

大丈夫。丸暗記しようとするほど緊張するから、キーワードだけ準備しておくといいよ。あとはその場で感じたことを自分の言葉で話せば、想いはちゃんと伝わるからね。

よくある質問(FAQ)

訪問看護未経験でも採用されますか?
未経験でも採用されるケースは多くあります。病棟での観察力や疾患の知識は在宅でも活きます。経験の有無より、訪問看護を志す理由や学ぶ姿勢を伝えられるかが重要です。
オンコールは「できない」と答えても大丈夫ですか?
事業所の方針によります。オンコールなしの求人もありますが、対応を求められる職場も多いため、対応可能な範囲を正直に伝えることが、入職後のミスマッチ防止につながります。無理に「できる」と答えるのは避けましょう。
逆質問は必ずした方がいいですか?
基本的にした方がよいです。「特にありません」は意欲が低い印象を与えがちです。訪問件数・オンケール・残業・多い疾患などから、3〜4個用意しておくと安心です。
退職理由をネガティブに伝えてしまいそうで不安です。
不満をそのまま伝えるのではなく、「訪問看護に挑戦したい」という前向きな志望理由に言い換えるのがコツです。前職への感謝を添えると、印象がやわらかくなります。
ブランクがあっても訪問看護に応募できますか?
応募できます。ブランクがある場合は、復職にあたって学び直したいことや、無理なく働ける範囲を正直に伝えると安心感を与えられます。教育・同行訪問の体制を逆質問で確認しておくと、復帰後のギャップも防げます。
運転免許がないと訪問看護では働けませんか?
事業所によります。車での訪問が中心の事業所では普通自動車免許が必要なことが多い一方、自転車や公共交通機関で訪問する都市部の事業所もあります。応募前に移動手段を確認しておきましょう。
まとめ
  • 頻出質問は「経験・志望動機・オンコール・残業・退職理由」
  • 回答は丸暗記せず、自分の経験と想いに置き換えて準備する
  • 逆質問は「訪問件数・オンコール・残業・多い疾患」を3〜4個用意
  • オンコールや残業は対応できる範囲を正直に伝え、ミスマッチを防ぐ
  • 職場見学を活用すると、志望動機も逆質問も具体的になる
ABOUT ME
リハウルフ
理学療法士/「リハコネ式!訪問リハのためのルールブック」監著・編集/「訪問リハビリマガジン」編集長/他に3メディアの編集長/ YouTube「リハウルフ」運営/セミナー経験多数/厚生労働省のホームページを見ることが趣味
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