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一般人向け介護保険

介護疲れの原因と解決策を理学療法士視点でわかりやすく解説

 

介護疲れがすごくて今すぐに逃げ出したい。

介護疲れで鬱(うつ)になりそう。

介護疲れの解決策はないの?

親の介護や義親の介護をしていて、このような悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか?

 

介護をする時に誰もが感じることが『介護疲れ』です。

まず、大事なことを伝えておきます。

介護疲れは決してあなただけではありません。

みんな感じていることです。

そして、その介護疲れと上手に付き合って自分に合った解決策を見つけることが大事です!

 

私は、介護の世界で10年以上勤務している理学療法士です。

下記の書籍の編著・監修も務めており、そこそこ在宅介護に関しても詳しい方だと思います。

今までも何百人・何千人という介護をしている家庭を見てきました。

その経験などを含めて今、「介護疲れで鬱(うつ)になりそう」「介護疲れから抜け出したい」という人に少しでもヒントが与えられたら嬉しいです。

 

この記事でわかることは下記の通りです。

  • 介護疲れの主な原因
  • 介護疲れに対する解決策

 

  • 介護疲れから解放されたい!
  • 介護疲れから抜け出したり!
  • 介護疲れを無くしたい!
  • 介護疲れを解決したい!

 

このような人は最後まで読んでいただけると嬉しいです。

では、解説していきます。

 

介護疲れの主な原因(介護疲れチェック)

介護疲れの主な原因は以下のようなものがあります。

皆さんはどのようなものがご自身に当てはまるか介護疲れチェックをしてみましょう!

 

介護疲れの主な原因(介護疲れチェック)
  • 身体的(肉体的)な負担
  • 精神的な負担、ストレス
  • 時間や行動の制限
  • 金銭的な負担
  • 介護・ケアの難しさ
  • 認知症への対応の難しさ

 

介護疲れの原因は、身体的な負担、精神的な負担とストレス、時間や行動の制限、金銭的な負担、ケアの難しさ、そして認知症への対応の難しさなど多岐にわたります。

これらの要因は、介護者の健康や生活の質に影響を与える可能性があります。

介護者支援の重要性を考える上で、これらの原因を理解することは非常に重要です。

 

一つずつ解説していきます。

 

身体的(肉体的)な負担

身体的な負担は、介護を行う人々にとって最も直接的で顕著な問題です。

介護者は、高齢者や障害者の身の回りの世話や移動の支援、入浴や排泄の援助など、体力を必要とする多くのタスクに従事します。

これにより、介護者は長時間にわたって姿勢を保持したり、重い物を持ち上げたりすることが要求され、体への負担が増大します。

特に、介護対象者の身体状態が悪化するにつれて、介護者の身体的な負担はさらに増加する傾向があります。

長時間の重労働による筋肉痛や関節痛、腰痛などの問題が、介護者の健康を脅かすことがあります。

 

精神的な負担、ストレス

介護疲れの別の重要な原因は、精神的な負担とストレスです。

介護者は、介護対象者の健康状態や生活の質に常に気を配る必要があります。

これにより、介護者は常に緊張し、不安を抱えることがあります。

また、介護者は対象者との感情的なつながりや愛情が深まることが一般的ですが、同時に、対象者の健康悪化や予期せぬ出来事によって深い悲しみや絶望感を感じることもあります。

これらの精神的な負担は、うつ病や不安障害などの精神的健康問題を引き起こす可能性があります。

 

時間や行動の制限

介護者は、対象者の日常生活のサポートを提供するために多くの時間とエネルギーを費やす必要があります。

その結果、自身の時間や行動の制約が生じることがあります。

自分の趣味や社交活動、休息の時間が削られることにより、介護者の生活の質が低下する可能性があります。

また、予期せぬ緊急事態や急なスケジュール変更によって、介護者の日常の予定や計画が崩れることもあります。

 

金銭的な負担

介護者は、介護活動に伴う経済的な負担も抱えています。

介護には医療費や介護用具の購入費、通院や入院に伴う交通費などがかかるため、家計に負担をかける可能性があります。

また、介護者が仕事を休んだり副業を探したりすることにより、収入が減少することも考えられます。

これにより、介護者自身の経済的な安定が脅かされることがあります。

 

介護・ケアの難しさ

介護者は、介護対象者の健康状態やニーズに合わせた適切なケアを提供することが求められますが、これは容易なことではありません。

特に高齢者や認知症の方々に対する適切なケアは複雑であり、介護者は医療的な知識やスキルを必要とします。

症状の変化や合併症のリスクを考慮しながら、複数の医療機関や専門家と連携してケアを提供する必要があります。

このような複雑なケアの難しさが、介護者のストレスと負担を増大させる要因となります。

 

認知症への対応の難しさ

認知症を抱える高齢者の介護は、特に困難な課題となることがあります。

認知症の症状には記憶障害や認知機能の低下、行動の変化などが含まれ、これによって介護者は日常のコミュニケーションや支援の提供においてさまざまな困難に直面します。

認知症の症状は個人によって異なるため、介護者は常に柔軟かつ創造的なアプローチを模索する必要があります。

また、認知症の進行に伴い、介護者は感情的な負担や複雑な倫理的な判断を求められることもあります。

 

介護疲れを楽にする具体的な自己解決策

介護疲れを軽減するためには、休息と睡眠の確保、好きなことを楽しむこと、専門家や信頼できる人とのコミュニケーション、完璧主義をやめること、家族や関係者との協力体制の構築が重要です。

これらの自己解決策を取り入れることで、介護の負担を軽減し、より健康で充実した介護生活を送ることができるでしょう。

自身の状況やニーズに合わせて、以下のような方法を取り入れてみることをおすすめします。

 

休息と睡眠を確保する

介護疲れは、身体的・精神的な負担が重なり、長期間にわたって続くことで生じるものです。しかし、その負担を軽減し、より良い状態を保つためには、自己ケアが欠かせません。まず、休息と睡眠を十分に確保することが大切です。

 

休息の重要性

介護をする際、ついつい自分のことを後回しにしてしまうことがありますが、適切な休息は介護の質を高める一環として欠かせません。日常の中で小さな休憩を積極的に取り入れることで、体力の低下やストレスの蓄積を防ぐことができます。休息は無理せず、無理のない範囲でこまめに行うように心がけましょう。

睡眠の重要性

十分な睡眠は、身体の回復とリフレッシュに不可欠です。介護の日々では時間が限られるかもしれませんが、睡眠の質を向上させるための工夫が必要です。寝る前にリラックスする習慣をつけたり、寝室の環境を整えることで、より良い睡眠を得ることができます。睡眠時間を確保することは、自身の健康状態を維持するためには欠かせないポイントです。

好きなことをしてリフレッシュする

介護疲れを軽減するためには、仕事や介護の合間に、自分の趣味や好きな活動に時間を割くことが大切です。自分の好きなことをすることで、気分がリフレッシュされ、ストレスも解消されます。

 

趣味や娯楽の取り入れ方

自分の趣味や娯楽を楽しむ時間を設けることは、心の健康に良い影響を与えます。本を読む、音楽を聴く、散歩に出かけるなど、気軽にできるアクティビティを見つけて、定期的に取り入れてみましょう。これらの活動は、日常のモノトニーから抜け出す手助けとなり、新たなエネルギーを得ることに繋がります。

自己イメージの重要性

介護に従事していると、自分のアイデンティティが介護者としての役割に支配されがちです。しかし、自己のアイデンティティを大切にし、自分自身を振り返る時間を設けることも大切です。自分の過去の成功体験や得意なことを思い出し、自己評価を高めることで、自信を取り戻し、介護疲れから抜け出す一助となるでしょう。

専門家や相談しやすい人に相談する

介護疲れは、一人で抱え込むことなく、専門家や信頼できる人に相談することで、気持ちの整理や適切なアドバイスを得ることができます。周囲のサポートを受けることで、心の負担を軽減することができます。

 

専門家の活用

介護には専門的な知識が必要な場面もあります。医師や看護師、社会福祉士などの専門家に相談することで、介護の具体的なアドバイスや指針を得ることができます。特に介護中に起こる身体的な症状や課題については、専門家の知識を活用することで、より適切なケアが行えるでしょう。

信頼できる人とのコミュニケーション

また、自身が気持ちを吐き出したり、相談したりしやすい人を見つけることも重要です。家族や友人、信頼のおける同僚など、心を開ける人々とのコミュニケーションを大切にしましょう。彼らの支援や理解を受けることで、心の軽さや前向きな気持ちを保つことができます。

あまりしっかりとやりすぎない(完璧主義をやめる)

介護をする上で、完璧主義に囚われてしまうことは、介護疲れを助長する一因となります。自分自身に過度なプレッシャーや負担をかけず、ある程度の柔軟さを持つことが大切です。

 

適度なケアのバランス

介護者は、相手へのケアだけでなく、自身へのケアも欠かせません。しかし、適度なバランスを保つことが重要です。無理なスケジュールや過度な計画を立てず、介護と自己ケアの時間配分を適切に行いましょう。完璧主義から解放されることで、よりリラックスした状態で介護に臨むことができます。

自己評価の見直し

完璧主義は自己評価を高めることを目指す一方、達成できない目標に対してはストレスを引き起こす要因となります。自己評価を見直し、自分の頑張りを受け入れることで、達成感や自信を得ることができます。目標を達成するために無理をせず、自身の成果を評価することを意識しましょう。

私だけで介護せず兄弟や姉妹などと分担性にする

介護の負担を軽減するためには、一人で全ての責任を背負うのではなく、家族や関係者との分担を考えることが重要です。協力体制を築くことで、介護の負担を分散し、自己解決策を実現することができます。

 

家族の協力を得る

兄弟姉妹などの家族がいる場合、一人で介護をするのではなく、家族全体で協力し合うことが大切です。家族会議を開いて、どのような分担が可能か話し合うことで、負担の軽減や責任の共有が実現します。お互いの意見や状況を尊重し合いながら、協力体制を構築しましょう。

専門家やサポートグループの活用

家族以外でも、専門家や地域のサポートグループが存在します。介護に関する情報交換や助言を受けることで、負担を軽減する方法を見つけることができます。特に介護に関する経験や知識を持つ専門家の意見は、大きな助けとなることでしょう。

 

リハウルフ
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【介護疲れ解決策①】介護保険サービスを活用する

介護疲れがある場合に自分自身で解決しようとしてもなかなか難しいことが多いです。

そこでおすすめの方法を紹介します。

1つ目は在宅での生活をしながら介護疲れを解決する方法です。

それは「介護保険サービスを活用するという方法」です。

介護保険のサービスは本当に便利なものばかりです。

YouTubeでもわかりやすく紹介していますので、ぜひ見てみてください。

 

リハウルフ
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介護保険サービスはさまざまなものがあります!

しかもとても安い値段で利用することができます。

介護疲れがある人に向けておすすめのものを紹介します!

 

介護疲れ解消におすすめの介護サービス
  1. ショートステイ
  2. デイサービス
  3. 福祉用具貸与(レンタル)・購入
  4. おむつ券

 

一つずつ紹介していきます。

 

ショートステイ

ショートステイとは、名前の通り「短期間」の「お泊まり」サービスです。

介護老人保健施設や特別養護老人ホームなどに1泊や2泊など短期間のお泊まりをして、介護者が介護疲れを軽減したり、リフレッシュするための介護サービスとなります。

もちろん一週間とかの利用も可能です。

ずっと家で介護をしているととても疲れてしまいます。

そのため、介護保険のショートステイを利用して月に1回、2回など定期的に泊まっていただき、介護者自身がリフレッシュできる日を作ることを専門家としてはとてもおすすめしています。

このようなサービスを利用するには介護保険の申請をした後に担当のケアマネジャーに相談することで利用することができます。

 

デイサービス

デイサービスは聞いたことがある人も多いかもしれませんね。

日中預かってくれる介護サービスとなります。

週2回、週3回、場合によっては週5回なども利用することが可能です。

 

デイサービスは朝9時くらいから夕方4時くらいの営業のところが多いです。

もちろんデイサービスによってはもっと早い時間帯から預かってくれるところや土日も預かってくれるところもあります。

 

昼間の間だけでも介護サービスで預かってもらうだけで介護疲れは解消されると思います。

 

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福祉用具貸与(レンタル)・購入

介護保険サービスを利用すると福祉用具がとても安くレンタルできたり、購入できたりします。

例えば、歩行器は月額200円〜500円、車椅子も月額500円程度、介護ベッドも月額1000円程度などで利用可能です。

また、入浴用品やトイレ用品などは定価の1〜3割で購入できますし、手すりなどの住宅回収は20万円まで負担してくれます。

このように介護サービスを利用することで金銭的な負担もしてくれて金銭的負担がなくなるだけで介護疲れが軽減されることも考えられます。

 

おむつ券

介護保険サービスとして各自治体によって異なりますが、おむつ券やタクシー券なども利用することができる場合があります。

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このようなサービスを知っているか知らないかによって金銭的・身体的・精神的負担が大きく異なってきますので、しっかりと把握しておきましょう!

 

【介護疲れ解決策②】介護施設入所を検討する

頑張って自宅で介護をしてきたけど、「もう介護疲れが限界!」という人は施設入所という選択肢もありだと思います。

施設と言いましてもさまざまな施設があります。

介護施設の種類
  • 介護老人保健施設
  • 特別養護老人ホーム
  • グループホーム
  • 有料老人ホーム
  • サービス付き高齢者向け住宅
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結論からお伝えすると、老人ホーム検索サイトの資料請求をして希望する地域の老人ホームの資料を集めることをおすすめします。

 

資料請求は無料ですので請求してみましょう!



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今回は「介護疲れの原因と解決策」を理学療法士視点でわかりやすく解説させていただきました。

介護疲れがあったら抱え込まずに相談することがおすすめです!

ブログや書籍、YouTubeを通してさまざまな情報発信をしていますので、ぜひ活用してみてください。

 

ABOUT ME
リハウルフ
理学療法士/「リハコネ式!訪問リハのためのルールブック」監著・編集/「ビジケア訪問看護経営マガジン」編集長/他に3メディアの編集長/ YouTube「リハウルフ」運営/セミナー経験多数/厚生労働省のホームページを見ることが趣味