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訪問リハ全般

稼げる訪問リハビリは、残念ながらスキルは稼げない!

 

訪問リハビリは稼げるのか?

訪問リハビリに転職すると給料がUPするって聞いたけど本当?

 

このような質問をよく耳にします。

 

私自身は訪問看護ステーションでも働いたことがあり、現在も訪問リハビリテーション事業所で理学療法士として働いています。

 

今回この記事で伝えたいことは下記の通りです。

訪問リハビリは稼げるのか?

稼げる訪問リハビリの特徴(メリット・デメリット)

どうしたら良いか?

 

リハウルフ
リハウルフ

この記事を読んで少しでも今後のキャリア選択の参考にしていただけたら嬉しいです。

早速、解説していきましょう!

 

訪問リハビリは稼げるのか?

結論から話をさせていただきます。

稼げる訪問リハビリも実際にはあります。

 

理学療法士や作業療法士が働く代表的な場所は下記のような場所が挙げられます。

PT、OT等の代表的な勤務地
  • 総合病院
  • 回復期リハビリ病院
  • クリニック
  • 介護老人保健施設
  • デイサービス・デイケア
  • 訪問看護ステーション
  • 訪問リハビリテーション

 

その中で訪問リハビリは、「訪問看護ステーション」と「訪問リハビリテーション」となります。

一般的には訪問リハビリは他の職場よりも給料が高く、稼げると思います。

正直、訪問リハビリは経験年数が多いセラピストが多いため、回復期などの若いセラピストが多い職場よりも平均年収が高いというカラクリもあります。

しかし、稼ぎやすいということも事実です。

 

稼ぎやすい訪問リハビリの職場の特徴は下記の通りです。

稼げる訪問リハビリの職場の特徴
  • 歩合制
  • 大規模
  • 訪問件数が多い

 

上記のような訪問リハビリの職場は稼ぐことが可能です。

年収400万円程度と言われているリハビリ業界で、年収500〜800万円程度も夢ではありません。

しかも、役職者ではなくプレイヤーでの年収です。

 

しかし、私はそのような訪問リハビリ事業所をオススメはしません。

その理由はデメリットが多いからです。

 

稼げる訪問リハビリのメリット・デメリット

稼げる訪問リハビリのメリット・デメリットを紹介していきます。

 

メリットは、「稼げる」です。

正直、これ以上もこれ以下もないと思います。

 

続いて、稼げる訪問リハビリのデメリットを紹介していきます。

デメリットは下記の通りです。

 

デメリット
  1. 体力的にしんどい
  2. 利用者ではなく、お金に目がいってしまう
  3. 多くの利用者をみることができない
  4. セラピストとしての能力が伸びない
  5. 60歳まで働けない…と思う

 

私自身、歩合制の訪問リハビリで働いたことがないため、聞いた話となります。

それぞれのデメリットについて、もう少し詳しく解説していきたいと思います。

 

体力的にしんどい

「稼げる訪問リハ=歩合制の訪問リハビリ」となるため、多くの訪問件数をこなす必要があります。

1日に10件以上訪問リハビリをしている人も多く知っています。

私は10年間以上訪問リハビリをしていますが、最高でも1日7件しか回った経験がありません。人によって感じ方はそれぞれだとは思いますが、私は7件でもとてもきついです。

 

多く体を動かせば稼げるというシステムですので、体力的にはデメリットではないでしょうか?

 

利用者ではなく、お金に目がいってしまう

「稼げる訪問リハ=歩合制の訪問リハビリ」となるため、訪問件数をこなすことが目標になってしまうこともあります。

 

私自身は連携やディスカッション、利用者のことを考えることに訪問リハビリのやりがいを感じています。訪問件数が多いと、利用者のことを考えることはできません。

1日に8・9・10件訪問していつケアマネジャーに電話したり、事業所のスタッフと話したり、他の事業所と連携するのでしょうか?

不可能だと思います。

 

システム上、稼げるとは思いますが、医療従事者とはかけ離れていると思います。

 

多くの利用者をみることができない

「稼げる訪問リハ=歩合制の訪問リハビリ」となるため、卒業や終了という概念がないところが多いです。

よって、訪問件数は多いですが、年間でみている利用者数は少ないと思います。

例えば、私は1年間に100名以上の利用者に関わります。そして、その利用者も1年以内にほとんど入れ替わるため2年目には150、3年目には200名と多くの利用者をみることができます。

当然、スキルは稼げます。

 

一方、稼げる歩合制の訪問リハビリは、同じ人を長期的にみるという体制のところが多いため、3年間働いても30名しかみていない。という状況になることが多いです。

 

セラピストとしての能力が伸びない

稼げる訪問リハビリの特徴は下記のようなものがあります。

 

  • 連携もなく黙々と訪問する
  • 同じ人のリハビリをずっと行い、互いに依存する。

 

このような体制で働いているとセラピストとして成長がみえません。

1人の人と長年付き合うスキルなどは伸びるかもしれませんが、どこでも通用するスキルは身に付きにくいと思います。

 

年間30疾患みるセラピストと、年間100疾患みるセラピストでは当然だと思います。

 

「稼げる訪問リハビリは、残念ながらスキルは稼げない!」という事態に陥ってしまいます。

 

60歳まで働けない…と思う

稼げる歩合制の訪問リハビリは、正直体力勝負だと思います。

体調が悪くなったりしたら、給料は大幅カットされると思います。

 

60歳までその勤務体制で働くことはできると思いますか?

おそらく無理でしょう。

若いときだから稼げているが、年齢を重ねたら、同じ職場では稼げなくなってしまうと思います。また、稼げる訪問リハビリではスキルは稼げないため、他の職場でも通用する能力がなく、年収右肩下がりという状態になってしまうと思います。

 

私がオススメする訪問セラピストのキャリア

私は歩合制ではない訪問リハビリテーションや訪問看護ステーションで働くことをお勧めします。

また、訪問件数もあまり多くない事業所で利用者一人ひとりに向き合い、連携や勉強に力を入れているところで働くことをオススメします。

そうすることで、基本的な知識や技術を得ることができると思います。

 

歩合制は正直、お勧めできませんね。

 

 

 

リハウルフ
リハウルフ

 

訪問リハビリへの転職を希望する場合は、下記の記事を参考にしてください。

 

訪問リハビリへの転職のアドバイス(選び方・注意点・ポイント)「訪問リハビリに転職したいけど、どうやって選べば良いの?」 「訪問リハビリの転職でチェックするポイントを知りたい!」 このよ...

 

ABOUT ME
リハウルフ
理学療法士/「リハコネ式!訪問リハのためのルールブック」監著・編集/「ビジケア訪問看護経営マガジン」編集長/他に3メディアの編集長/ YouTube「リハウルフ」運営/セミナー経験多数/厚生労働省のホームページを見ることが趣味