「訪問リハビリの終了理由はどんなものがある?」
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
訪問リハビリの終了理由についての厚生労働省などの公的なデータを調べてみましたが見つかりませんでした。(令和5年8月時点)
筆者は10年以上訪問リハビリと訪問看護ステーションからのリハビリに従事しています。
その経験を活かして訪問リハビリの終了理由について述べていきたいと思います。
- 訪問リハビリの終了理由の種類
- 訪問リハビリの終了理由で多いもの
では、解説していきます。
訪問リハビリの終了理由の種類
訪問リハビリの終了理由は以下のような種類があります。
訪問リハビリの終了理由
- 目標達成
- 死亡
- 施設入所
- 入院
- 通所リハビリ(デイケア)への移行
- 通所介護(デイサービス)への移行
- 訪問看護への移行
それぞれについてもう少し詳しく説明していきます。
目標達成
訪問リハビリを受ける目的は人それぞれです。
訪問リハビリは利用者さんごと目的や目標を持って受けるものです。
そのため、その目標が達成して目的がなくなった場合は修了する場合もあります。
死亡
訪問リハビリは終末期の利用者さんにも訪問することが多いです。
そのため利用していても残念ながらお亡くなりになる方も一定数いらっしゃいます。
施設入所
自宅で生活しながら訪問リハビリを利用していても、介護状態が悪化して自宅で生活できなくなったり、介護者の都合で自宅で生活ができなくなり施設入所される人もいます。
施設に入所されると訪問リハビリは利用できないため、終了となる場合があります。
入院
訪問リハビリを受けている人は様々な基礎疾患を抱えた人です。
そのため、いろいろな理由で入院されることも珍しくありません。
短期の入院や検査入院であれば一時的な中断となりますが、長期的な入院が必要な場合は訪問リハビリが終了になることもあります。
通所リハビリ(デイケア)への移行
訪問リハビリは原則、通院困難な人に実施するサービスです
そのため、通所リハビリに通うえるようになったり、訪問リハビリでわざわざリハビリをする必要がない場合は訪問リハビリが終了になる場合もあります。
通所介護(デイサービス)への移行
通所介護(デイサービス)に移行して訪問リハビリが終了になる場合があります。
最近では移行支援加算の算定要件として通所介護(デイサービス)への移行も要件になっているため積極的に訪問リハビリを修了するケースもあるかもしれませんね。
訪問看護への移行
訪問リハビリは訪問看護師と一緒利用者さんに関わったりすることもあります。
また、介護保険の限度額の兼ね合いで本来は訪問リハビリと訪問看護を両方入れたい場合であってもどちらか一方しか入れられない場合もあります。
例えば、訪問リハビリのみが入っている場合で途中からかリハビリ専門職ではなく看護師の介入が必要になる場合もあります。
そのような場合は訪問リハビリが終了となり、訪問看護師への移行になることも考えられます。
訪問リハビリの終了理由で多いもの
訪問リハビリの終了理由で多いものという厚生労働省などのデータはありません。
筆者が10年以上訪問リハビリや訪問看護からのリハビリを実施した経験によりますと、訪問リハビリの終了理由で多いものはその訪問リハビリテーション事業所が関わっているケースと方針によると思います。
例えば、わかりやすい例を紹介します。
訪問リハビリの終了理由で多いもの(事業所別)
- 終末期(ターミナル期)が多い場合は、死亡が多い
- 医療的ケアが必要な人を関わっている場合は、入院が多い
- 自立支援の取り組みが多い場合は、目標達成が多い
今回は「訪問リハビリの終了理由はどんなものがある?種類や多いものを解説」というテーマでお話をさせていただきました。
皆さんの事業所はどんな終了理由が多いでしょうか?
それがその事業所の特徴かもしれませんね。
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