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訪問看護

訪問看護ステーションが潰れる理由を4つ解説!対策も合わせて紹介

 

訪問看護ステーションが潰れる理由ってなんなんだろう?

訪問看護ステーションを運営したいけど、潰れないか心配。

 

このような悩みや疑問はありませんか?

 

 

訪問看護ステーションは令和5年時点で全国に14,000事業所以上あります。

また、新設しては廃業するということがあるのも事実です。

訪問看護ステーションが苦境に立たされ、多くが閉鎖に追い込まれる現象が起こっています。

この問題は一体何が原因なのでしょうか?

今回は訪問看護ステーションが潰れる4つの主な理由と、その対策を具体的に解説します。

 

・訪問看護ステーションが潰れる理由

・訪問看護ステーションが潰れないための対策

 

訪問看護ステーションが潰れる理由

訪問看護ステーションが潰れる理由を主に4つ紹介します。

 

訪問看護ステーションが潰れる理由

  1. 訪問看護師が確保できない
  2. 利用者さんを集めることができない
  3. 夜間のオンコールができる人がいない
  4. 経営に関する知識不足

一つずつ解説していきます。

 

訪問看護師が確保できない

訪問看護師の確保が難しいという問題は、訪問看護ステーション運営において最も重要な要素の一つです。その理由は、看護師自体の不足や、看護師が訪問看護に興味を持たないという問題が絡んでいます。また訪問看護ステーションを運営するためには最低看護師が2.5人必要です。

  1. 看護師の不足:日本全体で看護師の不足が叫ばれています。地域によっては、特に深刻な状況にあります。これは一つには、看護師が担当する業務が重労働であること、そして人手不足により仕事の負担が増すという悪循環に陥っているからです。
  2. 訪問看護への興味不足:一方、看護師の中でも訪問看護への興味を持つ人が少ないという問題もあります。訪問看護は一対一のケアが基本であり、緊急時の対応や多様な症状への対応が求められるなど、スキルと経験が求められます。それに対して十分な教育やトレーニングがないため、新たに訪問看護に挑戦しようとする看護師が少ないのです。

 

利用者さんを集めることができない

次に取り上げる問題は、「利用者さんを集めることができない」という点です。

訪問看護ステーションが利用者さんを集められないと、その運営は成り立ちません。

ここでいう「集める」は単に人数を増やすだけでなく、ステーションが提供できるサービスに対するニーズがある利用者さんを見つけ、連携を図ることを意味します。

利用者さんを集めて売り上げを上げる必要があります。

 

  1. 知名度の問題:訪問看護ステーションが新しく開設された場合、その存在を地域の人々に知らせることがまず必要です。しかし、情報発信の手段が限られているため、知名度を上げるのは困難です。
  2. マッチングの問題:また、訪問看護ステーションが提供するサービスと利用者さんのニーズが合致しなければなりません。ステーションが得意とするサービスや、対応可能な疾患の範囲、訪問可能なエリアなどが利用者さんのニーズと合わなければ、そのステーションを選ぶ理由がありません。

 

夜間のオンコールができる人がいない

訪問看護ステーションでは、24時間体制での対応が求められることがあります。

しかし、スタッフが少ないステーションでは、特に夜間のオンコール対応が困難となることがあります。

人数が少ないと一人一人の負担も増加して離職につながる可能性もあります。

 

  1. スタッフの不足:オンコール対応は体力的にも精神的にも負担が大きい業務です。しかし、スタッフが少ないと、同じ人が何度もオンコール対応を行うことになり、疲労が蓄積します。これは長期的に見てスタッフの離職を引き起こす可能性もあります。
  2. 対応能力の問題:また、訪問看護師全員がオンコール対応をするわけではありません。症状の判断や、急変時の対応など、高度なスキルが必要となります。そのため、スキルや経験が足りないスタッフが多い場合、オンコール対応が困難になることがあります。

 

経営に関する知識不足

経営に関する知識不足も訪問看護ステーションの閉鎖につながる要因の一つです。

医療の専門家である看護師がステーションを経営する場合、看護業務だけでなく、経営全般に対する知識やスキルも求められます。

  1. 経営計画の策定:訪問看護ステーションを開設する際には、その運営計画を策定することが求められます。これには、財務計画、人材確保計画、サービス提供計画などが含まれます。しかし、これらを適切に策定するための知識やスキルが不足していると、経営が難航する可能性があります。
  2. 適切な財務管理:また、訪問看護ステーションの運営には、適切な財務管理が必要です。看護師の給与、物品の購入、車両の維持費など、多くの出費が発生します。これらを適切に管理し、収支をバランスよく保つためには、財務に関する深い知識が必要です。

 

訪問看護ステーション運営を存続するための対策

以上の4つの理由から、訪問看護ステーションが潰れることがあります。

では、これらの問題をどのように解決し、訪問看護ステーションの運営を存続させることができるのでしょうか。

一つずつ解説をしていきます。

訪問看護師の確保

訪問看護師の確保は以下のような対策が有効です。

  • 看護学生へのアピール:看護学生が卒業後、訪問看護を選択するきっかけを作ることが大切です。インターンシップや体験学習などを通じて、訪問看護の魅力や必要性を理解させましょう。
  • 職場環境の改善:また、看護師が長く働き続けられる職場環境を整えることも重要です。休憩時間の確保、仕事の負荷の軽減、心地よい職場環境作りなどを通じて、看護師の離職率を下げる取り組みが求められます。

 

利用者さんの集め方

訪問看護ステーションでは以下のような方法で利用者さんを集めると良いでしょう。

  • 情報発信の強化:訪問看護ステーションの知名度を上げるためには、情報発信を強化することが必要です。地域のイベントに参加したり、SNSを活用したりして、ステーションの存在を広く知らせましょう。
  • サービスの見直し:また、利用者さんのニーズに合ったサービスを提供することも大切です。地域の高齢者の状況やニーズを把握し、それに応じたサービスを提供することが求められます。

 

夜間のオンコール対応

夜間のオンコールの対応も以下のような方法で工夫をしましょう。

  • 人員配置の工夫:オンコール対応は、人員配置を工夫することで解決できる問題の一つです。例えば、シフトを組む際に、できるだけ負担が均等になるように調整します。
  • スキルアップ支援:また、オンコール対応ができるスタッフを増やすためには、訪問看護師のスキルアップを支援することが必要です。教育プログラムを充実させ、看護師一人ひとりが自信を持って仕事に取り組めるようにしましょう。

 

経営知識の習得

訪問看護ステーションの黒字運営をするためには経営の知識の習得は必須となります。

  • 経営者教育:訪問看護ステーションの運営に関する知識を習得するためには、経営者教育が重要です。専門機関が提供する研修やセミナーに参加し、必要な知識やスキルを身につけましょう。
  • コンサルタントの活用:また、経営に詳しいコンサルタントの活用も一つの手段です。専門家のアドバイスを得ることで、適切な経営判断が可能になります。

 

以上が訪問看護ステーションが潰れる理由とその対策についての解説です。

これらの対策を講じることで、訪問看護ステーションの運営は存続し、より多くの利用者さんの支えとなることが可能となります。

ABOUT ME
リハウルフ
理学療法士/「リハコネ式!訪問リハのためのルールブック」監著・編集/「ビジケア訪問看護経営マガジン」編集長/他に3メディアの編集長/ YouTube「リハウルフ」運営/セミナー経験多数/厚生労働省のホームページを見ることが趣味