※令和5年9月現在
『実地指導』は『運営指導』と名称が変わりました。
一部、記事内では実地指導と呼んでおりますが、現在は運営指導のことを指します。
このような疑問はありませんか?
「運営指導と監査の違いって何?」
「介護保険における運営指導とは?監査とは?」
この記事では下記のようなことがわかります。
・運営指導と監査の違い
・運営指導とは?
・監査とは?
運営指導と監査の違いについて勉強していきましょう!
運営指導(旧、実地指導)と監査の違いとは!?
運営指導と監査の違いがわからずに、運営指導のことを監査と呼んでいる人も少なくありません。
運営指導と監査は全く異なるものですので、正しく理解しましょう!
運営指導と集団指導の違いとは?
指導というものの中に下記の2つがあります。
- 運営指導
- 集団指導
運営指導とは、各事業所における利用者の生活実態、サービス提供状況、報酬基準の適合状況等を直接確認しながら事業者の気づきを促すなど、よりよいケアの実現を図るために極めて有効な取組みです。
※補足
実地指導は全国平均で18.0%(H31年度)、16.9%(H28年度)、16.7%(H27年度)の事業所受けています。
実地指導を受けていない事業所が多いことも問題視されています。
また、新型コロナウイルス感染拡大の影響により実地指導の頻度も少なくなっているという情報もあります。
集団指導とは、事業者が適正なサービス提供を行うために遵守すべき制度内容の周知徹底等を図るものであるため、毎年度、所管するすべての事業所を対象に実施することが望ましいとされています。
集団指導の内容
集団指導の内容については、下記等について分析を行い、注意喚起を図るなど、介護保険制度の理解やサービスの質の向上を促すとともに、不正事案や高齢者虐待事案等の発生の未然防止や実地指導の効率化等に資するよう、その内容や実施方法について工夫されたいとされています。
- 実地指導や監査における指摘事項
- 行政処分を行った事業所がある場合には、処分の原因となった不正の概要やその要因
出典)厚生労働省
※補足
年に一度自治体ごとに集まって実施されていましたが、新型コロウイルス感染拡大の影響で、YouTubeを活用して録画したものを流すという方法に切り替えている自治体も多いようです。
自治体によっては、インターネット上に集団指導の配布資料を掲載しているところもあるため見てみることもお勧めします。
このように指導の中には「運営指導」と「集団指導」があります。
そして、監査は別のものとなります。
(集団・運営)指導と監査の違いとは?
指導の指針は、『事業者が行うサービスの質の確保・向上を図ることを主眼とし、自ら法令等を遵守する事業者の育成を目指す』ものとされています。
監査の指針は、『指定基準違反や不正請求等が疑われる場合に指定基準や報酬請求の内容等について挙証資料等をもとに事実関係を把握するため介護保険法第5章に定められた権限を行使する』ものとされています。
一般的には、下記の頻度で実施されます。
- 集団指導:全事業所が年に1度
- 運営指導:2年に1度(しかし、全国平均が18.0%であるため2年に1度来ていない場合も多いことがわかる)
よって、「運営指導」は一般的な事業所にも来ますが、「監査」に関しては普通に運営していればまずは来ることがありません。
「監査がくる!」という事業所は、非常に危険な事業所というわけです。
しかし、毎年一定数以上全国で「監査」がきて、指定が取り消しになったりしている事業所もあります。
監査により、指定が取り消しになる事業所は、事業所名と代表者名と取り消し理由が全国に公開されます。
普通に運営をしていれば、まず問題はありません。運営指導で注意をされたとしても直せば良いだけです。指導をされるためのものが運営指導であるという認識でも良いかもしれませんね!
この記事の筆者は運営指導マスターですので、もし運営指導対策をして欲しい事業所はお問い合わせフォームからお問い合わせください。
動画で学ぶ!実地指導と監査の違いについて
運営指導と監査の違いについてYouTubeで説明していますので、よかったら見てください。
また、チャンネル登録もよろしくお願いします。