理学療法士(PT)は、リハビリ医療の分野で活躍する専門職であり、全国の病院やクリニック、介護施設などさまざまな現場で働いています。近年、養成校の増加により理学療法士の数も増え、それに伴い、理学療法士と結婚する人も増えてきました。
「理学療法士の夫を持つと、どんな結婚生活になるの?」と気になる方も多いでしょう。医療職ということで、収入が安定していそう、家庭でも健康に気をつけてくれそう、体のケアをしてくれそうといったポジティブなイメージを持たれがちですが、実際の結婚生活はそれほど理想的とは限りません。
本記事では、理学療法士の旦那(夫)とのリアルな結婚生活を「あるある」として紹介していきます。給料が思ったほど上がらない、共働きが前提になりやすい、仕事が忙しく家庭との両立が難しいなど、リアルな一面を知ることで、理学療法士との結婚生活についてより具体的なイメージを持つことができるでしょう。
それでは、理学療法士の旦那(夫)との結婚生活について詳しく見ていきましょう!
理学療法士が増加して、理学療法士と結婚する人も多い
理学療法士の数は年々増えており、それに伴い理学療法士同士の結婚や、理学療法士と一般職の人との結婚も増えています。 医療職ということで信頼感があり、仕事に対して真面目な人が多いのも特徴ですが、その一方で、「結婚してみたら想像と違った!」という声も少なくありません。
理学療法士の増加による影響
- 養成校の増加により、全国で理学療法士の数が急増
- 医療・介護現場での需要は高いが、給料は横ばいのまま
- 職場の競争が激しくなり、昇給やキャリアアップが難しくなっている
理学療法士と結婚すること自体は、安定した職業であるため悪い選択ではありませんが、収入の伸び悩みや、仕事の忙しさなど、現実的な問題も多く存在するのが実態です。
ここからは、そんな理学療法士の旦那(夫)との結婚生活あるあるを詳しく紹介していきます。
理学療法士の旦那(夫)との結婚生活あるある
理学療法士の旦那との結婚生活あるあるを紹介します。
給料が上がらない(ずっと400万円台)
「医療職=高収入」というイメージを持って結婚したものの、実際には思ったほど給料が上がらない!」というのは、理学療法士の夫を持つ家庭でよく聞かれる話です。
理学療法士の平均年収は400万円前後で、病院勤務の場合は昇給もほとんど期待できません。
理学療法士の給料が上がらない理由
- 年功序列ではなく、給料の上限が決まっている
- 病院の経営が厳しく、昇給が少ない
- 訪問リハビリや自費リハビリに転職しない限り、大幅な年収アップは難しい
そのため、結婚してからも「旦那の給料が上がらない!」と不満に感じる奥さんが多いのが実情です。
給料が上がらないのに勉強会や研修に参加
理学療法士の仕事は、常に最新のリハビリ技術や知識を学ぶ必要があり、「勉強会や研修に行かなければならない」という風潮があります。 しかし、そのほとんどが自費参加のため、給料が少ないのに研修費や交通費でさらに出費がかさむという悩みも。
研修参加のリアル
- 勉強会の参加費が高い(1回1万円以上のことも)
- 休日も研修で家にいないことが多い
- 家計の負担が増えるため、妻としては不満が募る
「勉強は大事だけど、給料が上がらないならほどほどにしてほしい!」というのが、理学療法士の旦那を持つ妻の本音かもしれません。
回復期リハビリ病棟だと年中仕事あり
理学療法士の夫が回復期リハビリ病棟で働いている場合、基本的に「仕事が途切れない」「休日も急に呼び出される」ことが多いです。 急性期病院とは異なり、回復期病棟では長期間のリハビリが必要な患者が多く、365日リハビリが求められる環境のため、理学療法士は常に忙しいのが現実です。
回復期リハ病棟の働き方の特徴
- 土日・祝日でもリハビリ業務があるため、休みが取りにくい
- 患者の退院・転院調整に追われ、定時で帰れないことも
- 休日出勤や研修などで、家族との時間が少なくなる
妻としては、「せっかくの週末なのに、また仕事?」という状況が続くと、不満がたまりがち。家族の時間を大切にしたいなら、勤務先を選ぶ際に「土日休みがあるかどうか」をしっかり確認することが重要です。
公務員以外は退職金がほぼ無し
理学療法士の夫が病院勤務の場合、退職金がほとんど期待できないケースが多いです。 一部の公立病院や大手法人の病院なら退職金制度が整っていますが、個人病院や小規模なクリニックでは退職金がゼロというケースも珍しくありません。
退職金が少ない理由
- 病院や施設によって退職金の支給額が大きく異なる
- 経営が厳しい病院では、退職金を用意できないことが多い
- 訪問リハビリやデイサービスなど、転職が多い業界のため、長く勤めても恩恵が少ない
そのため、「将来のことを考えると不安…」と感じる妻も多く、夫婦で早いうちから老後資金の準備をすることが大切です。 公務員理学療法士なら退職金制度がしっかりしているため、安定した老後を迎えられる可能性が高いですが、民間病院勤務の場合は「自分たちで貯金や資産運用をしなければならない」という現実を受け入れる必要があります。
既に役職が埋まっており、何歳になっても役職に就かない
理学療法士業界では、年齢を重ねても役職につけないケースが非常に多いです。 なぜなら、リハビリ部門の管理職ポストは限られており、若い世代が早々に昇進してしまうことが多いため、「ずっとヒラのまま働き続ける」という状況になりがち。
理学療法士が役職につけない理由
- リハビリ部門の管理職ポストは少なく、競争が激しい
- すでに役職者が若いうちに就いてしまい、空きがない
- 昇進しても給料が大きく変わらないため、メリットが少ない
一般的な会社員なら、40代・50代で管理職に昇進するのが普通ですが、理学療法士は何歳になっても役職に就けないまま…というケースも珍しくありません。 妻としては、**「このままで大丈夫なの?」**と不安になることもあるでしょう。
夫のキャリアアップを考えるなら、訪問リハビリやデイサービスの管理職を目指す、独立して開業する、大学院に進学して研究職を目指すなど、長期的なキャリアプランを夫婦で考えることが大切です。
年収が低いから共働き必須(涙)
理学療法士の夫と結婚すると、共働きがほぼ必須になるケースが多いです。 先述したように、理学療法士の平均年収は400万円前後であり、家族を養うには十分とは言えません。
共働きが必須な理由
- 給料が上がりにくいため、妻の収入が重要になる
- 退職金が期待できないため、貯金を増やす必要がある
- 子育てや住宅ローンなど、大きな出費に対応できない
特に、子どもがいる家庭では、「夫の収入だけでは生活が厳しい」という現実が待っています。 そのため、**結婚後も妻が仕事を続けることが前提となり、「専業主婦になりたい!」という夢は叶いにくい…**というのが現実です。
ただし、夫が訪問リハビリや自費リハビリに転職することで、年収600万円以上を目指せる場合もあるため、キャリアの方向性について夫婦でしっかり話し合うことが大切です。
マッサージしてくれない
「理学療法士の夫と結婚したら、毎日マッサージしてもらえるかも♪」と期待する人もいるかもしれませんが、現実はそう甘くありません。 仕事で一日中リハビリを行っているため、家に帰ったら「もう触りたくない!」というのが夫の本音だったりします。
なぜ理学療法士の夫はマッサージしてくれないのか?
- 仕事で疲れているため、自宅でまでリハビリのようなことをしたくない
- マッサージはあくまで「リハビリの一環」であり、単なるリラクゼーションではない
- 妻にお願いされると「仕事の延長」と感じてしまい、やる気が出ない
もちろん、頼めばやってくれることもありますが、「毎日無料でマッサージしてもらえる!」という期待は持たない方が良いでしょう。 夫婦の関係を良好に保つためにも、「仕事以外の時間はリラックスさせてあげる」という気持ちを持つことが大切です。
まとめ
理学療法士の夫を持つと、安定した職業という安心感はあるものの、「給料が上がらない」「役職につけない」「共働き必須」「仕事が忙しい」など、結婚後に気づくリアルな問題も多いことがわかります。
今回紹介した理学療法士の旦那(夫)あるあるをまとめると…
- 給料が上がらないため、共働きが必須
- 勉強会や研修の出費が多く、家計の負担が大きい
- 回復期病棟だと仕事が忙しく、家庭の時間が少ない
- 公務員以外は退職金がほぼないため、老後資金の準備が必要
- 役職に就ける可能性が低く、キャリアアップが難しい
- 「マッサージしてくれない」現実にがっかりする妻も多い
理学療法士と結婚を考えている方、すでに結婚している方は、現実を知った上で、夫婦で協力しながら家庭を築いていくことが大切です!