「理学療法士は生活できない」「給料が低くて家族を養えない」——SNSや職場でこんな声を耳にして、不安になっていませんか。

結論から言えば、理学療法士は十分に生活できます。家族を養うことも、子どもを育てることも可能です。ただし「もっと余裕のある暮らしがしたい」と感じる人が多いのも事実。この記事では、現役理学療法士の視点で「なぜ生活できないと言われるのか」を最新データで整理し、収入を上げる現実的な方法までわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • 理学療法士の平均年収(最新の公的データ)と生活の実態
  • 「生活できない」と言われる5つの理由
  • 家族を養えるのか、将来は不安なのかという疑問への答え
  • 理学療法士が年収・給料を上げる具体的な方法

理学療法士は生活できない?まずは年収の実態を知ろう

ちびウルフちびウルフ

理学療法士って、本当に生活できないくらい給料低いの?

リハウルフリハウルフ

そんなことはないよ。データを見れば、普通に生活できる水準だとわかるんだ。

厚生労働省の令和5年「賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士の平均年収は約432万円です。月収は約30万円、賞与(ボーナス)の平均は約71万円となっており、決して低すぎる水準ではありません。

項目金額(令和5年・全体平均)
平均年収約432万円
平均月収約30万円
賞与(年間)約71万円
50代の年収(ピーク帯)約543万円

年齢とともに収入は堅調に上がり、ピークとなる50代では約543万円に達します。つまり、生活できないどころか、平均的な暮らしは十分に成り立つのが実態です。では、なぜ「生活できない」という声が出るのでしょうか。

「理学療法士は生活できない」と言われる5つの理由

「生活できない」と感じる人は、次のいずれかに当てはまることが多いです。

理由内容
①もっと贅沢な暮らしがしたい車・旅行・住宅など理想の生活には届きにくい
②昇給が少なく将来が不安毎年の昇給が数千円にとどまりやすい
③キャリアアップが難しそう若手が多く役職ポストが埋まりがち
④勉強しても昇給に繋がらない努力が給料に反映されにくい
⑤自己研鑽でお金がかかる研修・学会・書籍代で出費がかさむ

①もう少し贅沢な生活がしたい

良い車に乗り、欲しいものを買い、旅行で良いホテルに泊まる——そんな理想の暮らしを年収420万円台で実現するのは、確かに簡単ではありません。多くの「生活できない」という声は、「生活が成り立たない」ではなく「贅沢ができない」という意味であることがほとんどです。

②毎年の昇給が少ないから将来が不安

理学療法士の初任給はそこそこ良い一方で、その後の昇給ペースは年1,000〜3,000円程度にとどまりがちです。40歳からは介護保険料の負担も始まり、社会保険料も年々増えていきます。この昇給ペースだと、将来の伸びに不安を感じるのは無理もありません。

③役職が若く埋まっていてキャリアアップが難しそう

リハビリ業界は比較的若い人が多く、主任・科長などの役職が若手で埋まっているケースが目立ちます。ポジション争いも激しく、役職手当による収入アップを期待しづらい構造になっています。

④勉強しても昇給に繋がらない

理学療法士は勉強熱心な人が多く、休日に勉強会や研修へ通う人も少なくありません。認定理学療法士などの資格取得を目指す人もいます。しかし、学んでも給料に直結しにくいのが現実で、努力と収入のギャップに悩む人が多いのです。

⑤自己研鑽すると余計にお金がかかる

研修参加費、学会参加費、書籍代など、自己研鑽には出費が伴います。スキルは高まっても給料が上がりにくいため、結果として家計を圧迫してしまうこともあります。

ポイント5つの理由に共通するのは、「本業の枠内では収入の伸びに限界がある」という点です。だからこそ、収入を上げたいなら本業以外の選択肢にも目を向ける価値があります。

理学療法士でも良い生活は可能!年収UPの方法

ちびウルフちびウルフ

じゃあ、理学療法士が収入を上げるにはどうすればいいの?

リハウルフリハウルフ

大きく2つあるよ。「歩合制の訪問看護ステーションへの転職」と「副業」だね。順番に見ていこう。

理学療法士でも、良い生活は十分に目指せます。収入を上げる現実的な方法を2つ紹介します。

  1. 歩合制の訪問看護ステーションに転職し、訪問件数を増やす。体力に自信がある人なら再現性が高く、年収700万円以上も狙える。
  2. 本業を続けながら副業に取り組む。能力次第で月10万〜数十万円の上乗せも可能。自分の価値を試す場になる。

方法1:歩合制の訪問看護ステーションに転職する

訪問看護ステーションの中には、訪問件数に応じて報酬が増える歩合制を採用している事業所があります。体力に自信があり、たくさんの訪問を回れる人なら、病院勤務より大きく年収を伸ばせる可能性があります。比較的再現性が高く、「とにかく収入を上げたい」人に向いた選択肢です。

方法2:副業で収入の柱を増やす

本業を続けながら副業に挑戦するのも有効です。こちらは能力次第ですが、ライティング・SNS発信・セミナー講師・コンテンツ販売など、理学療法士の専門性を活かせる副業は多数あります。必要とされる価値を提供できる人には、対価が支払われます。まずは小さく始め、自分の市場価値を確かめてみましょう。

注意副業を始める前に、勤務先の就業規則で副業が認められているかを必ず確認しましょう。禁止されている場合や許可制の場合があり、トラブルを避けるためにも事前確認が大切です。

お金がすべてではありませんが、ある程度の収入があると将来の不安は確実にやわらぎます。「理学療法士は稼げない」と決めつける前に、一度行動してみると見える景色が変わるはずです。

年収UP以外にもある!理学療法士の選択肢

ちびウルフちびウルフ

転職や副業以外に、収入や働き方を良くする方法ってあるの?

リハウルフリハウルフ

あるよ。理学療法士の資格は、思っているより活かし方の幅が広いんだ。

理学療法士の働き方は、病院やクリニックだけではありません。活躍できるフィールドを広げることで、収入や働きがいを高められる可能性があります。

分野特徴
訪問看護・訪問リハビリ歩合制なら高収入も。生活に密着したリハビリができる
介護施設・デイケア夜勤が少なく働きやすい。管理職の道もある
自費リハビリ・整形外科専門性を直接価値に変えやすい
スポーツ・予防分野パーソナルトレーナーなど資格を活かした展開
教育・養成校・研究講師・教員としてのキャリア

同じ理学療法士でも、どの分野で働くかによって収入も働き方も大きく変わります。「今の職場の給料=理学療法士の限界」ではないと知るだけでも、選択肢はぐっと広がります。

ポイント転職を考えるなら、複数の求人を比較できる転職サイトの活用が効率的です。給与水準や職場の雰囲気、歩合の条件などは事業所ごとに大きく異なるため、情報収集が満足度の高い転職につながります。

お金の不安を減らすもう一つの方法

収入を増やすことと並んで大切なのが、増えたお金を「育てる」視点です。年収を上げても支出が増えるだけでは、不安は解消されません。

たとえば、手取りの一部を計画的に貯蓄・投資に回し、長期的に資産を育てる考え方があります。収入アップで生まれた余裕を消費だけに使うのではなく、将来への備えに振り向けることで、「昇給が少ないから将来が不安」という悩みそのものを和らげることができます。家計の見直しや固定費の削減も、手取りを実質的に増やす有効な手段です。

お金を稼ぐこと自体が幸福ではありませんが、ある程度の余裕は心のゆとりを生みます。「理学療法士は稼げない」と諦める前に、収入を上げる行動と、お金を守り育てる工夫の両輪で、自分の暮らしを少しずつ豊かにしていきましょう。

よくある質問(FAQ)

理学療法士は家族を養えますか?
養えます。平均年収は約432万円で、共働きやキャリアアップを組み合わせれば、家族を養い子どもを育てることも十分可能です。
理学療法士の年収はこの先も上がりますか?
年齢とともに堅調に上がり、50代で約543万円がピーク帯です。ただし昇給ペースは緩やかなため、大きく増やしたい場合は転職や副業の検討が現実的です。
訪問看護への転職で本当に年収は上がりますか?
歩合制の事業所で訪問件数を増やせば、病院勤務より年収を伸ばせる可能性があります。ただし体力的な負担は大きいため、働き方とのバランスを考えて選びましょう。
副業は誰でも稼げますか?
能力や継続次第です。すぐに大きく稼げるわけではありませんが、専門性を活かして小さく始め、価値提供を積み重ねることで収入の柱に育てられます。就業規則の確認も忘れずに。
理学療法士はどんな職場で働けますか?
病院やクリニックのほか、訪問看護・訪問リハビリ、介護施設・デイケア、自費リハビリ、スポーツや予防分野、養成校の教員など幅広い選択肢があります。分野によって収入も働き方も異なるため、自分に合うフィールドを探すことが大切です。
収入を上げたら将来の不安はなくなりますか?
収入アップは不安の軽減につながりますが、増えたお金の使い方も重要です。貯蓄や投資、固定費の見直しなどで「お金を守り育てる」視点を持つと、将来への安心感がさらに高まります。
まとめ
  • 理学療法士の平均年収は約432万円(令和5年)で、生活は十分に成り立つ。
  • 「生活できない」という声の多くは「贅沢ができない」「昇給が少ない」という意味。
  • 収入を上げたいなら、歩合制の訪問看護ステーションへの転職や副業が現実的。
  • 本業の枠を超えて挑戦すれば、理学療法士でも良い生活は十分に目指せる。
ABOUT ME
リハウルフ
理学療法士/「リハコネ式!訪問リハのためのルールブック」監著・編集/「訪問リハビリマガジン」編集長/他に3メディアの編集長/ YouTube「リハウルフ」運営/セミナー経験多数/厚生労働省のホームページを見ることが趣味
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