「訪問リハビリってトラブルとかあるの?」
「どんなトラブルが訪問リハビリではあるの?」
このような疑問を解決する記事です。
今回は訪問リハビリの現場で起こるトラブルについて実際の例を交えながら6つに分けて解説をしていきます!
ぜひ、最後まで読んでいただけたら嬉しいです!
訪問リハビリのトラブル
訪問リハビリは利用者さんの自宅に訪問してリハビリを行う介護サービスです。
自宅でリハビリを行うから生じるトラブルからチームで在宅生活を支えるが故に起こるトラブルまで幅広く存在します。
今回は下記の6つに分けて訪問リハビリのトラブルの実際を話していこうと思います。
- お宅の物の破損
- 情報共有不足
- 交通事故や遅刻
- 転倒や怪我
- マナー違反
- セクハラ
では、一つひとつ解説をしていきます!
訪問リハビリのトラブル1.お宅の物の破損
訪問リハビリは利用者さんの自宅というフィールドでリハビリをします。
よって、利用者さんのお宅の物を使わせていただく機会も多いです。
例えば、下記の通りです。
- 自宅のベッドを使ってストレッチなどの指導
- 自宅の手すりを使って自主練習指導
- 自宅の椅子を使って立位での運動指導
- 自宅のお風呂やトイレなどの場面での生活動作練習
このような時に、悪気がなくても利用者さんのお宅の物を破損してしまうことも無くはないと思います。
そのような時に、その利用者さんやご家族さんによっては怒ってしまい、トラブルになることも予測できます。
自宅の環境や物を使わせていただく以上、トラブルにならないように、少しでも普段以上に注意することが大切だと思います。
訪問リハビリのトラブル2.情報共有不足
訪問リハビリでは複数名の理学療法士等が利用者さんに訪問することもあります。
これを複数名担当制とも言います。
そのような状況で事業所として関わっている時に、利用者さんがAさんに言ったことが、Bさんには伝わっていなかったとしましょう。
そうすると、利用者さんとしては「なんでしっかりと事業所内連携ができていないんだよ!(怒)」という感情になりトラブルを招く心配もあります。
また、事業所外連携でも同じようなことがあります。
例えば、ケアマネジャーが電話で訪問リハビリ事業所のAさんに「Bさんに〇〇を伝えておいてください。」と伝えたとしましょう。
しかし、AさんはBさんにケアマネジャーからの伝言を伝え忘れてしまったとします。
その時に、ケアマネジャーからは「伝えてと言いましたよね?」と言われてしまい、トラブルになりかねません。トラブルというより、信頼関係がなくなり、新規の依頼をいただけなくなる可能性もあります。
また、ケアマネジャーからの伝言が「利用者の〇〇さんが来週受診のため訪問リハビリを休むと伝えてください。」というような内容だった場合、利用者さんとのトラブルにもつながりかねません。
訪問リハビリは電話連絡なども多い仕事の現場です。
中には「言った・言わない問題」に発展してしまうこともありますが、情報共有には注意して訪問リハビリでトラブルがないように努めていきましょう!
訪問リハビリのトラブル3.交通事故や遅刻
訪問リハビリは自動車やバイク、自転車などで移動をして利用者さんのお宅を回って訪問します。
移動でつきものなのが、交通事故や遅刻です。
交通事故の場合は直接利用者さんとのトラブルではありませんが、もし交通事故を起こしてしまった場合は、事故の相手とトラブルになることも考えられます。
そのようなトラブルに巻き込まれないためにも普段の私生活での運転以上に注意を払って運転するように心がけましょう!
また、利用者さんとのトラブルでは、利用者さんのお宅に駐車する時に車をぶつけてしまうというトラブルをよく聞きます。
そのようなことがきっかけで関係が悪化しないように駐車に関しては普段から慎重に行うようにしましょう!
また、自分自身が交通事故を起こしていなくても、他の人による交通事故の渋滞や工事による渋滞による遅刻等もトラブルになる可能性があります。
長い時間遅れそうな場合は先に連絡を入れたり、短時間の遅刻であれば訪問した直後にまずは謝罪するなどの姿勢で対応すればトラブルになる前に回避できると思います。
その辺にも注意をしながら訪問リハビリの業務にあたることができると良いですね!
訪問リハビリのトラブル4.転倒や怪我
訪問リハビリは自宅でリハビリを行います。
病院や施設などでも同様に、十分に気をつけていたとしてもごく稀に利用者さんがリハビリ中に転倒してしまったり、転倒により怪我をしてしまうこともあります。
自宅環境下でも同様に転倒や怪我も起こり得ます。
その転倒や怪我をきっかけにトラブルを招いてしまうことも少なくありません。
例を挙げれば下記のような状況があります。
- 屋外歩行をしていたときに転倒してしまった。
- 自宅内で体勢を崩し、支えようと思ったが体格差で支えれなかった。
- 目を離したときに、1人で動き出してしまって転倒された。
転倒を前もって防ぐことができる場合と、転倒してしまった場合にトラブルがないようにしっかりと対応するための対策等があるため紹介します。
たとえば、屋外歩行をするときは、下記のことに注意できていますか?
1)血圧計などをもっているか?
2)ポケットに手を入れていないか?
3)緊急連絡先を控えているか?
4)携帯電話をもっているか?
5)身体機能面に関するリスクを把握できているか?
このようなことを事前に準備をしていたら、転倒が起きてしまった後にしっかりと対応することができ、トラブルを回避できる可能性もあります。
併せて、体格差がある人を訪問させない、常に利用者さんの行動に注意を払ってリハビリを行うなどの対応も大切だと思います。
訪問リハビリのトラブル5.マナー違反
訪問リハビリのトラブルが起こる一番原因と言っても良いことが「マナー違反」です。
直接言われなかったとしても、マナー違反やセラピストの些細な行動がきっかけで、利用者さんやその家族を不快にさせることも考えられます。
例を挙げてみましょう!
・ドアをバタンと強く閉めた
・水道の蛇口を勢いよく出した
・声がとても大きい
・座り方があぐら
・敬語が使えない
このような態度や行動に対して、別に何も思わない人もいれば、不快に感じる利用者さんや家族もいることを考えて行動する必要があります。
些細なマナー違反が訪問リハビリのトラブルに繋がらないように気をつけましょう!
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訪問リハビリのトラブル6.セクハラ
訪問リハビリは自宅という環境で行います。
中にはセクハラを始め様々なハラスメントを受けるセラピストも少なくありません。
しかし、セクハラ発言を録音することも、セクハラ行動を撮影することもできないため、実際にセクハラをされたと訴えたとしても、名誉毀損だ!と逆に訴えられる可能性もあります。
それを元にトラブルとなり、関係性を崩すことも考えられます。
事前の対応としては、同性を当てるなどの工夫も必要かもしれませんね。
入院中にセクハラがなかったから自宅でもないとは限りません。
その点を理解して訪問リハビリの管理者はマネジメントすることが大切です。
今回は、訪問リハビリのトラブルについて6つのパターンを軸にお話しさせていただきました。
トラブルは事前に防げるものもあり、トラブルが大きくならないように対策できることもあります。
トラブルはセラピスト側か利用者側、もしくは他事業所側の誰かしらが不快な気分になります。
そのような事態にならないように、色々なことに気をつけながら行動していきましょう!