「介護老人保健施設の5つの施設区分って何?」
「超強化型と在宅強化型の違いがわからない。」
このような疑問を解決できる記事です。
・介護老人保健施設の5つの施設区分
・超強化型と在宅強化型の違い
介護老人保健施設には5つの施設区分がある
介護老人保健施設には、5つの施設区分があります。
上位区分から順番に下記の通りです。
介護老人保健施設の5つの施設区分
- 超強化型
- 在宅強化型
- 加算型
- 基本型
- その他
※ 超強化型が1番料金が高い区分になります。
それぞれの施設区分は厚生労働省のデータでは以下のようになっています。
令和元年1月時点では、以下のような割合です。
介護老人保健施設の5つの施設区分
- 超強化型・・・20.6%
- 在宅強化型・・・8.9%
- 加算型・・・34.5%
- 基本型・・・32.0%
- その他・・・4.0%
それぞれの施設区分の条件について解説していきます。
介護老人保健施設(超強化型)とは?
介護老人保健施設の超強化型とは、以下の条件を満たすものです。
介護老人保健施設(在宅強化型)とは?
介護老人保健施設の在宅強化型とは、以下の条件を満たすものです。
介護老人保健施設(加算型)とは?
介護老人保健施設の加算型とは、以下の条件を満たすものです。
介護老人保健施設(基本型)とは?
介護老人保健施設の基本型とは、以下の条件を満たすものです。
介護老人保健施設(その他)とは?
以下の4つの条件に当てはまらない介護老人保健施設のことをその他の介護老人保健施設と言います。
- 超強化型
- 在宅強化型
- 加算型
- 基本型
在宅復帰・在宅療養支援等指標の要件
在宅復帰・在宅療養支援等指標の要件について解説します。
以下の点数を合計して算出します。
在宅復帰・在宅療養支援等指標の要件
- 在宅復帰率
- ベッド回転率
- 入所前後訪問指導割合
- 退所前後訪問指導割合
- 居宅サービスの実施数
- リハ専門職の配置割合
- 支援相談員の配置割合
- 要介護4又は5の割合
- 喀痰吸引の実施割合
- 経管栄養の実施割合
退所時指導等
a: 退所時指導:入所者の退所時に、当該入所者及びその家族等に対して、退所後の療養上の指導を行っていること。
b: 退所後の状況確認:入所者の退所後30日以内に、その居宅を訪問し、又は指定居宅介護支援事業者から情報提供を受けることにより、在宅における生活が1月以上継続する見込みであることを確認し、記録していること。
リハビリテーションマネジメント
a:入所者の心身の諸機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるため、理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーションを計画的に行い、適宜その評価を行っていること。
b:医師は、リハビリテーションの実施にあたり、理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士に対し、リハビリテーションの目的に加えて、リハビリテーション開始前又は実施中の留意事項、中止基準、リハビリテーションにおける入所者に対する負荷量等のうちいずれか一つ以上の指示を行うこと。
地域貢献活動
地域に貢献する活動を行っていること。
充実したリハ
少なくとも週3回程度以上のリハビリテーションを実施していること。
出典)厚生労働省
介護老人保健施設の超強化型と在宅強化型の違いとは?
介護老人保健施設における超強化型と在宅強化型の違いは以下のとおりです。
在宅復帰・在宅療養支援等指標だけの違いとなります。
超強化型と在宅強化型の違い
- 超強化型・・・70以上
- 在宅強化型・・・60以上
60点と70点のは僅かなので、70点を超えてしまうことが多く、そのため在宅強化型は少ない傾向があると思います。
超強化型になると、在宅復帰・在宅療養支援機能加算(Ⅱ)が算定できるようになります。
介護老人保健施設で黒字化経営をするためには積極的に上位区分の施設区分を算定できると良いですね。