「言語聴覚士ってどんな人が向いているのかな」
「人見知りだと言語聴覚士になれない?」
このような疑問を解決できる記事です。
この記事でわかることは以下の通り。
- 言語聴覚士に向いている人の特徴
- 言語聴覚士に向いていない人の特徴
言語聴覚士に向いている人の特徴
言語聴覚士に向いている人の特徴を5つ紹介します。
言語聴覚士に向いている人の特徴
- 人と関わるのが好きな人
- 洞察力がある人
- 想像力が豊かな人
- 根気強い人
- 向上心がある人
この中のものが当てはまるか、チェックしてみてください。
人と関わるのが好きな人
人と関わるのが好きな人は、言語聴覚士に向いています。
言語聴覚士は患者さんと関わって働く仕事だからです。
もし人見知りや口下手と感じていても、人と関わりたい気持ちがあり、患者さんの話を聞ける人なら問題ありません。
患者さんのなかには、おしゃべり好きな人もいます。
患者さんを知りたい気持ちで話を聞くと、リハビリを受けるのを楽しみにしてくれるでしょう。
洞察力がある人
洞察力がある人は、言語聴覚士に向いています。
言語聴覚士がリハビリをする人は、失語症や構音障害で上手く話せない人やことばの発達が遅れているお子さんなど、コミュニケーションに難しさを感じている人だからです。
困りごとや変化に気づいて対応する洞察力が、求められます。
また、患者さんの小さな「できた」に気づけないと、声をかけたりリハビリのプログラムを考えたりができません。
変化に気づいて行動する人は、言語聴覚士に向いています。
想像力が豊かな人
想像力が豊かな人は、言語聴覚士に向いています。
患者さんの気持ちを理解できるからです。
言葉が出づらい人や食べ物が飲みづらい人は、何が起こって、どんな辛さがあるのか想像しましょう。
例えば、口を開けて食べ物を飲み込んでいる患者さんがいました。
真似して口を開けて飲み込むと嚥下しづらく、口を閉じると楽に飲み込めますよね。
患者さんになりきって考えると、リハビリのプログラムや整える環境が見えてきます。
想像力が豊かな人は言語聴覚士に向いていますよ。
根気強い人
根気強い人は、言語聴覚士に向いています。
リハビリは、効果が出るのに時間がかかるからです。
例えば、言語機能はリハビリを続けると発症から数年経っても効果がでる人もいます。
また、感情や行動の抑制が効かない、高次脳機能障害の患者さんに出会う機会もあるでしょう。
環境やスケジュールを整えるなど、1つずつ繰り返しながら根気強く対応します。
効果が出るまで続けられる根気強さがある人は、言語聴覚士に向いていますよ。
向上心がある人
向上心がある人は、言語聴覚士に向いています。
知識を増やす勉強を続けないといけないからです。
例えば、学会や研修に参加して、新しい嚥下食や訓練法を学び、現場でリハビリを実践していきます。
向上心があって、学び続けられる人は言語聴覚士に向いていますよ。
言語聴覚士に向いていない人の特徴
言語聴覚士に向いていない人の特徴を2つ紹介します。
言語聴覚士に向いていない人の特徴
- 相手への理解がない人
- 協調性がない人
特徴に当てはまっても、言語聴覚士を諦める必要はありません。
改善しようとする気持ちがあれば、乗り越えられます。
順番に説明していきましょう。
相手への理解がない人
相手への理解がない人は、言語聴覚士に向いていないかもしれません。
言語聴覚士はお子さんから高齢者まで幅広い年齢のリハビリを行うからです。
「理解がない人」とは「疾患の知識がない人」ではなく「相手の考えを理解しようとしない人」です。
例えば、言語障害がある人に「何言ってるかわからないよ」と伝えたら「理解がない人」ですよね。
伝えたい内容がわからないなら、患者さんの周りの環境を思い出して、朝ごはんの話なのか、家族の話なのか、リハビリの話なのか考えます。
考えた内容が患者さんに伝わるように、写真や絵カードを見せたり、文字に書いて確認したりするのが「理解がある人」です。
相手を理解したい気持ちのある人は、言語聴覚士に向いています。
協調性がない人
協調性がない人は、言語聴覚士には向いていません。
言語聴覚士は、周りの意見を聞きながらリハビリを行うからです。
例えば、座っている患者さんの姿勢が崩れていると、体に余分な力が入って言語訓練や嚥下訓練で狙った効果が出ないかもしれません。
姿勢を整えられないなら、理学療法士や作業療法士に相談して整え方を学びます。
また、食事介助のやりづらさや変化を知りたかったら、介護職員や看護師に尋ねましょう。
ほかにも医師を含め多くの職種と話しながらリハビリを進めていきます。
グループやチームの考えに合わせて動くのが苦手な人も、周囲の声に耳を傾けようとする気持ちがあれば、言語聴覚士を目指せるでしょう。
向いている人は言語聴覚士を目指そう!
今回は、言語聴覚士に向いている人と向いていない人の特徴を紹介しました。
言語聴覚士に向いていないと感じた人も、周囲の意見を聞いて、相手を理解する気持ちがあれば、言語聴覚士として活躍できるでしょう。
進路選びの参考にしてくださいね。
※この記事は「知り合いの言語聴覚士の経験の話を聞き記事にしております。