「言語聴覚士ってどんなやりがいを感じられるの?」
「言語聴覚士を目指そうか迷っている」
このような疑問を解決できる記事です。
この記事では、言語聴覚士を目指そうか悩んでいる方に、言語聴覚士のやりがいを8つ紹介します。
ぜひ参考にしてください。
言語聴覚士のやりがい
言語聴覚士のやりがいについて8つ紹介します。
- 患者さんの回復が感じられる
- 社会との繋がりをサポートできる
- 感謝される
- 専門性を発揮できる
- 患者さんの気持ちに寄り添える
- お子さんとじっくり関われる
- 専門的な知識を得られる
- チームで患者さんを支援できる
1つずつ詳しく説明します。
患者さんの回復が感じられる
1つ目に、患者さんの回復が感じられるのが言語聴覚士のやりがいです。
正しく評価して、患者さんに合う訓練を計画・実施できたとわかるからです。
例えば、口から食事を食べれない方の嚥下評価・訓練を行って3食召し上がれるようになった方がいます。
また、発症から5年経過した失語症の方の言語評価・訓練を行って、数字の概念を理解できるようになり、会話の理解力が向上した方もいました。
患者さんの回復を間近でみられるのが、言語聴覚士のやりがいです。
社会との繋がりをサポートできる
2つ目に、患者さんの社会との繋がりをサポートできると言語聴覚士のやりがいを感じます。
失語症や構音障害でコミュニケーションが取れないと、他者との交流に距離を置いてしまうからです。
例えば、リハビリ以外は部屋にこもっていた方が、言語聴覚士が障害を理解してくれるとわかり、訓練をして発語が増えると、自信がつき他者と交流する機会が増えます。
社会と交流する支援を行えると、言語聴覚士のやりがいを感じますね。
感謝される
3つ目に、感謝されると言語聴覚士のやりがいを感じます。
患者さんや家族が、リハビリの効果を感じてもらえたのがわかるからです。
例えば、訓練・評価をして食事形態を刻み食から1口大カットに変更します。
自宅での食事摂取量が増えたり、家で加工する手間が減ったりして患者さんや家族に感謝されると、言語聴覚士のやりがいを感じられるでしょう。
専門性を発揮できる
4つ目に、専門性を発揮できると言語聴覚士のやりがいを感じます。
言語聴覚士は高次脳機能や嚥下、聴覚、音声、ことばの発達など他の職種にはない専門知識を持っているからです。
例えば、失語症の言語障害を理解するために、言語の情報処理のどの過程が障害されているのかを考えリハビリプログラムを立てます。
発語を増やせたり、理解力が上がったりして効果がわかると、専門性を発揮できやりがいを感じられますよ。
患者さんの気持ちに寄り添える
5つ目に、患者さんの気持ちに寄り添えると言語聴覚士のやりがいを感じます。
言語聴覚士は患者さんの気持ちを理解しようと考えるからです。
養成校のカリキュラムにも心理学がありますよ。
例えば、患者さんの出身地や趣味、興味のある話題を集めて会話していくと、患者さんの考え方を知り気持ちを理解できるようになります。
気持ちが理解できると、患者さんは変化していくでしょう。
例えば、認知症の方が消極的だった活動や介護に協力的になったり、失語症の方の眉間のシワが減って他の方の会話に混ざる機会が増えたりします。
患者さんの気持ちに寄り添えたと感じると、やりがいになりますよ
お子さんとじっくり関われる
6つ目は、お子さんとじっくり関われるのが、言語聴覚士のやりがいです。
外来でお子さんたちの成長を何年にも渡り見られます。
例えば2〜3歳のことばの発達に遅れがあったお子さんが、発語が増え他者と関わろうとする姿を見るとやりがいを感じられますよ。
専門的な知識を得られる
7つ目は、専門的な知識を得られるのが言語聴覚士のやりがいです。
嚥下機能、口腔構音機能、高次脳機能など言語聴覚士にならなければ知らなかった内容を学べます。
例えば、脳科学を学んでいくなかで、脳の仕組みを知り驚き、不思議に感じるのではないでしょうか。
学会や勉強会、研修に参加すると新しい知識を得て、訓練に活かせます。
専門的な知識を得て訓練に活かせると、やりがいを感じるでしょう。
チームで患者さんを支援できる
8つ目は、チームで患者さんを支援できると、言語聴覚士のやりがいを感じます。
1つの職種ではできない訓練を、患者さんに提供できるからです。
例えば、経管栄養の方が、理学療法士や作業療法士、看護師、栄養士、歯科衛生士などと協力して食べ物を味わう機会を持てる病院もあるでしょう。
また、音楽療法士と協力して、進行性疾患の方の顔面マッサージや口腔ケアをして、緊張を和らげ嚥下反射を引き起こす関わりもあります。
専門性を活かしてチームで支援できると、言語聴覚士のやりがいを感じられますよ。
やりがいのある言語聴覚士を目指そう
今回は、言語聴覚士のやりがいについて8つ紹介しました。
言語聴覚士は、患者さんの回復を感じられたり、専門性を発揮できたりする仕事です。
言語聴覚士を目指そうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※この記事は知人の言語聴覚士にインタビューして執筆しております。