「訪問リハビリに向いている人ってどんな人なのだろう?」
「訪問リハビリに転職してみたいけど、自分自身が向いているか知りたい!」
「訪問リハビリではどんな人を採用したら離職せずに定着するのだろう?」
このような疑問を解決できる記事です。
この記事では以下のようなことがわかります。
- 訪問リハビリに向いている人の7つの特徴
- 訪問リハビリで採用するときに採用担当者が見るべきポイント
- 訪問リハビリに転職したい人が自分に合っているかわかる
これから訪問リハビリの分野で勤務したいと思っている人や訪問リハビリの採用担当者などは参考になることも多いと思います。
訪問リハビリ10年以上の理学療法士の経験をもとに解説します。
参考にしていただければ幸いです。
訪問リハビリに向いている人の特徴
訪問リハビリに向いている人の特徴は以下のとおりです。
- 多少汚い家や暑さ&寒さに強い人
- 利用者さんを自分自身でマネジメントしたい人
- 接遇がしっかりとできてマナーがある人
- タイムマネジメント(時間管理)ができる人
- 他職種連携(他事業所連携)が好きな人
- 歩合制(出来高制)の報酬が欲しい人
- 病院、施設などの集団行動が苦手な人
全てが当てはまっている必要はありませんが、このような特徴がある人は訪問リハビリの勤務に向いていると思います。
では、それぞれについて解説していきます。
多少汚い家や暑さ&寒さに強い人
訪問リハビリは利用者さんの自宅に訪問してリハビリを行うサービスです。
利用者さんの家はどのお宅も環境が整っているとは限りません。
中には、あまり綺麗ではない家や寒い家、暑い家、猫や犬などのペット臭がする家などもあります。
そのため、潔癖症の方や猫アレルギーがある方、あまり綺麗ではない環境(汚い家)が苦手な人にとってはやや大変な仕事に感じるかもしれませんね。
もちろんそのような汚い環境の家はわずかではあります。
しかし、人にとっては感じ方が異なりますので、汚いと思う環境が苦痛を感じる人は訪問リハビリには向いていないかもしれませんね。
逆に、どんな環境でも平気な人は訪問リハビリに向いている人と言えるかもしれませんね!
利用者さんを自分自身でマネジメントしたい人
利用者さんを自分自身でマネジメントしたい人は訪問リハビリに向いています。
訪問リハビリは利用者さんと関わる時間が週1〜3回(各40分や60分)程度の場合が多いです。
一方で、回復期リハビリテーション病棟などのリハビリの場合は、毎日1〜3時間関わることができます。
しかし、回復期リハビリテーション病棟の場合は、セラピスト(リハビリ専門職)が患者さんに与えられる影響力は少ないです。
なぜならば、医師や看護師などと多職種協働する必要があるからです。
この多職種協働が悪いという意味ではありません。
しかし、自分自身で患者さんの生活をマネジメントしたい人にとってはそれが大きな壁になることも考えられます。
例を挙げてみましょう。
以下のような場合にセラピストの一存で決められるでしょうか?
例)
- 自主練習を病棟生活で取り入れたい
- 病棟生活での歩行補助具を変更したい
- 病棟生活での生活リズムを変更したい
- 病棟生活でのポジショニングを変更したい
回復期リハビリテーション病棟などでは各専門職が話し合って進めていくと思います。
もちろん在宅においても他事業所の訪問看護師や訪問診療医、ケアマネジャー等とも連携を図りながら実施していきますが、病棟よりはセラピストが大きな影響を利用者さんに与えることができると思います。
それは、全ての利用者さんに訪問看護師が関わっているわけでもありませんし、医師も病棟よりかはあまりセラピストが実施することに関与しないからです。
ですから、利用者さんのことを自分自身がリードしてマネジメントしたいと考えているリハビリ専門職は訪問リハビリに向いている人だと思います。
接遇がしっかりとできてマナーがある人
訪問リハビリは利用者さんのお城であるお宅に訪問してリハビリを行います。
そのため、接遇・マナーがしっかりとできていることが条件となります。
利用者さんのお宅にはそのお宅ごとのルールがあります。
そのため、その利用者さんや家族に合わせた関わりが必要になります。
自分自身のルールを利用者さんのお宅に持ち込むのではなく、利用者さんに合わせるという接遇が必要となります。
また、訪問リハビリでは電話応対や営業なども行います。
訪問リハビリの現場だけでなくあらゆる場面での礼儀作法が大切になります。
訪問リハビリのマナー・お作法・接遇については下記の書籍がおすすめです!
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タイムマネジメント(時間管理)ができる人
訪問リハビリは基本的に一人で行動することになります。
また、自動車や自転車、バイクなどでの移動がつきものです。
そのため、時間管理(タイムマネジメント)がとても大切になります。
サービスの提供時間は変えられませんが、それ以外の移動や書類作成、連携などにかける時間をテキパキやれる人は訪問リハビリに向いている人と言えると思います。
逆に、一つ一つの動作スピードが遅い人や時間管理が苦手な人は訪問リハビリは向いてないかもしれませんね。
他職種連携(他事業所連携)が好きな人
訪問リハビリは他事業所との連携が多いです。
代表的な連携先は以下のようなところが挙げられます。
訪問リハビリの連携先の例
- ケアマネジャー(介護支援専門員)
- 訪問看護ステーション(訪問看護師)
- 訪問介護(訪問介護士)
- 主治医(かかりつけ医)
- 福祉用具業者
- 通所介護、通所リハビリテーション
- 医療機関
他事業所とは電話、FAX、対面、同行、紙面などで連携をとることが多いです。
他職種連携(他事業所連携)が好きな人は訪問リハビリに向いている人だと思います。
歩合制(出来高制)の報酬が欲しい人
訪問リハビリや訪問看護ステーションからのリハビリでは中には歩合制(出来高制)のところもあります。
そのような歩合制(出来高制・インセンティブ制)の事業所は、訪問した分給料に上乗せされるケースがあるため、給料が他の分野より多くもらえる可能性があります。(逆にリスクもありますが。)
そのため、働いた分だけ沢山給料を貰いたいタイプの人は歩合制の訪問リハビリは向いているかもしれませんね。
病院、施設などの集団行動が苦手な人
病院や施設におけるリハビリ業務は常に誰かに見られている環境で集団行動をしていると思います。
そのような集団行動が苦手な人にとっては一人で進めることができる訪問リハビリは向いているフィールドかもしれませんね。
訪問リハビリではある程度自分のペースで進められますし、管理することができます。
まとめ
今回は訪問リハビリに向いている7つの特徴というテーマで話をさせていただきました。
- 多少汚い家や暑さ&寒さに強い人
- 利用者さんを自分自身でマネジメントしたい人
- 接遇がしっかりとできてマナーがある人
- タイムマネジメント(時間管理)ができる人
- 他職種連携(他事業所連携)が好きな人
- 歩合制(出来高制)の報酬が欲しい人
- 病院、施設などの集団行動が苦手な人
これから訪問リハビリに転職・就職してみたいと考えている人や訪問リハビリの採用担当者で離職に悩んでいる人は何かしらのヒントを得ることができたでしょうか?
ぜひ、活かしていただければ幸いです。
また、訪問リハビリを始める前におすすめの書籍をいくつか紹介します。
ぜひ、閲覧してみてください。
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