訪問看護の冬の寒さ対策は、手元は充電式カイロ、体幹は貼るカイロで温め、首・手首・足首の冷えを服装で防ぐのが基本です。移動と訪問をくり返す働き方では、温まってもすぐに外に出て冷えるため、「すぐ温まる」ものと「長く温め続ける」ものを組み合わせるのがコツです。

この記事では、訪問看護の冬が寒い理由、寒さ対策グッズの選び方、メーカー公式で仕様を確かめたおすすめグッズ7選、低温やけどを防ぐ使い方の順に整理しました。服装や移動で工夫できる点もまとめています。

この記事でわかること
  • 訪問看護の冬が寒い理由
  • 寒さ対策グッズの選び方
  • 充電式カイロと貼るカイロの使い分け
  • 低温やけどを防ぐ使い方
  • 服装と移動でできる工夫
ちびウルフちびウルフ

訪問看護の冬って、普通に外を歩くより寒く感じるのはなんで?

リハウルフリハウルフ

自転車やバイクで風を受けながら移動して、利用者さんの家で少し温まったら、また外に出る。この「冷える・温まる・冷える」のくり返しが体にこたえるんだ。だから、移動中も温かさが続く工夫が大事なんだよ。

訪問看護の冬が寒い理由

寒さ対策グッズを選ぶ前に、何で冷えているのかを知っておくと、必要なものが見えてきます。訪問の現場で冷えやすい場面は次のとおりです。

  • 自転車やバイクで移動するとき、正面から風を受け続ける
  • 屋外の歩行練習や外出に付き添うとき、利用者さんのペースに合わせて立ち止まる時間が長い
  • 暖房を控えめにしている利用者さんの家では、滞在中に体が冷える
  • 雨や雪の日は、ぬれと風が重なって体温を奪われる
  • 車での移動でも、乗り降りのたびに冷気にさらされる

とくに困るのが手のかじかみです。指先が冷えると、血圧測定や採血、処置などの細かい作業がしにくくなります。また、冷たい手で利用者さんの体に触れると、相手を驚かせてしまいます。手元を温める手段は、ほかの対策より優先して用意しておきましょう。

訪問看護の寒さ対策グッズの選び方

①すぐ温まるか、長く温め続けるか

寒さ対策グッズには、スイッチを入れてすぐ温まるものと、時間をかけて温まり、長く温め続けるものがあります。訪問の合間にかじかんだ手を温めたいなら前者、移動中も体幹を温め続けたいなら後者が向いています。

②訪問バッグに入るか

訪問看護では、バッグに入る荷物の量に限りがあります。ポケットやバッグのすき間に入る大きさと重さかどうかを確認しましょう。訪問バッグの選び方は訪問看護バッグおすすめで紹介しています。

③温度を調節できるか

充電式カイロは、温度を段階的に切り替えられるものを選ぶと、低温やけどを防ぎやすくなります。手で握るときは高め、ポケットに入れて体の近くに置くときは低めなど、使い方に合わせて調節できます。

④仕事の動きを邪魔しないか

移乗の介助や処置のときに、厚手の上着やマフラーは邪魔になります。薄くて体にフィットするインナーや、ほどけないネックウォーマーなど、動きを妨げないものを選びましょう。

タイプ温まり方向いている場面
充電式カイロスイッチを入れてすぐ温まる。くり返し使える訪問の合間に手を温めたい
貼るカイロ開封後しばらくして温まり、長く続く移動中も背中や腰を温め続けたい
機能性インナー・ネックウォーマー着た瞬間から体温を逃がしにくくする首元や体幹の冷えを防ぎたい

訪問看護の冬の寒さ対策グッズおすすめ7選

ここでは、メーカーの公式ページ・公式ストアで仕様を確認できたグッズを、カイロ・手袋・首元・インナーの順に7つ紹介します。

1. HAGOOGI 充電式カイロ(360°発熱・10000mAh)

\楽天ポイント5倍セール!/
楽天市場

HAGOOGIの公式ストアによると、全面が発熱する360°タイプで、マグネットで2つに分かれ、両手で同時に使える充電式カイロです。バッテリーは5000mAhが2個で合計10000mAh、重さは2個で238gです。温度は3段階で、低温モード40〜45℃で約7〜14時間、中温モード45〜50℃で約5〜7時間、高温モード50〜55℃で約4〜6時間とされています(使用環境で短くなる場合があります)。スマートフォンを充電できるモバイルバッテリーとしても使えます。

2つに分かれるので、左右のポケットに1つずつ入れておき、訪問の前に握って指先を温める使い方ができます。朝に充電しておく習慣をつけると、途中で切れる心配が減ります。

2. アイリスオーヤマ ぽかぽか家族 貼るレギュラー

アイリスオーヤマ・平均53度・12時間
\楽天ポイント5倍セール!/
楽天市場

アイリスオーヤマの使い捨ての貼るカイロです。公式ページによると、最高温度63度、平均温度53度、持続時間12時間(都条例にもとづく表記)で、10個・30個・60個・120個入りがあります。朝、出発前に衣類の上から背中や腰に貼っておくと、一日の訪問の間、体幹を温め続けられます。冬の間毎日使うなら、入り数の多い箱を選ぶと買い足しの手間が減ります。

3. モンベル メリノウール グローブ タッチ

モンベル・薄手・タッチパネル対応
\楽天ポイント5倍セール!/
楽天市場

モンベルの薄手のウールの手袋です。公式ストアによると、素材はウール67%を中心とした混紡で、平均重量は34g、タッチパネル操作に対応しています。サイズはS・M・L(男女兼用)です。手袋をしたままスマートフォンで訪問先の地図や記録を確認できるので、移動の合間に着け外しする回数を減らせます。薄手なので、上着のポケットに入れてもかさばりません。

4. モンベル ウインドシェルグローブ

モンベル・防風・タッチパネル対応
\楽天ポイント5倍セール!/
楽天市場

自転車やバイクで移動するなら、風を通しにくい手袋が向いています。モンベルの公式ストアでは、薄手・防風・裏地付きで、表地ははっ水加工のナイロン、手のひらは合成皮革、裏地は保温性のあるメッシュ素材と紹介されています。タッチパネル操作にも対応しています。Women’sとMen’sがあり、Women’sの平均重量は31gです。ハンドルを握る手のひらがすべりにくい素材なのも、移動向きのポイントです。

5. モンベル シャミース パームウォーマー

\楽天ポイント5倍セール!/
楽天市場

指先を出したまま手の甲と手のひらを温める、指なしタイプです。公式ストアによると、極細のマイクロファイバーを密に編んだ「シャミース」という素材で、平均重量14gと非常に軽いのが特長です。サイズはM・L(男女兼用)です。指先が出ているので、車の中で記録を書くときや、ステーションでのパソコン作業でも着けたまま使えます。

6. モンベル クリマエア ネックウォーマー

\楽天ポイント5倍セール!/
楽天市場

首元の冷えを防ぐネックウォーマーです。公式ストアによると、ポリエステルの保温素材「クリマエア」を使い、平均重量は50g、サイズは広げた状態でS/Mが14×55.5cm、M/Lが14×60cm(男女兼用)です。筒状でほどける心配がないので、マフラーと違って移乗の介助や処置のときにも邪魔になりにくく、利用者さんに当たることもありません。

7. モンベル ジオライン M.W. ラウンドネックシャツ

モンベル・中厚手アンダーウエア
\楽天ポイント5倍セール!/
楽天市場

寒さ対策は、肌に近いインナーから整えると効果的です。モンベルの「ジオライン」は登山用のアンダーウエアで、M.W.は中厚手です。公式ストアによると、素材はポリエステル100%で、袖口の縫い目を斜めにして締め付けを減らす「スパイラル スランテックカフ」や、肌あたりを良くする縫製を採用しています。Women’sとMen’sがあり、S〜XLの4サイズです。汗をかいたあとに冷えやすい訪問の働き方では、綿の肌着より乾きやすい化学繊維のインナーが向いています。Men’sには白いシャツに透けにくいライトグレーもあります。

以前この記事で紹介していた充電式カイロ2点、電熱ベスト、ネックウォーマー、ひざ掛けは、メーカーの公式ページで仕様を確認できなかったため、公式で確認できた商品に入れ替えました。

ちびウルフちびウルフ

充電式と貼るタイプ、どっちか1つにするならどっち?

リハウルフリハウルフ

訪問看護なら、まず充電式をおすすめするよ。かじかんだ指先をすぐ温められるのは、仕事の質に直結するからね。そのうえで、特に冷える日は背中に貼るカイロを足す、という組み合わせがいちばん快適なんだ。

カイロで低温やけどを防ぐ使い方

低温やけどは、体温より少し高い温度のものを、長い時間体に当て続けることで起こるやけどです。東京都消費生活総合センターの資料では、個人差はあるものの、皮膚の温度を長時間42〜44℃以上にすると発症することがあるといわれている、と説明しています。熱いと感じにくいまま進むのが怖いところです。

  • カイロは肌に直接当てず、衣類の上から使う
  • 同じ場所に当て続けず、ときどき位置を変える
  • 充電式カイロは、温まったら温度を下げる
  • ベルトや座席などで体とカイロが強く押し付けられる状態を避ける
  • 使ったあとの肌に、赤みやヒリヒリがないか確認する
車で仮眠をとるときは外す

眠っている間は、熱さに気づいて位置を変えることができません。車内で休憩や仮眠をとるときは、カイロを外しておきましょう。感覚が鈍くなっている利用者さんや、糖尿病の人からカイロの使い方を聞かれたときも、同じ注意点を伝えてください。

グッズ以外でできる寒さ対策

①首・手首・足首を冷やさない

首・手首・足首は皮膚の近くを太い血管が通っていて、ここが冷えると体全体が冷えたように感じます。ネックウォーマー、手首まで覆う手袋、長めの靴下で、この3か所を覆うだけでも体感が変わります。マフラーは介助のときにほどけたり、利用者さんに当たったりするので、ネックウォーマーのほうが訪問向きです。手袋は、利用者さんの家に入る前に外すので、着け外ししやすいものを選びましょう。

②重ね着で温度差に対応する

訪問看護では、寒い屋外と暖かい室内を何度も行き来します。厚手のセーター1枚より、薄手のインナーを重ね、上着で調節するほうが、汗をかいて冷えることも防げます。室内では上着を脱いで動きやすくしましょう。

③移動の前に温めておく

利用者さんの家を出る前に手を温め、移動中はポケットのカイロで温度を保つと、次の訪問先に着いたときに手がかじかんでいません。自転車やバイクでは、防風の手袋とハンドルカバーを組み合わせると、指先の冷えをかなり防げます。

冬の訪問で気をつけたい移動と体調管理

①雪や路面の凍結に備える

雪の日や朝晩の冷え込みが強い日は、路面の凍結で移動に時間がかかります。訪問の時間に遅れそうなときは、早めに利用者さんとステーションに連絡しておきましょう。自転車やバイクで移動しているステーションでは、凍結の日の移動手段や訪問順の変更を、冬が来る前に決めておくと慌てずに済みます。靴は、底が滑りにくいものを選んでください。

②手荒れ・あかぎれを放っておかない

訪問看護では、訪問のたびに手洗いや手指消毒をくり返します。冬は空気が乾燥しているうえに手が冷えるため、手荒れやあかぎれが起こりやすくなります。ひび割れた手は、利用者さんに触れるときに痛みがあるだけでなく、清潔を保ちにくくなります。休憩のときや帰宅後に保湿をする習慣をつけておきましょう。

③暖房の効いた車内や室内での水分補給

冬はのどの渇きを感じにくく、水分をとる量が減りがちです。暖房の効いた車内や利用者さんの家では、思った以上に汗をかいています。温かい飲み物を水筒に入れて持ち歩くと、水分補給と体を温めることを同時にできます。

よくある質問

充電式カイロと貼るカイロ、どちらがいいですか?

訪問の合間に手を温めたいなら充電式、移動中も背中や腰を温め続けたいなら貼るカイロが向いています。両方を組み合わせるのがいちばん快適です。

充電式カイロは1回の充電でどのくらい使えますか?

商品と温度設定によって違います。この記事で紹介したHAGOOGIの充電式カイロは、公式ストアで低温モード約7〜14時間、高温モード約4〜6時間とされています。外気温などで短くなることもあります。

貼るカイロは肌に直接貼ってもいいですか?

直接貼るのは避けてください。低温やけどの原因になります。肌着の上など、衣類の上から貼りましょう。

低温やけどは何度くらいで起こりますか?

個人差がありますが、東京都消費生活総合センターの資料では、皮膚の温度を長時間42〜44℃以上にすると発症することがあるといわれている、と説明しています。熱いと感じなくても、同じ場所に当て続けないことが大切です。

利用者さんの家が寒いときは、どうすればいいですか?

暖房の使い方は利用者さんの生活なので、看護師の都合で変えてもらうのは難しいところです。重ね着やカイロで自分の体を温めつつ、利用者さん自身が寒そうなら、体調や室温の管理として相談してみましょう。

マフラーとネックウォーマー、どちらが訪問向きですか?

ネックウォーマーのほうが向いています。マフラーは介助のときにほどけたり、利用者さんに当たったりすることがあります。

雪の日の訪問で気をつけることはありますか?

路面の凍結で移動に時間がかかるため、遅れそうなときは早めに利用者さんとステーションに連絡しましょう。移動手段や訪問順の変更は、冬が来る前にステーションで決めておくと安心です。

手が冷たいまま利用者さんに触れてしまうときは、どうすればいいですか?

訪問先に着く前にカイロで手を温めておくのがいちばんです。間に合わなかったときは、触れる前に「手が冷たくてすみません」とひと言伝え、手のひらをこすり合わせてから触れるようにしましょう。聴診器の先も冷えているので、手で温めてから当てると利用者さんが驚きません。

ステーションで寒さ対策グッズを用意してもらえますか?

ステーションによって違います。防寒着や手袋を支給するところもあれば、自分で用意するところもあります。冬の前に管理者に確認しておきましょう。

手袋をしたままスマートフォンを使えますか?

タッチパネル操作に対応した手袋なら使えます。この記事で紹介したモンベルのメリノウール グローブ タッチとウインドシェルグローブは、どちらもタッチパネル操作に対応しています。

以前紹介されていた商品はどうなりましたか?

充電式カイロ2点、電熱ベスト、ネックウォーマー、ひざ掛けは、メーカーの公式ページで仕様を確認できなかったため、公式で確認できた商品に入れ替えました。

まとめ
  • 訪問看護の冬は「冷える・温まる」のくり返しが体にこたえる
  • 手元は充電式カイロ、体幹は貼るカイロで使い分ける
  • カイロは衣類の上から使い、同じ場所に当て続けない
  • 首・手首・足首を覆い、薄手の重ね着で温度差に対応する
  • 移動の前に手を温め、次の訪問先でかじかまないようにする
参考にした情報

※商品の仕様は、2026年10月28日時点の各メーカー公式ページ・公式ストアの記載にもとづいています。仕様や販売状況は変わる可能性があるため、購入時にご確認ください。カイロは各商品の使用上の注意を守ってお使いください。寒さ対策の工夫は、筆者(理学療法士・介護支援専門員)の訪問の実務経験にもとづく整理です。本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。

ABOUT ME
リハウルフ
理学療法士/介護支援専門員/「リハコネ式!訪問リハのためのルールブック」監著・編集/「訪問リハビリマガジン」編集長/他に3メディアの編集長/ YouTube「リハウルフ」運営/セミナー経験多数/厚生労働省のホームページを見ることが趣味