作業療法士はオワコン?言われる理由と生き残る方法を現役が解説

「作業療法士はオワコンって本当?」「この先、食べていけるのかな…」——SNSや掲示板でそんな言葉を目にして、将来に不安を感じていませんか。供給過多や年収の話題が出るたびに、自分のキャリアまで揺らいで見えてしまうのは無理もありません。
結論からいえば、作業療法士はオワコンではありません。ただし「何もしなくても安泰」でもないのが正直なところです。この記事では、オワコンと言われる理由をデータで冷静に分解したうえで、これからの時代に作業療法士として生き残り、さらに年収を伸ばしていくための具体的な方法を解説します。読み終えるころには、不安が「やるべきことリスト」に変わっているはずです。
- 作業療法士が「オワコン」と言われる6つの理由とその実態
- 人数・養成校・年収など、データで見る作業療法士の現状
- これからの時代に生き残る作業療法士の5つの戦略
- 年収500万円〜1000万円を目指す具体的な方法
「作業療法士はオワコン」は本当か?【結論】
まず結論です。作業療法士は、高齢化と在宅シフトが進む日本でむしろ需要が広がっている職種です。「オワコン」と言われる背景には供給過多や年収といった課題が確かにありますが、それは「平均に埋もれる人」と「価値を高める人」の差が開いているという意味でもあります。
ちびウルフじゃあ、なんで「オワコン」なんて言われちゃうの?
リハウルフ人数が増えて、平均年収が伸び悩んでいるのが大きいね。でもそれは「全体の平均」の話。個人がどう動くかで未来は大きく変わるんだよ。
作業療法士がオワコンと言われる6つの理由
まずは「オワコン」と言われる理由を正面から見ていきましょう。理由を知ることが、対策の第一歩です。
| 理由 | 背景 |
|---|---|
| ①有資格者が多い | PTとOTを合わせると30万人超。供給過多と言われやすい |
| ②養成校・定員が多い | 養成校は約200校、定員は全国で7,500名規模 |
| ③入学のハードルが下がった | 学校数が多く、入りやすい養成校もありイメージ低下につながる |
| ④病院の伸びしろが限定的 | 病床数は頭打ち。病院勤務の枠は大きく増えにくい |
| ⑤平均年収が伸び悩む | 平均年収はおおむね400万〜430万円台で、一般平均と比べ高くはない |
| ⑥政治力・発信力が弱い | 職能団体の影響力が他職種に比べ弱いと指摘される |
データで見る作業療法士の現状(人数・養成校・年収)
感覚ではなく、データで現状を確認しておきましょう。
人数:PT・OT合わせて30万人超
理学療法士と作業療法士を合わせると、有資格者は30万人を超える規模になっています。作業療法士の国家試験では、近年も毎年おおむね5,000〜5,700人前後が合格しており、有資格者は今後も増えていく見込みです。数が多いこと自体は、チーム医療の担い手が厚いという強みでもありますが、個人の差別化は意識する必要があります。
養成校・定員:約200校・7,500名規模
作業療法士の養成校は全国に約200校あり、定員は合わせて7,500名規模とされています。学校数が多いことで地域医療への人材供給という利点がある一方、卒業後の就職競争が起きやすい構造でもあります。入りやすい養成校があることがイメージ低下につながる、という声もありますが、出身校に関わらず優秀な作業療法士は数多く活躍しています。
平均年収:おおむね400万〜430万円台
作業療法士の平均年収は、調査によって幅がありますがおおむね400万〜430万円台とされることが多いです。医療職として安定はしているものの、勤続を重ねても給与が大きく跳ね上がりにくい点が、不満や「オワコン」イメージにつながりやすい部分です。
それでも作業療法士はオワコンではない理由
課題はありつつも、作業療法士の将来が明るいといえる理由があります。
- 在宅・地域での需要が拡大:地域包括ケアや在宅医療の推進で、訪問リハや生活期リハのニーズが伸びている
- 専門特化で価値が上がる:認知症・発達障害・精神科・がんリハなど、特化領域でのニーズが高い
- 活躍の場が多様化:病院だけでなく、訪問・通所・施設・自費・教育・起業など選択肢が広い
ちびウルフ病院が増えなくても、活躍の場は他にあるってこと?
リハウルフそのとおり。これからは在宅や地域がリハの主戦場になっていく。むしろ作業療法士が得意な「生活を診る視点」が活きる時代なんだ。
作業療法士として生き残る5つの方法
ここからは具体策です。これからの時代に選ばれる作業療法士になるための5つの戦略を紹介します。
- 希少性の高い専門性を磨く…認知症・発達障害・がんリハ・精神科など特化領域や認定資格で差別化する
- ポータブルスキルを身につける…コミュニケーション・プレゼン・データ分析・ITなど業界を超えて活きる力を伸ばす
- ダブルライセンスを狙う…ケアマネジャー・福祉住環境コーディネーターなどで活躍の幅を広げる
- マネジメント・リーダーシップを学ぶ…主任・管理職を目指し、収入と影響力を高める
- 情報発信・人脈づくり…SNSやセミナーで発信し、機会を呼び込む
作業療法士で年収500万円〜を目指す具体策
「作業療法士だから低収入で仕方ない」と諦める必要はありません。年収を伸ばす現実的なルートを4つ紹介します。
| 方法 | イメージ | 向いている人 |
|---|---|---|
| 本業+副業 | 本業420万+副業100万で500万円台へ | 時間管理ができ、自分の強みを活かしたい人 |
| 出世・昇進 | 主任・管理職で給与アップ | 組織で長く働き、マネジメントに関心がある人 |
| 起業 | 訪問看護ステーション・自費施設の立ち上げ | 経営に挑戦し、年収1000万円も狙いたい人 |
| 自費リハビリ | 保険外で高単価・柔軟なサービス提供 | 確かな技術とマーケ力を磨きたい人 |
とくに訪問リハや在宅領域は、給与水準が比較的高い傾向があり、年収アップを狙う作業療法士にとって有力な選択肢です。副業や自費リハは、時間・場所に縛られにくいのも魅力といえます。
在宅・訪問リハという選択肢が増えている
「オワコン」論の多くは、病院勤務を前提にしています。しかし、これからのリハビリの主戦場は在宅・地域へとシフトしています。ここに、作業療法士の新しい活躍の場が広がっています。
在宅・訪問の現場では、身体機能だけでなく「その人の生活そのものをどう支えるか」が問われます。家事や趣味、外出、仕事復帰といった「作業」に焦点を当てる作業療法士の専門性は、まさにこの領域で強みを発揮します。さらに、訪問リハや在宅領域は給与水準が比較的高い傾向にあり、年収アップを目指すうえでも有力な選択肢です。
ちびウルフ病院しか知らないけど、在宅でもやっていけるのかな…
リハウルフ最初は不安でも大丈夫。生活を診る視点は作業療法士の得意分野だからね。まずは情報を集めて、訪問の世界をのぞいてみるところから始めてみよう。
これからの作業療法士に求められること【実践編】
最後に、現場で長く活躍するための視点をまとめます。これからの作業療法士に求められるのは、「治す」だけでなく「生活と人生を支える」発想です。在宅・地域で利用者の暮らしを丸ごと診る力、多職種をつなぐ調整力、そして自分の価値を言語化して発信する力。これらは養成校では教わりにくいぶん、身につけた人が大きく抜きん出ます。時代の変化を脅威ではなくチャンスと捉え、学び続ける人こそが「オワコン」とは無縁のキャリアを築けます。
よくある質問(FAQ)
作業療法士は本当にオワコンなのですか?
作業療法士の平均年収はどのくらいですか?
作業療法士でも年収500万円以上は可能ですか?
これから伸びる作業療法士の分野は?
生き残るために最初に何をすべきですか?
- 「作業療法士はオワコン」と言われる背景には、供給過多・年収の伸び悩み・政治力の弱さがある。
- ただしこれらは業界全体・平均の話。在宅・地域での需要はむしろ拡大している。
- 専門特化・ポータブルスキル・ダブルライセンス・マネジメント・発信で差別化できる。
- 本業+副業・出世・起業・自費リハで年収500万円〜1000万円も十分に狙える。
- 「オワコン」という言葉に流されず、学び続ける人が未来を切り開く。
参考:厚生労働省「理学療法士・作業療法士国家試験 合格発表」「理学療法士・作業療法士学校養成施設数・定員数の推移」ほか各種統計・求人情報。年収・人数等のデータは調査・年度により異なります。




