介護用食器のおすすめ8選|すくいやすい皿の選び方をPTが解説

「高齢の家族が、自分でうまく食事をすくえなくなってきた」「食べ残しが増えてきたけれど、お皿を変えれば食べやすくなるのかな」——そんなお悩みはありませんか。
じつは、お皿を「すくいやすいタイプ」に替えるだけで、自力で食べられる量が増える方は少なくありません。この記事では、訪問リハビリの現場で食事場面を見てきた理学療法士の視点から、介護用食器(皿)の選び方とおすすめ8選を紹介します。Amazonで手に入る、手入れがしやすく試しやすい商品を厳選しました。
- 介護用食器(すくいやすい皿)を選ぶ5つのポイント
- 状態別(麻痺・見えにくさ・小柄)に合うお皿の選び方
- Amazonで買えるおすすめの介護用食器8選
- 食器を替えたあとに食事量を保つための実践のコツ
介護用食器で「食べやすさ」が変わる理由
ちびウルフお皿を替えるくらいで、そんなに食べやすさって変わるものなの?
リハウルフ変わるよ。フチに「反り返り」があるお皿だと、スプーンを壁に当てて食べ物を集められるんだ。握力や手の動きが弱った方ほど、この一工夫で最後の一口までスッとすくえるようになるよ。
加齢や脳卒中の後遺症で手指の細かな動きや握力が落ちると、平らなお皿の上では食べ物がスプーンから逃げてしまい、食事に時間がかかったり食べ残しが増えたりします。食事量が減ると低栄養やフレイル(虚弱)につながりやすく、体力・免疫の低下を招きます。
「すくいやすい皿」は、フチの立ち上がりやすべり止め、傾斜といった工夫で、こうした食べにくさを補ってくれる道具です。リハビリで使う自助具と同じ考え方で、本人の「自分で食べられた」という自信を守ることにもつながります。
失敗しない介護用食器(皿)の選び方5つのポイント
ちびウルフ人気のお皿を選んでおけば間違いない…ってわけじゃないの?
リハウルフそこが大事なところ。人気の皿が、使う方に合うとは限らないんだ。まずは本人の状態に合わせて選ぶのが鉄則だよ。
介護用食器は「使う方の状態に合わせる」のが基本です。次の5つの視点でチェックしてみてください。
- フチの反り(立ち上がり)…スプーンを当てて集められるか。すくう力が弱い方ほど重要。
- すべり止め…片手で食べる方・麻痺がある方は、底にゴムがある皿だと皿が動かず安定。
- 深さ…小柄な方や前かがみが難しい方は、浅めだと中身が見えて食べ残しが減る。
- 色のコントラスト…白い皿に白いご飯は見えにくい。見えづらさがある方は食事と色が違う皿を。
- 手入れのしやすさ…電子レンジ・食洗機対応だと、介護する側の負担がぐっと減る。
たとえば右麻痺で左手を使う方には、左手側に反り返りのある皿が合います。左側を見落としやすい方や周囲をきょろきょろ見渡す方は、食品が1か所にまとまるワンプレートが食べやすいでしょう。状態別の目安を表にまとめました。
| こんな状態の方 | 合いやすいお皿のタイプ |
|---|---|
| 握力・すくう力が弱い | フチに反り・立ち上がりがある皿 |
| 片麻痺で片手で食べる | すべり止め付き+傾斜で集まる皿 |
| 食べ物が見えにくい | 食事と色が違う皿(黒・濃色など) |
| 小柄・前かがみが苦手 | 浅めで中身が見やすい皿 |
| 食べこぼし・見落としが多い | 食品が1か所にまとまるワンプレート |
Amazonで買える介護用食器のおすすめ8選
リハウルフここからは、現場でも使いやすい「すくいやすい皿」を8つ紹介するよ。毎日使うものだから、手入れのしやすさと試しやすい価格も意識して選んだよ。
1. 山加商店 ユニバーサル食器 森正洋デザイン すくいやすい食器セット(2枚セット)
世界的なプロダクトデザイナー・森正洋氏がデザインした、見た目も美しいユニバーサル食器の2枚セットです。側面にゆるやかな反りがあり、スプーンで最後の一口までスッとすくえます。底面の高台にシリコンが付いた仕様で皿が動きにくく、磁器ならではの安定感も魅力。電子レンジ・食洗機に対応し、来客にも出せるデザイン性の高さから、「介護用に見えない食器がいい」という方にまずおすすめしたい一品です。
2. リッチェル 使っていいね!すくいやすい小鉢
煮物や和え物などの副菜にちょうどよい、すくいやすい形状の小鉢です。内側が角に向かってカーブしているため、少なくなった食べ物も自然と1か所に集まり、最後まで残さずすくえます。軽くて割れにくいポリプロピレン製で、電子レンジ・食洗機にも対応。小鉢ものを食べ残しがちな方に取り入れやすい、手頃な定番アイテムです。
3. リッチェル 使っていいね!すくいやすいお皿
同シリーズのメインディッシュ向けプレート。チャーハンやおかずなどを盛りやすい容量で、内側のカーブによってスプーンで食べ物を角に集めやすい設計です。軽量で扱いやすく、電子レンジ・食洗機対応。小鉢とそろえて使うと食卓の統一感も出ます。「主菜用に1枚すくいやすい皿が欲しい」という方にぴったりです。
4. スケーター 木目 すくいやすい仕切プレート ブラウン 日本製 NLPS1
木目調のあたたかい雰囲気が魅力の、仕切り付きワンプレートです。3つの仕切りで主食・主菜・副菜を一皿にまとめられ、品数が多くても食べる場所が分かりやすくなります。各仕切りにすくいやすい反りがあり、すべり止め付きで安定。配膳の手間を減らしつつ、食べ落としや見落としを防ぎたい方に向いています。軽くて割れにくく、電子レンジ・食洗機にも対応しています。
5. スケーター 木目 すくいやすいプレート クリーム 日本製 NPLS2
仕切りのないシンプルな丸型プレート。やさしいクリーム色で、おかずの彩りが映えます。フチに立ち上がりがあり、スプーンを当てて最後までかき集められる形状です。軽量・割れにくく、加熱後も熱くなりにくいので扱いやすさは抜群。仕切りなしで1品をたっぷり盛りたい方や、ご飯ものを食べる方に使いやすい一枚です。
6. あつまるプレート(ラバー底面・かき集めやすいコーナー形状)
名前のとおり、食べ物が自然と「あつまる」よう計算されたプレートです。スプーンでかき集めやすいコーナー形状と、ラバー素材の底面で皿がしっかり固定されるのが特長。片手しか使えない方でも皿が動かず、最後のひと口まで集めて食べられます。麻痺がある方や、すくう動作に時間がかかる方に特におすすめの実用的な一枚です。
7. アビリティーズ・ケアネット すくいやすい皿 アイボリー(メラミン樹脂)
福祉用具メーカーが手がける、片手での食事を強力にサポートするお皿です。皿の内側に傾斜があり食べ物が1か所にまとまりやすく、フチの反りでスプーンですくいやすい構造。底のすべり止めゴム3点で皿が動きません。直径23cmとメイン皿にちょうどよい大きさで、フチが広く配膳もしやすい設計です。本格的に自助食器を取り入れたい方に向く、信頼性の高い定番品。食洗機にも対応します。
8. 宮本産業 Woody 持手付どんぶり ライトブラウン
麺類や丼もの、汁物に便利な、持ち手付きのどんぶりです。両側に持ち手があることで、握力が弱い方でも安定して持て、熱い汁物でも持ち上げやすくなっています。木目調のやさしい色合いで食卓になじみ、軽くて扱いやすいのもポイント。うどんやおかゆ、雑炊などをよく食べる方の「持ちにくさ・こぼしやすさ」をやわらげてくれる一品です。
あわせて整えたい食事まわりの工夫
お皿を替えるときは、食事まわりの環境も一緒に見直すと効果が高まります。すべり止めマットを敷けばお皿がさらに安定し、太柄・曲がりスプーンを合わせると握りやすさが増します。食事用エプロンを使えば、食べこぼしを気にせず本人がのびのび食べられます。道具は「皿だけ」でなく組み合わせて整えると、自力で食べられる範囲が広がります。
食べこぼしや残しが急に増えた場合、道具だけでなく「飲み込み(嚥下)」や体調の変化が隠れていることもあります。むせ込みが多い・体重が落ちてきたといった様子があれば、自己判断で済ませず、かかりつけ医やリハビリ職・歯科・栄養士に相談してください。
食器を替えたあとに食事量を保つコツ
ちびウルフ新しいお皿を買ったら、あとはそのまま使ってもらえばいいのかな?
リハウルフちょっとした使い方のコツで、食べやすさはもっと上がるよ。現場でやっている順番を紹介するね。
- 姿勢を整える…足の裏が床につき、テーブルが肘の高さになるよう椅子・クッションで調整する。
- 皿の位置を決める…よく使う手の前に置き、すべり止めマットで固定する。
- 反りを「壁」に使う…フチの立ち上がり側へスプーンを動かし、食べ物を当てて集めるよう声かけする。
- 量と品数を調整…一度に盛りすぎず、食べ切れた成功体験を優先する。
- 様子を記録…食べやすそうな皿・残しやすい料理をメモし、次の食器選びに活かす。
大切なのは「全部介助する」ことではなく、本人が自分で食べられる部分を道具で支えること。少しでも自力で食べられると、食欲や表情にもよい変化が出やすくなります。
よくある質問(介護用食器の皿)
介護用の皿は何枚くらい用意すればいい?
陶磁器とプラスチック、どちらがいい?
すくいやすい皿は食洗機で洗える?
本人が「介護用」と分かると嫌がります。どう選べばいい?
食べこぼしが多いのは皿のせいだけ?
- 介護用食器(皿)は「人気」より「本人の状態」に合わせて選ぶのが基本。
- チェックは反り・すべり止め・深さ・色のコントラスト・手入れのしやすさの5点。
- 麻痺・見えにくさ・小柄など、状態別に合うタイプが変わる。
- 皿だけでなく、すべり止めマットやスプーン・エプロンを組み合わせると自力で食べられる範囲が広がる。
- 食べこぼしや残しが急増したときは、道具だけで判断せず専門職に相談を。
食べやすいお皿は、食事量を保ち、本人の「自分で食べられた」という喜びを守る大切な道具です。今回の8選を参考に、ご家族の状態に合った一枚をぜひ見つけてください。












